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介護の仕事をやめたい…
介護職に就いたばかりのあなたは今こんなことを考えていませんか?結論から言うと、新人介護士が仕事をやめたいと思う理由には次の8つがあります。
※新人介護士=就職1年目としています。
この記事では、新人介護士が介護の仕事をやめたいと思う理由とその解決策を徹底的に解説しました。また介護の仕事を辞める際の正しい手順とタイミングも解説しています。
そして最後には、介護から転職する際の転職先のオススメを紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。
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新人介護士が仕事を辞めたいと思う8つの理由とその解決策
この章では、新人介護士が仕事を辞めたいと思う8つの理由とその解決策を解説します。
介護を辞めたい理由 | 解決策 |
---|---|
自分の理想と違った | ・求められる役割をこなす ・転職する |
職場の人間関係が悪い | ・人間関係を割り切って考える ・転職する |
いきなり高度な仕事を 求められる | ・研修を受ける ・転職する |
上司によって指示が違う | ・それぞれの立場を理解し、バランスをとる |
周りに同世代がいなくて 相談できる相手がいない | ・転職する ・職場外で介護職同士のつながりをつくる |
利用者との関係に悩む | ・失敗を糧に成長する |
給料が安い | ・転職する ・資格を取得する |
夜勤がつらい | ・夜勤のない施設に転職する |
新人介護士が仕事を辞めたいと思う理由と解決策をそれぞれ解説していきます。
理由1:自分の理想と違った
新人介護士が辞めたいと思う理由の1つ目は「自分の理想と違った」です。介護の仕事を始める方には様々な動機があります。
「社会に貢献したい」「自分のやさしさを人に提供したい」「誰かの力になりたい」という奉仕の精神から介護の仕事をスタートする方も少なくありません。
しかし現実の介護の仕事をする中で
限られた時間の中で流れ、作業のように仕事をこなさなければいけない
利用者の訴えに1つ1つ耳を傾ける時間もなく、必要なノルマを達成するような業務に感じる
と思い、「自分のやりたかった仕事はこんなことじゃない」と感じる新人介護士はたくさんいます。
理想と現実のギャップから、「自分のやりたい仕事ではなかった」と介護の道をあきらめ、退職する事例があります。
「理想と現実のギャップがあり、理想の介護ができない…」と思ったとき解決策は2つあります。
解決策1:求められている役割をこなす
理想と現実の違いに悩んだとき、解決策の1つ目は今いる職場で求められている役割に徹することです。
介護はボランティアではありません。介護職としてサービスを提供し、その報酬として給料を得る労働者です。
その職場ごとに介護職に求められる役割があります。利用者の健康や生活を守るためには、時にはドライに介護業務に徹することも必要です。
職場で求められている介護職としての役割に徹することで、利用者の生活の基盤を支えることができます。また基礎的な介護業務を行った上で、利用者とのふれあいや個別的なケアを提供する場面で喜びを見出すこともできます。
理想は理想としながらも、現実とのバランスを取りながら介護職としての道を進むことができるはずです。
解決策2:転職する
解決策の2つ目として紹介するのは「転職する」ことです。
介護の職場には様々なサービス種別があります。特別養護老人ホームや介護老人保健施設のような施設系サービスだけでなく、日中利用者が通うデイサービスや自宅を訪問しケアを行う訪問介護などがあります。
例えば訪問介護は、利用者宅を訪問して1対1の関係でサービスを提供するので、より密度の濃い関わりができます。またデイサービス・グループホーム・小規模多機能型居宅介護事業所なども、施設系サービスとは異なり、少人数での関わりが多いという特徴があります。
あなたの「理想」に近い介護ができる職場が他にあるかもしれません。視野を広げて「介護業界にはどんな施設形態があるのか?」と施設形態ごとの仕事内容を調べたり、自分の理想と施設の理念が近い施設がないかを調べたりして、自分に合っている事業所に転職することも解決策の1つです。
