【10科目・130時間】介護職員初任者研修の受講内容を徹底解説

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「初任者研修ってどんなことを勉強するんだろう?」

あなたは今こんなことを考えていませんか?

介護職員初任者研修のカリキュラムは以下の表のように、合計10科目・130時間のカリキュラムで構成されています。

研修科目自宅学習が可能な時間数合計時間数
職務の理解なし6時間
介護における尊厳の保持・自立支援7.5時間9時間
介護の基本3時間6時間
介護・福祉サービスの理解と医療との連携7.5時間9時間
介護におけるコミュニケーション技術3時間6時間
老化の理解3時間6時間
認知症の理解3時間6時間
障害の理解1.5時間3時間
こころとからだのしくみと生活支援技術12時間75時間
振り返りなし4時間
合計40.5時間130時間

初任者研修は「自宅学習」と「スクーリング(通学)」を組み合わせながら受講を進めて行きます。

この記事では初任者研修の受講内容で、『各科目どんなことを勉強するのか?』について詳しく解説しました。

後半では、初任者研修を受講する際のスクール選びの3つのポイントについても詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

\この記事を簡単にまとめると…/

  1. 初任者研修は10科目130時間の受講内容
  2. スクール選びは「場所」「スケジュール」「アフターフォロー」がポイント
  3. 資料請求してスクールを比較することがまずは大切
  4. こちらから一括資料請求が可能。完全無料で請求できます

1.初任者研修の受講内容・カリキュラムについて徹底解説

初任者研修を開講しているスクールは全国にたくさんありますが、開講している講座のほとんどは通信課程(自宅学習+通学)のカリキュラムとなっています。

自宅学習だけで完結するわけではなく、実際に資格学校に足を運び、スクーリングと呼ばれる通学演習を受ける必要があります。

初任者研修は自宅でのテキスト学習時間よりも、資格学校に足を運ぶスクーリングの時間数が多い講座でもあります。

自宅学習とスクーリングの両輪で、相互に学習内容を補完しながら、介護職員として必要な知識や技術を身に付けていくのが介護職員初任者研修です。

では自宅学習とスクーリングの学習内容を見てみましょう。

1-1.自宅学習の学習内容

自宅学習では資格学校から配布されるテキストを使って学習を進めます。

最近では動画・DVDやインターネットを通してe-ラーニングで学習するスクールなども増えています。自宅学習では、課題が与えられ、スクーリング出席(通学)時に提出を行います。

課題の内容は、大きく分けて2種類。

1つは文章の抜けている部分に適切なキーワードを記入、もしくは選択するという、いわゆる「穴埋め問題」を行う課題。

もう1つは記述式の課題で、「利用者の自立支援の介護とは」のようなテーマに関してレポートをまとめるというものがあります。

1-2.スクーリングの学習内容

スクーリングではスクールに通学し、講義・実技・グループワークなどを行います。

先ほども解説したように、初任者研修はスクーリングの時間数が全体の130時間に対し90時間あり、通学して学習する時間が多いのが特徴です。

介護の基本的な技術を身に着けるための実技の学習内容が多く、身体を動かしながら、楽しく学ぶことができます。

オムツ交換・車いすの介助・ベッドへの移乗などの技術を講師の指導を受けながら、参加者同士で行います。

参加者の年齢層も幅広いですが、介護を志す者同士で打ち解けて和やかな雰囲気の中でスクーリングが行われます。

1-3.初任者研修カリキュラム

では、初任者研修のカリキュラムを構成する10科目はどのような内容でしょうか。

下記では初任者研修の具体的な受講内容について解説していきます。

初任者研修は厚生労働省による公的資格でもあり、学習内容は厚生労働省が作成しています。

初任者研修の学習内容について、科目ごとに見ていきましょう。

研修科目自宅学習が可能な時間数合計時間数
職務の理解なし6時間
介護における尊厳の保持・自立支援7.5時間9時間
介護の基本3時間6時間
介護・福祉サービスの理解と医療との連携7.5時間9時間
介護におけるコミュニケーション技術3時間6時間
老化の理解3時間6時間
認知症の理解3時間6時間
障害の理解1.5時間3時間
こころとからだのしくみと生活支援技術12時間75時間
振り返りなし4時間
合計40.5時間130時間

