やっとの思いで憧れだった保育士になれたのに、
と、保育士1年目の壁にぶつかる保育士は少なくありません。
この記事では、新人保育士にありがちな悩みと気を付けたいポイントを解説します。
ひとつでも多くの不安を解消することで、よりよい保育士生活へと改善されるかもしれません。
保育士1年目なのに転職したい理由6選
保育士1年目は慣れない仕事環境からさまざまな悩みが生まれます。
新人保育士が悩む理由は以下の6つです。
保育士1年目によくある悩み①先輩保育士から怒られる
実習を経験しているとは言え、初めての業務のなかで失敗をし、怒られることも多々あります。
保育士は子どもの人数によって配置する人員が決まっているため、経験ゼロの保育士も戦力として扱われます。
そのため先輩の先生達もクラス運営をするうえで「一年目だからしょうがない」と穏やかに見守ってくれる余裕はありません。
そして、保育士はなんと言っても子どもの命を預かる仕事です。
危険を感じた場合には、思わず強い口調になってしまう場合もあるでしょう。
保育士1年目によくある悩み②人間関係が上手くいかない
保育の仕事はチームプレーのため、保育士間のコミュニケーションはとても大切です。
保育士1年目はなかなか職員間の会話に入りにくかったり、自分の意見を発することが難しいため人間関係に悩みやすいです。
また、保育現場はチームプレーである故に意見の食い違いが起きやすいです。
「先輩保育士によって言っていることが異なり、どうしたらよいかわからない」というのも悩みのひとつです。
保育士1年目によくある悩み③仕事内容が覚えられず上手く動けない
保育士は、ただ子どもたちと遊んでいるだけではなく、掃除、配膳、製作物、行事の準備、連絡帳の記載、配布物の作成など数え切れない業務をこなさなければなりません。
はじめのうちは子どもとの関わりも上手くいかなかったり、新しい仕事が覚えられずスムーズに動けないことも新人にとっては悩みの種です。
保育士1年目によくある悩み④保育目標や指導計画が上手く立てられない
保育とは、個々の成長に合わせた補助をしたり、子どもが適切な環境で過ごせるようにすることです。
保育園では、クラスをどのように運営していくかを計画したり、子ども達に見合った遊びを提供できるように保育目標や指導計画を立てます。
ただ、園によって書き方に決まりがあったり、せっかく計画した案が通らなかったりと1年目は苦戦しやすい業務です。
保育士1年目によくある悩み⑤体調不良で欠勤や早退が多くなりがち
保育士でなくても社会人1年目は、慣れない環境の疲労から体調を崩しやすいです。
そして、子どもたちが集団生活をする保育園では、年間を通してさまざまな感染症が流行します。
常に子どもと行動をともにする保育士は、咳やくしゃみからカゼをもらったり排泄物の処理で感染症が移ることがよくあります。
保育現場で数年働いたころにはさまざまな病気の免疫も付いてきますが、新人保育士は抵抗力が不十分なことがほとんどです。
体調を崩して早退や欠勤が続いてしまうのも珍しくありません。
保育士1年目によくある悩み⑥保護者対応が緊張する
子どもとの関わりと同じくらい重要なのが、保護者とのコミュニケーションです。
保護者としっかり話をすると、信頼関係を築ける上に家庭での様子や園で取り組んでいることを共有できるので、保育の向上にも繋がります。
ところが、慣れない間は「いざ保護者を前にすると緊張して上手く話せない」とつまずくこともあるでしょう。
そして、なかにはあまり愛想の良くない方やクレームをいう親もいます。
「何を言われるのだろう」とお迎えの時間が近くなると不安になるかもしれません。
保育士1年目で転職したい人におすすめの解決方法6選
経験が乏しい新人時代は、失敗をしたり悩みが多くても当然です。
ただ、少しの気遣いで改善できたり自分の成長に繋がることもあります。
日々心掛けたいポイントや悩みの解決方法を以下の6つ紹介します。
人間関係を円滑にするためのポイント
保育士は女性が多いことから人間関係が悪化しやすいです。
1年目は緊張から積極的にコミュニケーションが取りづらいですが、以下の3つを心掛けてください。
- 挨拶をきちんとする
- 自分発信の報連相を徹底させる
- 聞きたいこと・疑問に思ったことはメモをする
ハキハキと挨拶ができると「保護者にもきちんと対応してくれそう」と印象もアップします。
そして、些細なことでも自分から報告し、密な連携を心掛けることで自然と先輩保育士との信頼関係も築けるようになるでしょう。