理由2:職場の人間関係が悪い
新人介護士が仕事を辞めたいと思う理由の2つ目が「職場の人間関係の悪さ」です。
介護業界では、年齢・性別・学歴・キャリアなど様々な人が仕事をするため、意見や価値観が異なることも多いです。その結果、職場内の人間関係にトラブルが発生しやすい特徴があります。またパワハラにつながることも多いです。
人と関わる仕事である介護職では、”人間関係のトラブルが全くない”という職場はほとんどないでしょう。この人間関係の悪さが理由で、退職を考える新人介護士も多いです。
解決策1:人間関係を割り切って考える
解決策の1つ目は「人間関係を割り切って考える」ことです。
人間関係が、すべて円満な職場は少ないです。「どこでも人間関係のトラブルはある」と思い、割り切って仕事に集中することが1つの解決策です。
周りの目をあまり意識せず派閥やグループに属さず、自分の仕事に専念することが大事です。”オフの時間に無理してプライベートな付き合いに参加しない”など、仕事とプライベートの線引きすることが大切です。
解決策2:転職する
2つ目に紹介する解決策は「転職する」ことです。
例えば訪問介護の仕事なら、基本的に1人で訪問するため、人間関係によるストレスは軽減されます。もちろん介護業界以外の職場に転職することも選択肢の1つです。
人間関係に悩み退職を考える新人介護士は、人間関係のストレスの少ない職場に転職することをオススメします。
理由3:いきなり高度な仕事を求められる
新人介護士が仕事を辞めたいと思う理由の3つ目は、「いきなり高度な仕事を求められる」ことです。
新人に対して十分な研修を行っていない介護現場はたくさんあります。教育担当者がいても、先輩のやり方を見ながら覚えることが多く、細かい指導が行き届かないこともあります。その結果、まだ自信が持てないまま、入浴の担当や夜勤など、責任の重い業務や高度な仕事を求められてしまいます。
失敗できない場面にプレッシャーを感じた方も多いのではないでしょうか。高度な仕事を求められる不安から、介護の仕事を辞めたいと思う新人介護士も多くいます。
解決策1:研修を受ける
解決策の1つ目は「研修を受ける」ことです。
多くの職場では人手不足の影響から、介護技術の基礎など新人介護士に対し教育の時間を割けていないのが実情です。
介護の基礎を学ぶ研修として、”介護職員初任者研修”という研修を職場外で受けることをオススメします。ロールプレイも含めて介護技術の実技を演習するので、介護技術に自信を持つことができます。また経験の豊富な講師に質問でき、疑問や不安を解消できます。
初任者研修以外にも、通学・e-ラーニングや動画などで初心者向けの介護技術を研修する講座もあります。技術を学び自信を深めることができるでしょう。
解決策2:転職する
解決策の2つ目は「転職する」ことです。
介護業界では計画的・体系的な研修をほとんど行わない事業所もあります。しかし中には教育に力を入れ、研修をマニュアル化している事業所もあります。
大規模法人の施設・事業所は比較的マニュアル化されており、新人がひとり立ちするまでのステップを細かく設定しています。研修システムがしっかりした施設や事業所に転職することも解決策の1つです。
理由4:上司によって指示が違う
新人介護士が仕事をやめたいと思う4つ目の理由が「上司によって指示が違うこと」です。
介護に対する考え方は、人によって様々です。同じ組織に所属していてもケアの方法が異なることもあり、判断基準も異なります。つまり上司や指示を出す職員が変われば、判断も行動も変わります。
どの判断が正しいの…。どうしたらいいのかわからない…。
と悩む新人介護士も多いです。
解決策:それぞれの立場を理解し、バランスをとる
上司によって指示が違い困惑したときは、「それぞれの立場を理解し、バランスをとる」を意識しましょう。
介護の現場には、様々な職種や経歴を持った職員が集まっています。上司の指示は上司の介護観によるもので、『どちらかが正しい・正しくない』という問題ではありません。衝突する原因は、考え方や介護観の違いが多いです。
法的に問題がある・虐待につながるなど明らかに誤っている指示でなければ、それぞれの考え方を認めつつ、バランスをとることをオススメします。
「介護には正解がない」と言われています。様々な考え方を尊重し、バランスをとりましょう。問題点は職場内の会議・カンファレンスなど多くの職員が集まる場で提案していきましょう。