①職務の理解

職務の理解では介護職のあるべき姿や、介護保険をはじめとする社会福祉制度の全体像について学習します。

他職種連携やケアプランに基づくサービス提供など、介護職の役割を学びます。

②介護における尊厳の保持・自立支援

介護における尊厳の保持・自立支援は、介護職が利用者の尊厳を支える仕事であるといった内容を学びます。

プライバシーの保持・QOL・ノーマライゼーション・虐待防止・自立支援といった介護に関する考え方の基本を身に付けます。

③介護の基本

介護の基本では、介護職員の役割や職業倫理などを学びます。事故防止・感染症予防・リスクマネジメントなど、安全な介護を行うための技術の習得も介護の基本として位置づけられています。

④介護・福祉サービスの理解と医療の連携

介護・福祉サービスの理解と医療の連携では、介護保険や障害福祉の制度における多様な専門職の役割について学びます。

介護が必要な方を支える地域社会のあり方として、地域包括ケアシステムについて理解することも学習課題です。

⑤介護におけるコミュニケーション技術

介護におけるコミュニケーション技術は、介護場面での高齢者・障害者とのコミュニケーション技術を学びます。

共感的理解や傾聴、非言語コミュニケーションといった利用者とのコミュニケーションの技術だけでなく、記録や報告など職員間のコミュニケーションの手法も学習内容に含まれています。

