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介護職からの転職先には、同業者である別の介護施設だけでなく、全く経験のない他業種もあります。
初めての業界への転職に興味があるものの、失敗を恐れてなかなか踏み切ることができない人もおられるかもしれませんね。
そこで今回は、介護職からの転職理由や、介護職から未経験の業界への転職を成功させるためのポイント、転職までの5つのステップなど、転職にまつわるさまざまな情報をたっぷりと解説します。
転職を考えている人は、ぜひお見逃しなくチェックしてみてください。
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介護業界から他業種への転職は十分可能
これまで介護職での勤務経験しかない人も、他業種への転職は可能です。
なぜなら、介護の仕事を通して身に付けた対人スキルや高齢者との接し方は、業種が違っても活かすことができるからです。
今後ますます高齢化が進む日本において、どの業界に転職しても高齢者を相手にする機会があります。
介護職出身者は高齢者への声掛けや関わりに慣れているため、高齢のお客さんを喜ばせることが上手く、人気者になれるケースが多いです。
新しい業界へ飛び込むのは勇気がいることかもしれませんが、未経験の仕事を1から覚えることは新たな世界を知る機会でもあり、また自分自身の視野を広げるチャンスでもあります。
新しい仕事を通して、介護職とは違った楽しさややりがいを発見することもできます。
筆者も介護業界から他業種への転職経験者のひとり。
介護士として働いていた頃は日々の仕事に追われて忙しい毎日を送っていました。
しかし介護職から離れたことで、当時は感じる余裕のなかった介護職の楽しさや職場環境の良さに気づけたり、介護職では得られなかった新たな楽しみや今後の目標も生まれました。
筆者の周りにも、介護職から他業種への転職を果たした仲間が何人もいます。
このように
- 「介護職を辞めても仕事は見つかるかな」
- 「初めての仕事でも大丈夫かな」
と心配している現役介護士の皆さんも、他業種への転職は十分可能です。
転職に興味があれば、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
介護業界から他業種へ転職する人は多い
介護職からの転職先として、他業種を選ぶ人は多く存在します。介護業界から他業種への転職理由は、大きく分けて以下の3つに分類されます。
- 職場に対する不満に関する理由
- 自分自身に関する理由
- ライフイベントに関する理由
では、それぞれの理由についてさらに詳しく見てみましょう。
職場に対する不満に関する理由
職場に対する不満には、主に以下のようなものが考えられます。
- 収入が少ない
- 施設の理念や運営方針が合わなかった
- 人間関係に問題があった
- 重労働が多く体力がもたない
- 勤務日数などの希望が通らなかった
①収入が少ない
介護職の収入の低さが転職を決めるきっかけになることも多いです。
では、以下の表をご覧ください。これは、厚生労働省が公表した業種別の平均年収です。
業種 | 平均年収 |
---|---|
製造業 | 311万4,000円 |
情報通信業 | 386万円 |
卸売業・小売業 | 332万3,000円 |
金融業 | 382万7,000円 |
医療・福祉 | 293万7,000円 |
介護職は「医療・福祉」に含まれます。
ここには医療・福祉に関するすべての職業が含まれるため介護職だけの数字ではありませんが、他業種と比べても平均年収の低さをお分かりいただけるでしょう。
このように、平均年収が少ないことから、「より収入の多い業種へ転職したい」という気持ちにつながると考えられます。
②施設の理念や運営方針が合わなかった
自分自身の目指す介護と、施設の方針が合わないことも転職の理由になります。
例えば
- 自分自身:「少人数の利用者さんを相手に介護サービスを提供したい」
- 施設の方針:「大勢の利用者さんを受け入れて収入を増やすこと」
という場合は、ひとりひとりの利用者さんに対して自分の思い描く手厚いサービスを提供できないことから転職したいという考えが浮かぶかもしれません。
また
- 自分自身:「地域のお祭りや近所の公園に利用者さんを連れて行って様々な景色を見せてあげたい」
- 施設:「屋外での怪我などを理由に外出に対して消極的」
だった場合も、施設の方針と自分が目指したい介護が一致せず、転職のきっかけになり得るでしょう。