理由5:周りに同世代がいなくて、相談できる相手がいない
新人介護士が辞めたいと思う理由の5つ目は、「周りに同世代がいなくて、相談できる相手がいない」ことです。
介護の職場で働く方の年齢は幅広く、年配の方でも現役バリバリで勤務されています。
介護労働安定センターが調査している介護労働実態調査によると、介護施設・介護サービス事業所で勤務する職員全体の平均年齢は45.1歳。特に職員の年齢層が高いのは訪問介護で、訪問介護員の平均年齢は54.3歳となっています。
施設・事業所によっても異なりますが、同世代がいないため相談できる相手がいない・不満や愚痴をぶつける相手がいない職場もあります。
悩みやストレスを自分の中で抱え込んでしまい、仕事が苦痛になることや健康面で不調になることもあります。
解決策1:転職する
解決策の1つ目は「転職する」ことです。同世代の多い職場を探すことをオススメします。
先程も解説したように、訪問介護は職員の年齢層が高いです。一方、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの施設系サービスは、平均年齢が44.5歳と比較的低めです。転職する際は、同世代が多く活躍しているサービス種別を選ぶと良いでしょう。
また転職を考えている施設・事業所を検索して、どのくらいの年齢層のスタッフが多く働いているのかを調べてみると良いでしょう。
解決策2:職場の外で介護職同士のつながりをつくる
解決策の2つ目は「職場の外で介護職同士のつながりをつくる」ことです。
今はインターネットなどを通して多くの人とつながることができます。介護職同士のコミュニティサイトも増えているので、オンラインで仕事の悩みを相談してみるのも良いでしょう。
当メディアも介護職員意見交換アプリ「介護プロ」を運用しています。アプリを通じて、地域や提供サービスも異なる様々な介護職とつながることができます。同じ悩みを持つ人に励まされたり、解決へのヒントを教えてもらえるなど、大きな助けになるでしょう。
またkaigoカフェなど介護職同士が集まって食事や座談会をする場所も増えているので、「kaigoカフェ」で検索しお近くのkaigoカフェに足を運んでみるのもオススメです。
理由6:利用者との関係に悩んでしまう
6つ目の理由は「利用者との関係に悩んでしまう」ことです。
暴言や暴力などがある利用者にどう対応していいかわからない…
認知症だと頭ではわかっているが利用者に対してイライラしてしまう…
など新人介護士として利用者対応は悩みがつきものです。むしろ利用者との関係に一切悩まず介護を続けている人はいないでしょう。
ただ重い責任を背負わされたものの、新人に対するフォローが不十分な職場や虐待に当たるような不適切なケアが横行している職場もあります。その結果、正しい対応が分からず、悩みを解決できないままの方も多いでしょう。
解決策:失敗を糧に成長する
解決策は「失敗を糧に成長する」ことです。
最初から完璧な対応ができる介護職員はいません。利用者の持つ疾患やパーソナリティなどによって介護職が取るべき対応も変わりますし、そのための引き出しを多く用意する必要があります。
誰でも失敗はあります。大事なことは、失敗した後にそれをどう成長につなげていくかです。誰しも、悩み失敗し、介護職員として成長していくものです。
理由7:給料が安い
新人介護士が仕事を辞めたい理由の7つ目は「給料が安い」ことです。
施設系サービスに勤務していても、新人で勤務経験が短い場合は、夜勤ができないため、夜勤手当をもらうことができません。また勤続年数も少ないため基本給も低く、給料は期待する金額に届かないことが多いです。
解決策1:転職する
解決策の1つ目は「転職する」ことです。
介護業界の給料は事業所・施設が提供するサービスによって大きく異なります。転職することで給料を増やすことができます。
- 基本給の高い職場を探す
- 資格があれば資格手当の多い職場を探す
- 処遇改善加算・特定処遇改善加算を算定している職場を探す
など給与が多い事業所を探すことがオススメです。
解決策2:資格を取得する
解決策の2つ目は「資格を取得する」ことです。介護の職場は職員の持っている資格によって手当が増額されます。
多くの職場では、次の順で資格手当を増額しています。