⑥老化の理解

老化の理解では、加齢・老化に伴う変化について学びます。生理的・社会的・精神的な変化、高齢者に多い疾患や留意点を学習します。

⑦認知症の理解

認知症の理解では認知症について理解を深め、認知症に対する基本的な関わり方などを学びます。

認知症ケアの理念のもと、認知症の方とのコミュニケーションや、家族の支援について学習します。

⑧障害の理解

障害の概念やICF(医療基準のこと)、障害福祉についての基本的な考え方を学びます。

身体障害、知的障害、精神障害それぞれの医学的な側面・心理的な影響などを理解します。

⑨こころとからだのしくみと生活支援

こころとからだのしくみと生活支援では、介護技術の基本や事例に基づく演習を行います。

移動・食事・排泄・入浴など、介護現場で求められる基本的な介護技術について、参加者同士がロールプレイングを行いながら習得します。

腰痛予防のためのボディメカニクスや、介護場面でのプライバシー配慮についても意識しながら介護技術を実践する力を身に着けます。

事例による総合演習では、グループディスカッションを交えながら、利用者の生活を支えるチームケアや生活を支える介護技術を学びます。

⑩講義の振り返り

講義の振り返りでは修了評価としてテストを行います。ここまでの研修で学んだ内容を確認することが目的なので、講義内容がそのまま試験に出ます。

そのため試験勉強では特別な勉強をする必要はなく、今までの講義内容の復習が大切になってきます。

テストで基準とされる点数を獲得できなかった場合にも、追試や課題を行うことで合格を認める研修機関がほとんどです。

つまり初任者研修の資格は基本的には誰でも合格できると考えてよいです。

以上が初任者研修の科目ごとの学習内容です。

初任者研修の内容は、介護職員として重要な基礎を身に付けるためのものです。そして初任者研修のカリキュラムは介護職員のキャリアパスの中に位置づけられています。

そのため国家資格である『介護福祉士』を目指す上でも重要なステップになります。

実際に初任者研修のカリキュラムで学ぶ130時間はすべて、介護福祉士の受験資格を取得するための必修項目となっています。

介護職員初任者研修は、介護職としてのスタートの一歩であるとともに、介護福祉士という国家資格に向けても大きなステップにもなっています。


ここまで初任者研修の受講内容について、各科目の内容や全体的な流れを紹介しました。

では実際に初任者研修を受けるスクールをどのように探したらいいのでしょう。

次の項目でスクール探しのポイントを説明していきたいと思います。

2.初任者研修受講のスクールの選び方3つのポイント

この章から、初任者研修を受講するためのスクール選びの3つのポイントを解説をしていきます。

  1. 通いやすい場所にあるか
  2. 通いやすいスケジュールか
  3. アフターフォローはあるか

 ひとつひとつ見ていきましょう。

2-1.通いやすい場所にあるか

まず重要なのが通学場所です。

スクーリング会場が自宅から通いやすい場所にあるかどうかを確認しましょう。

通信講座とはいえ初任者研修はスクーリングの日数が多く、15~16日間も通学をする必要があります。

通学日数が多いため、通うのに不便な場所のスクールは真っ先に候補から除外することをお勧めします。

スクールの場所を確認しなかったために、実際に下記の失敗をすることがあります。

▼スクールの場所を確認しなかった失敗例

  • スクーリング会場が遠方で通うのに疲れてしまった
  • 電車の乗り換えの回数が多かった
  • 駅からかなり距離がある会場だった
  • 車で通うつもりだったが駐車場がなかった
  • 毎回、満員電車で通学するのがつらい
  • 料金の安さでスクールを選んだが、電車代が高かったので逆に割高になった

「通学する会場の場所を確認しなかったために、スクーリングに通うこと自体が苦痛になってしまった」なんてこともあるのです。

ぜひスクール選びの際にはスクーリング会場の場所をインターネットなどで確認し、スクーリングの始業時間なども想定して通学するシミュレーションをしておきましょう。

通信講座を選ぶ際には、スクーリングで通学する場所を確認し、通いやすい場所であるかチェックしましょう。

自分が住んでいる地域にはどんなスクールがあるのか?
次では、都道府県別に開講しているスクールをまとめました。

【都道府県別】初任者研修開講スクール一覧

エリア都道府県
北海道北海道
東北青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島
関東東京 神奈川 埼玉 千葉 茨城 栃木 群馬
中部新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知
近畿京都 大阪 三重 滋賀 兵庫 奈良 和歌山
中国鳥取 島根 岡山 広島 山口
四国徳島 香川 愛媛 高知
九州福岡 佐賀 長崎 大分 熊本 宮崎 鹿児島
沖縄沖縄

自分のお住まいの地域をクリックし、どんなスクールがあるのかを確認してみてください。

2-2.通いやすいスケジュールか

2つ目に紹介するポイントは通いやすいスケジュールかどうかです。

初任者研修のスクーリングには学校ごとに、コースがいくつかあります。

具体的には

  • 短期集中コース
  • 曜日指定コース

があります。

①短期集中コース

短期集中コースは最短1ヶ月で初任者研修を取得するためのコースです。

週に2~3回スクーリングし、その間に自宅学習を行うので、学習はハイペースです。少しでも早く資格を取得し、現場で活躍したいと思う人はこの短期集中コースがオススメです。

スクールによっては、短期集中よりもややスケジュールがゆるやかで、1ヶ月半から2ヶ月程度で取得を目指す「準短期コース」もあります。

②曜日固定コース

曜日固定コースは、毎週決まった曜日でスクーリングが開催がされるコースです。

例えば「火曜日コース」であれば、週1回火曜日にスクーリングをし、それ以外の日は現場で勤務&自宅学習をするというコースです。

週1回の通学となるので、受講期間は4ヶ月ほどを要します。

ほかには「土日コース」もあります。平日は仕事をして、仕事が休みの土日を使って研修を受講する形式です。

週2回の通学となるので、受講期間は3ヶ月ほどです。

自分に合ったコースが開講しているかどうかは、スクール選びの大きなポイントです。

「どうしても予定したスケジュールの中で出席できない日がある」という場合は、受講予定を別の日に振替できるかも確認しておくことをオススメします。

2-3.アフターフォローはあるか

最後に紹介するポイントは、アフターフォローが充実しているかどうかです。

スクールのアフターフォローには以下のようなものがあります。

  • 就職支援
  • 実習先の紹介
  • 実務者研修を受講する際のセット割(実務者研修を受講する際に安くなる制度)