聞きたいことはメモにまとめておき、必要最低限の時間で終わらせると好印象です。
子どもと上手く関わるためのポイント
子どもとの関わり方のポイントは、以下の2つです。
- まずは子どもの気持ちを受け入れる
- とにかく遊ぶ
子どもは、甘えたり遊んでほしい気持ちからワガママに発展するため、まずは気持ちを受け入れた上で、するべき行動を促しましょう。
また、子どもは好きな人のいうことは素直に聞きます。
子どもの好きな人物像は、とにかく楽しく遊んでくれる人なので、自分自身が楽しみながら、思いっきり一緒に遊びましょう。
単純なようですが、保育士で最もやりがいのある仕事内容です。
雑務や事務作業を効率よくおこなうためのポイント
子どもと遊ぶだけでは終わらないのが保育士の仕事です。
さまざまな仕事があり、頭がパンクしそうになりますが、以下の2つを徹底させましょう。
- 何のためにおこなう作業かを理解する
- 仕事に優先順位を付ける
ただ単に雑務をするのではなく、「何のための作業なのか」を理解すると業務との関連性に気付き、作業を覚えやすくなります。
また、優先順位を付けることでやり忘れや期限に間に合わないことが減り、ほかの職員にも迷惑が掛からなくなります。
スマホのTODOリストのアプリを活用するとよいでしょう。
カリキュラムに悩まないためのポイント
限られた事務作業の時間でカリキュラムを作成するためには、以下の3つの対処法があります。
- しっかりと子どもの様子を観察する
- 過去の資料を見せてもらう
- 本やネットを参考にする
指導案やカリキュラムは子どものためにあるため、子どもの様子をしっかりと把握しなければ書くことができません。
日々子どもと関わるなかで、得意なこと・苦手なこと・気になること・成長を感じたことを意識してみましょう。
また、過去に書かれた資料を見せてもらい、表現方法やどんなことに注意して書かれているのか参考にしてみましょう。
指導計画の参考本やネットで検索するのも、作業効率が上がります。
体調管理のポイント
「大事な行事があるのに熱が出てしまった」となるべくならないためには、以下の3つがポイントです。
- 規則正しい生活をする
- 受けられる予防接種をしておく
- ストレスを発散させる
早出や遅番がある保育士の仕事は生活リズムが崩れやすいため、出勤時間にかかわらず「◯時間眠る」と決めておくとよいでしょう。
また、園児で流行する感染症のなかには予防接種で防げる場合もあります。
母子手帳を確認したり抗体検査を受け、免疫のない病気があればワクチン摂取をおすすめします。
ストレスもあまりに溜めすぎると体調を大きく左右するため、自分へのご褒美があるとストレス発散になります。
保護者対応の心労を減らすポイント
新人として保護者にできる対応は、以下の2つです。
- わからないことは曖昧に返事しない
- 子どものことを褒める
新米の間は、保護者から質問を受けてもどう答えてよいのかわからない場合もあるでしょう。
自信がないのに曖昧に返事をしてしまうと、保護者も不信感を持ちトラブルへと発展します。
「私にはわからないので聞いて来ます」「ほかの保育士と相談してからお返事させていただきます」と自分1人では対応できないことをはっきり伝えることがポイントです。
一対一で保護者と話す場合には、とにかく子どもを褒めるエピソードで信頼関係を築いていきましょう。
保育士1年目で転職したい人はいないの?他の新人保育士はどう?
はじめて経験する保育の仕事。
どのような仕事や勤務体制なのかを紹介します。
保育士の1年目は何する?
基本的に保育士1年目も、ほかの先輩保育士と同じ仕事をします。
設定保育の進行、連絡ノートの記入、掃除や雑務、保育で使う教材の準備などしっかりと保育に携わります。
ただ、クラスリーダーや行事の進行などある程度経験を積まないと難しい業務は外して貰える場合が多いです。
保育士1年目はどの年齢のクラスを担当するの?
「1年目だからこの年齢を受け持つ」という決まりはありません。
ただ、0.1.2歳の乳児クラスは複数担任制であることがほとんどのため、先輩保育士に教わりながら乳児を担当するケースが多いです。
ボーナスは貰えるの?
ボーナスは基本給とは違い、絶対に支給されるものではありません。
園によって貰えるところもあれば、支給されない場合もあります。
ただ、ボーナスがあるのとないのとではモチベーションも大きく変わってきます。
気になる場合は、気心が知れた先輩保育士にこっそり聞いてみましょう。
希望休は取れる?