無資格<介護職員初任者研修<実務者研修<介護福祉士<介護支援専門員
上位の資格を保有すれば、より高い介護技術を提供できることが期待されますが、その分資格手当は増額されます。また職場内でのリーダー職になれば、昇進による役職手当の支給で、給料をさらに増やすこともできます。
理由8:夜勤がつらい
新人介護士が介護を辞めたいと思う理由の8つ目は「夜勤がつらい」ことです。
施設系サービスを中心に介護業界には夜勤のある職場があります。新人は夜勤に入ることは少ないですが、ある程度の勤務経験を積むと夜勤が多くなります。施設によりますが、1ヶ月に4〜7回くらいの夜勤があります。
夜勤を行うことで、夜勤手当をもらえるメリットがある反面
長時間の勤務がつらい…。昼夜の生活リズムが狂う…。職員配置が手薄な状況での勤務に不安がある…。
など夜勤をつらいと感じる人もたくさんいます。
利用者にトラブルがあると、忙しい日には休憩もとれないまま朝のおむつ交換・更衣・車椅子移乗などの介助を行わなければいけません。
解決策:転職する
夜勤がつらいと感じる方の解決策は「転職する」ことです。
体力的な問題や自信・経験の問題なら、慣れが解決する部分もあります。しかし根本的に夜勤がつらいときは、夜勤のない職場で働くことを考えましょう。
介護業界には夜勤のない職場もあります。デイサービスや訪問介護など夜勤のない職場を選んで勤務することをオススメします。
ここまで新人介護士が辞めたいと考える8つの理由と解決策を紹介しました。
介護を辞めたい理由 | 解決策 |
---|---|
自分の理想と違った | ・求められる役割をこなす ・転職する |
職場の人間関係が悪い | ・人間関係を割り切って考える ・転職する |
いきなり高度な仕事を 求められる | ・研修を受ける ・転職する |
上司によって指示が違う | ・それぞれの立場を理解し、バランスをとる |
周りに同世代がいなくて 相談できる相手がいない | ・転職する ・職場外で介護職同士のつながりをつくる |
利用者との関係に悩む | ・失敗を糧に成長する |
給料が安い | ・転職する ・資格を取得する |
夜勤がつらい | ・夜勤のない施設に転職する |
次の章では、仕事を辞める正しい手順とタイミングを紹介していきます。
介護の仕事を辞める際の正しい手順とタイミング
ここから介護の仕事を辞める際の正しい手順とタイミングを解説していきます。
介護の仕事を辞めるタイミング
介護の仕事を辞める際のベストなタイミングは次の3つです。
介護の仕事を辞めるタイミングを1つ1つ解説します。
ボーナスの後
介護の仕事を辞めるタイミングの1つ目はボーナスの後です。ボーナスは夏・冬の年2回で支給される場合が多く、ボーナスの支給後に退職する事例はよくあります。
法人の規程によってボーナスの評価期間は異なります。満額ボーナスをもらえるタイミングをしっかり確認しておきましょう。
有給休暇消化の後
介護の仕事を辞めるタイミングの2つ目は、有給休暇を消化した後です。労働者の権利として、有給休暇はすべて消化して退職できるとベストです。
ただし多くの介護現場は慢性的に人手不足なので、有給休暇を計画的に消化できない場合もあります。実際には『会社と退職日を決めた後、可能な範囲で有給休暇を消化して退職』というケースが多くあります。
普段から有給休暇を消化できるタイミングで使っておき、退職日が決まって引継ぎをしながら、残り有給休暇を消化しきって退職するのがベストです。
資格を取得した後
介護の仕事を辞めるタイミングの3つ目は資格を取得した後です。具体的に次のような退職事例があります。
- ケアマネの資格を取得したのでケアマネとして働きたい
- 介護福祉士の資格を取得したのでより条件のいい職場で働きたい
専門職として新たなキャリアを作りたい方には、資格取得が退職の大きなタイミングとなります。
次の章で介護の仕事を辞めるまでの手順を解説していきます。
介護の仕事を辞める際の正しい手順
介護の仕事を辞める際の正しい手順を5つのステップで解説します。
順を追って退職までのステップを解説します。
STEP1:引継ぎ資料の整理
退職までのステップの1つ目は「引継ぎ資料の整理」です。スタッフごとに内容は異なりますが、担当や役割が割り振られているので、後任への引継ぎの準備をしましょう。
- 引継ぎ資料があるか?