この点初任者研修の受講であれば、特に「就職支援」のアフターフォローがあるかどうかは大事なポイントです。

介護職員初任者研修を受講する多くの方は、これから介護の職場に転職しようと考えている段階でしょう。

とはいっても

  • 業界のこともよくわからない
  • どうやって職探しをしたらいいのかわからない

という人も多いのではないでしょうか。

スクールのアフターフォロー制度の1つである「就職支援」では、スクールが提携している施設や事業所を就職先として紹介してくれる場合もあります。

中には、提携している施設や事業所での就職が決まると、受講料が無料になるスクールもあります。

例として「未来ケアカレッジ」の就職サポートを紹介します。

未来ケアカレッジでは、専属のコーディネーターが就職をサポートしています。就職支援サービスを通じて就職した場合、介護職員初任者研修の受講料が全額キャッシュバックされる仕組みになっています。

初任者研修を受講し、スクールのアフターフォローである「就職支援制度」を利用することで、転職先を考える手間を省くことができます。

資格取得の研修から就職までをトータルにサポートしてくれるので、未経験の業界でのスタートにも安心ですね。

他の点でもスクールによって受講が終わった後のフォロー・サポート体制が異なるので、資料請求をして各スクールを比較し、自分の目的にあったものを選ぶようにしてください。

3.まずは資料請求をし、スクールを比較することが大切

初任者研修のスクールを選ぶには、まず一括で資料請求することをオススメします。

初任者研修を開講しているスクールは多く、全国展開しているスクールもあれば、介護施設を運営する地域の社会福祉法人などが開講している場合もあります。

スクールごとに受講スケジュールも料金も異なります。

  • 名前を聞いたことのある会社だから
  • 近くでやっているから

という単純な理由でスクールを決めて後で後悔しないよう、どんなスクールがあるのか調べることが重要です。

数多くのスクールの中から、自分に合った場所を探すためには一括資料請求をして、比較することが大切です。

下記から無料・一括で「お住いの地域」を軸に、初任者研修の資料請求ができます。まずは資料請求をし、お手元にパンフレットを揃えてから、受講するスクールを比較検討をしてみてください。

  • スクールを細かく比較検討できる!
  • いくつ資料を取り寄せても無料!
  • 申込みは最短2分で完了!

4. 【目的別】初任者研修オススメ記事

この章では、当サイトが執筆をしている、初任者研修の記事をまとめました。

気になる記事があれば、ぜひご覧になってくださいね。

目的記事
初任者研修の費用はどのくらい?介護職員初任者研修の価格はいくら?安く受講するための9つの方法
初任者研修はどのスクールで取得するのがオススメ?初任者研修のスクールはどこがいいの?オススメスクール5校を紹介
初任者研修はどうやって取得すればいいの?初任者研修は通信で取得するのが一般的|学校を選ぶ4つのポイント
初任者研修全般について詳しく知りたい【介護の入門資格】初任者研修とは?余すことなく徹底解説
初任者研修はどのくらい期間がかかるの?どのくらいで取得できる?初任者研修の取得期間について解説
最短で初任者研修はどのくらいで取れるの?初任者研修は最短1ヶ月で取得可能!最短で取得できるスクールを紹介
初任者研修の試験は難しいの?初任者研修の試験は100%合格できる?初任者研修修了試験を徹底解説

5.まとめ

いかがだったでしょうか。

まとめると、初任者研修のカリキュラムは以下の表のように行われる形でした。

研修科目自宅学習が可能な時間数合計時間数
職務の理解なし6時間
介護における尊厳の保持・自立支援7.5時間9時間
介護の基本3時間6時間
介護・福祉サービスの理解と医療との連携7.5時間9時間
介護におけるコミュニケーション技術3時間6時間
老化の理解3時間6時間
認知症の理解3時間6時間
障害の理解1.5時間3時間
こころとからだのしくみと生活支援技術12時間75時間
振り返りなし4時間
合計40.5時間130時間

初任者研修は「自宅学習」と「スクーリング(通学)」で受講を進めていく資格でしたね。

初任者研修受講のためのスクール選びは、以下の3つのポイントが大切でした。

  1. 通いやすい場所にあるか
  2. 通いやすいスケジュールか
  3. アフターフォローはあるか

この記事が少しでも参考になれば幸いです。