このように、自分の目指す介護士像や提供したい介護サービスへの思い入れが強ければ強いほど、施設の方針との食い違いが転職理由になる可能性が高いのです。
③人間関係に問題があった
どの仕事にも人間関係は欠かすことができませんが、介護職は特にチームワークを重視する仕事です。
同じ介護士同士はもちろん、介護支援専門員(ケアマネジャー)や看護師、栄養士など職種を超えて連携を図らなければいけない時もあります。
筆者が勤めていた施設でも、毎日の朝礼・夕礼では介護士と看護師が合同で利用者さんの1日の様子を話し合ったり、月に数回は栄養士や他フロアのスタッフとの合同会議もありました。
このように人間関係が密な業界であるため、人間関係での問題があると働きづらさを感じて転職したいと考える人も多いのです。
④重労働が多く体力がもたない
介護の仕事は重労働が多いため、体力に自信がなく転職を考える人もいます。
例えば、ベッドに寝ている利用者さんを起こすだけでも
- 相手が身体の大きい人
- 身体に麻痺があり柔軟に動くことができない人
は、自分自身の身体全体を使って利用者さんを抱えたり支えたりしなければなりません。
また
- 自分で立てない利用者さんの排泄
- ひとりで着替えることができない利用者さんの着替え
を手伝うことも体力を使う業務です。
したがって、このような体力を使う業務についていけずに、「デスクワークをしたい」「重労働のない仕事に就きたい」と転職を目指すケースもあります。
⑤勤務日数などの希望が通らなかった
勤務日数など、面接時に希望していた条件が通らないことも転職理由のひとつです。
例えば、
- 「面接時には週3日勤務と伝えていたのに、働いてみたら週5日来てほしいと言われた」
- 「午前中のみの勤務を希望していたのに、人手不足で午前中に終業できない」
など、あらかじめ伝えていた希望と実際働き始めてからの条件が食い違うケースは筆者にも経験があります。
このように、自分の希望が通らなかった場合にも、転職したいと考える理由になると言えます。
自分自身に関する理由
自分自身に関する転職理由には、主に以下のようなものがあります。
- 自分に向かない仕事だと感じた
- 他にやりたい仕事が見つかった
- 資格を活かしてステップアップしたかった
①自分に向かない仕事だと感じた
実際に介護士として働いてみて、自分には合わないと感じたことも転職の理由として考えられます。
働く前には「こんな介護士になりたい」「自分にもできるかな」と思っていても、実際に働いてみると想像と違うことがあります。
したがって、実際に介護職を経験してみて自分には向かないと思った場合も、転職を目指す理由になり得ると言えます。
②他にやりたい仕事が見つかった
介護職の他にやりたい仕事が見つかったことも、転職理由のひとつです。
筆者の周りにも、他業種への興味が湧いて転職した介護士や、以前からやりたかった仕事の求人を見つけたことで転職に踏み切った介護士がいました。
介護職以外にやりたいことを見つけたということは、転職理由の中でも多いように感じます。
③資格を活かしてステップアップしたかった
取得した資格を活かしてステップアップすることも、転職する理由に挙げられます。
働きながらの資格取得と聞くと、介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)を思い浮かべるかもしれません。
しかし介護士の仕事の合間に勉強を続け、他業種の資格を取得して転職する方法もあります。
資格を取得していれば転職時に有利になる場合もあるため、興味のある資格があれば、働きながら勉強してみるのもおすすめです。
ライフイベントに関する理由
転職のきっかけとなるライフイベントには、主に以下のようなものがあります。
- 結婚や妊娠、出産、育児
- 家族の介護や看護
- 家族の転職や転勤
①結婚や妊娠、出産、育児
特に女性に多いですが、結婚や育児を理由に転職を考える場合もあります。
- 「結婚をしたら家庭を優先したい」
- 「妊娠をしたのでハードな仕事は避けたい」
- 「育児と両立できる仕事をしたい」
など、結婚・育児などがきっかけで働き方を見直す人も多いようです。
②家族の介護や看護
家族の介護・看護も転職の理由として考えられます。
介護のプロではありますが、家でも職場でも介護をするのは、体力的にも負担が大きいため、家での介護・看護に備えて体力を残しておける仕事へ転職を希望するケースがあります。
③家族の転職や転勤
家族の転職や転勤によって離れた土地への引越しが決まり、自分自身も転職せざるを得ない場合もあります。
では、上記で解説した内容をまとめてみましょう。
分類 | 具体的な転職理由 |
---|---|