- 担当する利用者分の情報はファイルに整理されているか?
などを確認し、作成や修正が必要な書類があれば、あらかじめ手を加えておきましょう。
STEP2:退職の意思を伝える
退職までのステップの2つ目は「退職の意思を伝える」ことです。退職の意思を上司に伝える際、口頭で伝えるだけでなく、マナーとして退職届などの書面も用意しましょう。
民法上では”最短2週間前に退職の意思を伝えること”とされていますが、人員の確保や引継ぎなどもあるため、できれば退職のおよそ2ヶ月前に伝えることをオススメします。
有給休暇が残っている方は、退職までの期間でできるだけ消化しましょう。上司に引き止められる場合もありますが、「退職したい」という自分の意思をはっきりと伝えましょう。
STEP3:職場のスタッフに報告
ステップの3つ目は「職場のスタッフへの挨拶」です。
一緒に働いてきたスタッフに退職することを報告し、これまでの感謝の気持ちを伝えましょう。感謝だけでなく、退職に伴い引継ぎなど迷惑をかけてしまうことについてお詫びも伝えると良いでしょう。
引継ぎを行うスタッフとは、引継ぎのスケジュール調整なども早めに済ませておきましょう。
STEP4:利用者・家族への挨拶
ステップの4つ目は「利用者への退職の挨拶」です。利用者だけではなく、利用者の家族にも挨拶をしましょう。
家族との間の連絡ノートに挨拶を書くだけでなく、できれば送迎で自宅を訪問した際にきちんと感謝の言葉を添えて退職の挨拶をしましょう。
STEP5:退職日には同僚や上司にあいさつ
ステップの5つ目は退職日、同僚や上司にしっかりあいさつをすることです。
介護業界で転職する場合、研修や会議などで前職の方と再会することもあります。「立つ鳥跡を濁さず」の意識で、退職時に悪い印象を残さないよう丁寧にあいさつをしましょう。メッセージを添えて菓子折りも用意しておくと、より印象も良くなります。
ここまで介護の仕事を退職する手順を、5つのステップに分けて紹介しました。
介護の仕事を辞めたあとのオススメの転職先を次の章で紹介します。
新人介護士にオススメしたい転職先
この章では、新人介護士にオススメしたい転職先を、介護業界とそれ以外の業界での転職に分けて解説します。
介護業界での転職
介護業界で転職する場合を解説します。大きく分けて次の2つのパターンがあります。
- 違う施設形態・サービス種別への転職
- 介護職員以外の仕事への転職
違う施設形態に転職する
1つ目は「違う施設形態に転職する」場合です。
介護業界には様々なサービス種別があります。同じ施設系サービスでも
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 有料老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅
など様々な形態があり利用者の特徴も働き方も異なります。また在宅介護サービスも含めると様々なサービスがあります。
介護職員として勤務が可能な職場とその特徴を、簡単ですが一覧表で紹介します。
種別 | サービス種別 | 特徴 |
---|---|---|
在宅サービス | 訪問介護 | 利用者の自宅を訪問し、ケアを行う |
定期巡回・随時対応型訪問介護看護 | 緊急時も含め24時間対応で訪問介護を行う | |
訪問入浴介護 | 看護師と介護職員で自宅を訪問し、持参した浴槽で入浴の介助を行う | |
通所介護(デイサービス) | 送迎・食事・入浴・機能訓練などのサービスを通い(日帰り)で提供する | |
地域密着型通所介護 | 小規模のデイサービス | |
小規模多機能型居宅介護 | 通い・泊まり・訪問のサービスを組み合わせた事業所 | |
看護小規模多機能型居宅介護 | 小規模多機能型居宅介護に看護師が配置された事業所 | |
認知症対応型共同生活介護(グループホーム) | 認知症の利用者が共同生活する場で、日常生活上の介護を行う | |
施設 | 特別養護老人ホーム | 常時介護が必要な方の食事・入浴等の日常生活上の介護を提供する 短期入所(ショートステイ)併設もあり |
介護老人保健施設 | 在宅復帰を目指して、必要な日常生活の介護・リハビリテーションを提供する 短期入所や通所リハビリテーションを併設する施設もあり | |