一般的には、働きはじめて6ヶ月以降に有休を使う権利が発生します。
入社して半年間は、希望休は取れないと思っていてもよいでしょう。
ただ、結婚式などどうしても外せない用事の場合には、前もって伝えておくと配慮されるかもしれません。
有休が取れるようになってからは、事前に希望を申し出るようにしましょう。
- ほかの保育士と休みが被っていないか
- 行事前など忙しい時期には注意する
保育士1年目で転職したくなったとき…あるあるな困りごと
いくら頑張っていても、どうしたらよいか困ることもあります。
新人保育士にありがちな困りごとをまとめました。
新人保育士が動かないと嫌味を言われた
自分では頑張っているつもりなのに空回りしてしまうのも新人の特徴です。
「新人保育士が動かない」とチクリと嫌味を言われるケースも珍しくありません。
悔しい気持ちもわかりますが、先輩保育士ももしかしたら後輩指導が得意ではないかもしれないし、クラス運営でいっぱいいっぱいなのかもしれません。
この場合には「やっているのですが…」と言い訳はせずに「お力になれずすみません」とまずお詫びの意思をみせましょう。
そこから「このような場合はどうすればよいですか?」とアドバイスを求めるのも対応方法の1つです。
保育士1年目|職場で泣いてしまった
ミスを連発したり、子どもを上手くまとめられず思わず泣いてしまう新人保育士さんも少なくないようです。
できれば子どもや職員の前で涙は見せたくないですが、どうしてもこらえきれなかった場合にはしっかりと気持ちを切り替えましょう。
子どもは大人の気持ちを敏感に汲み取るため、いつまでも落ち込んだ様子を見せるのはクラス運営上も良くありません。
笑顔で思い切り遊んでいるうちに、子どもも自然と笑顔に戻るでしょう。
また、1人で悩まず、些細なことでも同僚や周囲の人に相談することで気持ちはグンと楽になります。
保育士1年目から年長の担任を任された
年長クラスは行事も多く、小学校への進学に向けた準備もありとても多忙な日々となります。
ただ、幼稚園教諭の場合は保育園と違い0.1歳クラスがないため、ほぼ全員が幼児クラスで1人担任に配属されます。
そのため幼稚園では、1年目から年長担当になることもそんなに珍しいことではありません。
新人保育士さんがいきなり年長の担任をすることも、現実的に無理ではないでしょう。
やりがいはありますが、大変な業務となるため周囲の力を借りながら進めていきましょう。
保育士1年目で辞めたいと思ったら
まだ働いて1年も経っていないのに、辞めたいと思った場合には、辞めたい理由を明確にしてみましょう。
「子どもと上手く関われない」「仕事量が多くてミスをしてしまう」という場合は、経験を積むことできっと改善していきます。
ただ「あからさまなパワハラ」「極度なサービス残業」という自分の力ではどうしようもない場合には、思い切って辞めることをおすすめします。
保育園の求人はたくさんあるため、転職することできっと自分に合った職場が見つかります。
自分を責めずに、今の環境をより良く変えていきましょう。
新人1年目の保育士におすすめの転職サイト
新人1年目の保育士におすすめの転職サイトは以下の3社です!少しでも今転職したら今後のキャリア人生に響いてしまうかも…すぐに転職なんて無理でしょ…と思っているなら転職サイトを活用してみてくださいね!
人気サイト ランキング | 求人数 7月更新 | おすすめの人/特徴 |
---|---|---|
累計40万人が利用!! 保育士バンク! 公式サイトへ | 59,982件 | ・迷ったらコレ!全ての保育士におすすめ!! ・LINEだけで転職活動ができる ・退職交渉や次の職場の条件の交渉も代行 |
保育士間の転職 保育士ワーカー 公式サイトへ | 42,649件 | ・保育業界トップクラスの求人数!! ・支持率No.1の実績あり ・年間転職成功者数30,000人※トライトグループ合計実績 |
すぐお金が必要なら せんとなび保育士 公式サイトへ | 20,000件 | ・前払い、週払いも可能!! ・短期、短時間、フルタイムの求人が豊富 ・業界トップクラスの高時給 |
誰にでも新人時代があった!1年目は失敗しながら学べるチャンス
「先輩保育士に怒られるし、子どもはいうことを聞いてくれない」どうしてこんなに上手くいかないの?と落ち込む気持ちもわかります。
でも、職場の先輩たちにも必ず保育士1年目があったはずです。
今は苦しい時期かもしれませんが、経験を重ねることで立派な保育士へと成長していくでしょう。
2年目以降は経験者として見られるためハードルも上がっていきます。
今が失敗しながら学べる最大のチャンスだと思って乗り越えていきましょう。