職場に対する不満に関する理由 |
|
自分自身に関する理由 |
|
ライフイベントに関する理由 |
|
【番外編】施設の退職時に使える辞める理由5つ
まず、退職時の理由を伝える際には以下のポイントを意識しましょう。
理由1:介護以外にやりたい仕事が見つかった
介護職の他にやりたい仕事が見つかったという理由は、上司にも納得してもらいやすく、良い関係性のまま退職しやすいのが特徴です。
その際は「どんなことをやりたいのか」質問される可能性が高いため、自分のやりたいことを堂々と答えられるよう準備しておきましょう。
理由2:新しい環境で経験を積んでステップアップしたい
介護職以外の職場で経験を積みたいというのも、前向きで応援してもらいやすい理由です。
「介護職を通して学んだことを活かしながら、理想の将来像に向かってステップアップしたい!」と話すと、これまでの感謝の気持ちも伝えることができますよ。
理由3:家族の介護や看護のサポートが必要となった
家族のサポートを理由にするのも、比較的トラブルなく退職することができます。
筆者も「家族の介護・看護が必要なので仕事を続けられない」という理由で退職するスタッフを何人も見てきました。
したがって家族の介護・看護も利用しやすい理由だと言えます。
ただし、家族の病状などはプライバシーに関わるため深く質問されることは少ないものの、退職後に家族と一緒にいる所を元上司や元同僚に見られて気まずい思いをするケースもあるため、あまり大げさな内容にならないよう注意が必要です。
理由4:家業を手伝うことになった
実家の仕事を手伝うというのも、比較的円満に退職できる理由のひとつです。
ただし、実家が商売を営んでいないことを相手が知っている場合などは嘘を見破られる可能性が高いため、むやみに利用することは控えた方がよいでしょう。
理由5:ライフイベントがある
結婚や出産、育児などを機に退職する人も多いため、これらも円満に退職できる理由です。
ただし、家族の介護・看護や家業の手伝いと同じく、プライベートの事情を相手に知られている場合には嘘が見破られたり、退職後に嘘がばれて気まずい思いをする可能性があるため、安易に利用するのは止めておいた方が安心です。
筆者はこれまで2つの介護施設に勤めたため、転職・退職を計2回経験しました。
1回目の退職理由は、本音としては職場に対する不満が大きな原因でしたが、ちょうど結婚の時期と重なっていたこともあり、施設には結婚を理由に退職すると伝えました。
2回目の退職理由は、他にやりたいことが見つかり介護士としての勤務が自分の負担になっていたため、正直に伝えて退職しました。
どちらも施設と揉めることなく円満に退職できたので、個人的には満足しています。
では、ここで解説した内容をまとめてみましょう。
退職時の転職理由を伝える際のポイント
- 真実をすべて正直に伝える必要はない
- 前向きな理由を探す
施設の退職時に使える辞める理由
- 介護以外にやりたい仕事が見つかった
- 新しい環境で経験を積んでステップアップしたい
- 家族の介護や看護のサポートが必要となった
- 家業を手伝うことになった
- ライフイベントがある
介護業界から転職!おすすめ他業種3選
介護業界からの転職には、以下のような業種がおすすめです。
- 事務職
- 接客業
- IT業界
では、ひとつずつ見ていきましょう。
事務職
事務職は、介護職からの転職先として人気が高い業種です。
デスクワークが中心のため、重労働の多い介護職に比べると体への負担も少ないのが特徴だからです。
最低限のパソコンスキルが必要ですが、介護士も日々の介護記録の作成などでパソコンを扱う機会が多いため、十分対応することができます。
したがって、体力面の不安で介護士を続けられない人におすすめです。事務職はカレンダーに応じた勤務体制であるケースが多いため、土日祝を休みにしたい人にもぴったりです。
また、事務職は、金融業やサービス業などさまざまな業界で活躍できます。業界により年収は異なりますが、サービス業を例に見ると平均年収は約273万円です。
医療・福祉業界の平均年収が約340万円のため、業界によっては平均年収が下がってしまう可能性があります。
業種 | 平均年収 |
---|---|
医療・福祉 | 340万2,000円 |
事務職(サービス業の場合) | 273万7,000円 |
接客業
介護士として培った対人スキルを活かしたいなら、接客業がおすすめです。
介護職では、他職種のスタッフや利用者さん、利用者さんの家族などさまざまな人と関わるため、自然と対人スキルが身に付いている人が多く、接客業も人気が高い転職先のひとつです。