軽費老人ホーム | 自立度の高い方が入居 「ケアハウス」は介護職員による介護サービスを行う | |
有料老人ホーム | 民間企業が運営する介護施設 介護付(特定施設)と住宅型がある | |
サービス付き高齢者向け住宅 | 住まいと食事・緊急通報などを備えた高齢者向けの賃貸住宅 | |
その他 | 介護医療院・介護療養型医療施設など医療機関 | 常時医療的ケアが必要な利用者が療養する施設 通所リハビリテーション事業所を併設する事業所もあり |
介護業界には様々な施設があります。それぞれの施設の特徴を理解し、自分に向いている施設や事業所を探しましょう。
悩み | オススメの施設形態 |
---|---|
夜勤がつらい… | 訪問介護 デイサービス |
給料が安い… | 特別養護老人ホーム 介護老人保健施設 などの介護施設 |
人間関係が苦手… | 訪問系サービス |
自分の働き方や性格に合った職場で、スキルを磨き介護職としても成長していくことができます。
介護職員以外の仕事に転職する
2つ目の転職パターンは「介護職員以外の仕事に転職する」です。
「介護職は辞めたいけど、介護業界で働きたい」という人は、介護職以外の職種で働くことをオススメします。
介護業界で働く人は介護職員だけではありません。裏方の業務をする人もたくさんいます。新人介護士がチャレンジできる介護職員以外の職種を紹介します。
職種 | 勤務場所 | 仕事内容 |
---|---|---|
介護事務 | ほぼ全ての事業所 | 提供した介護サービスの請求 書類作成などレセプト業務 |
調理員 | 介護施設など | 栄養士や管理栄養士の指示のもと 入居者の食事を調理する |
清掃員 | 介護施設など | 施設入居者の居室や 共有スペースの清掃 |
送迎スタッフ | デイサービスなど | 利用者の送迎 |
介護タクシー運転手 | 介護タクシー業者 | 通院や行楽のための運転 |
福祉用具専門相談員 | 福祉用具貸与事業者 | 福祉用具の搬入・設置・メンテナンス 福祉用具利用計画の作成など |
今回紹介した仕事以外にも、資格を取得して
- 看護師(准看護師)
- 社会福祉士
- 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士
などの専門職として勤務する方法もあります。
看護・リハビリ・相談援助などの資格は、専門学校卒業や国家試験合格などのハードルがありますが、介護職よりも給与が高くなり転職先の選択肢も広がります。
どんな仕事が自分に合っているのか、介護職以外の職種も検討すると良いでしょう。
ここまで介護業界の中での転職について解説しました。
介護業界以外の転職
「もう介護の仕事はいいや…」と感じている方もいるのではないでしょうか。この章では、介護業界以外の転職先を次の2つの切り口から紹介していきます。
- 【異業界×同業種】
- 【異業界×異業種】
【異業界×同業種】介護職で培った強みを活かして転職
【異業界×同業種】は介護業界の仕事ではないものの、介護職で働いた経験・強みを活かせるお仕事です。
次に紹介する4つの職業は、介護職として培われた「コミュニケーション能力」を活かせる業界です。
- 接客業
- 看護助手
- 保育助手
- 事務職
【異業界×異業種】未経験の分野に転職
次に【異業界×異業種】の組み合わせをご紹介します。
【異業界×異業種】のお仕事は、今までの介護職の仕事とは全く別の能力が要求される仕事です。初めての業界や業種に挑戦するのは勇気が必要ですが、新しい世界を知って視野を広げるチャンスでもあります。
次に紹介する4つの職業は、未経験からでも気軽に飛び込むことができるお仕事です。
- プログラマー
- 営業職
- タクシードライバー
- 販売・サービス職
まとめ
いかがだったでしょうか。
新人介護士が介護の仕事をやめたいと思う理由は次の8つでした。
介護の仕事を辞めるベストなタイミングは次の3つでしたね。
退職する際の正しい手順は次の5ステップでした。
もしあなたが今の職場から転職を考えている場合は、『新人介護士にオススメしたい転職先』で紹介した転職先を参考にしてみてください。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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