また、ひとくちに接客業と言っても飲食店やアパレル、書店などさまざまな場で活躍することができるため、自分の好きな分野を選べば楽しく仕事をすることができるでしょう。
接客業にもさまざまな業界がありますが、卸売業・小売業の場合の平均年収は約346万円と、医療・福祉業界よりも少し高くなります。
業種 | 平均年収 |
---|---|
医療・福祉 | 340万2,000円 |
接客業(卸売業・小売業の場合) | 346万4,000円 |
IT業界
IT業界も介護職からの転職先としておすすめです。
IT業界と聞くと難しく感じるかもしれませんが、実は未経験からスタートすることが可能な業界のひとつです。
介護の仕事を通して基本的なパソコン操作を習得していれば、プログラミング教室に通ったりWebデザインを基礎から学べば、より高度なパソコンスキルを身に付けることができます。
AI技術の発達などで今後さらに伸びていく業界でもあるため、IT業界は将来性もあります。
IT業界の平均年収は399万6,000円と、医療・福祉に比べて高い傾向にあるため、収入アップを目指したい人にもおすすめです。
業種 | 平均年収 |
---|---|
医療・福祉 | 340万2,000円 |
IT業 | 399万6,000円 |
業種 | 平均年収 | おすすめ理由 | こんな人におすすめ! |
---|---|---|---|
事務職 | 業界により異なる(サービス業の場合)273万7,000円 |
|
|
接客業 | 業界により異なる (卸売業・小売業の場合)346万4,000円 |
|
|
IT業界 | 399万6,000円 |
|
|
介護から転職!オススメの職種・働き方16選
『【経験を活かせる】介護から転職の際のオススメの職種・働き方16選』では介護職から転職をする際にオススメの職種・働き方を4つのグループに分けて、16個を徹底解説をしました。
この記事で紹介できなかった職種もたくさん紹介しているので、ぜひご一読ください。
介護業界から転職する際に失敗しないための6つのポイント
介護業界からの転職で失敗しないためには、以下のポイントを押さえておくことが大切です。
- なぜ転職したいのかを明確にする
- 「譲れないポイント」「妥協できるポイント」を決める
- 転職エージェントを利用する
- 転職したい業界や企業のリサーチをする
- 在職中に転職活動を始める
- 面接では条件面などをしっかりと確認する
では、ひとつずつ順に見ていきましょう。
なぜ転職したいのかを明確にする
まずは、「なぜ転職したいのか」「転職をしてどうなりたいのか」など、転職の理由や目的を明確にしましょう。
なぜ転職したいのかを明らかにすることで、転職すべき業界や業種、働き方などが自ずと見えてくることがあるからです。
例えば、「介護の業務が体力的に辛い」と思っているなら、デスクワークのように身体に負担をかけない仕事を選ぶことができます。
したがって、実際に転職活動を始める前に、なぜ転職したいのかをじっくりと考え明確にしておくことをおすすめします。
譲れないポイント・妥協できるポイントを決める
求人情報を探す上で、「譲れないポイント」「妥協できるポイント」を決めておくことも重要です。
なぜなら、自分が希望する条件をすべて満たす求人情報は見つかりにくく、想像以上に転職活動が長引いてしまう可能性があるからです。
- 「給料面は多少妥協しても良いけど業種だけは譲れない」
- 「少しくらい重労働があっても良いから給料面だけは絶対に譲れない」
など、妥協できるものは人それぞれ異なります。
膨大な求人数の中から効率良く絞り込むためにも、自分が何を妥協でき、何を譲れないのかをあらかじめ決めておきましょう。
転職エージェントを利用する
転職のプロによるアドバイスを受けられる転職エージェントを利用するのもおすすめです。
初めての業界への転職は、分からないことも多いはず。
業界の内情や企業の評判を知らずに自分一人で転職活動を行った場合、
- 「求人情報には残業ゼロと書いてあったのに実際はサービス残業ばかり強いられる」
- 「週に3日の勤務でよいと書いてあったのに、入ってみると週に6日出勤して欲しいと頼まれて断り切れない」
など、相手との間で雇用条件などの擦り合わせが十分にできずミスマッチが起きてしまう可能性もあります。
したがって、未経験の業界だからこそプロを味方に付け、相談しながら進めることで、より自分の条件に近い転職先を見つけることが可能となります。
転職したい業界や企業のリサーチをする
転職活動では、徹底したリサーチが不可欠です。
気になる企業のホームページをチェックすることはもちろん、転職フェアに参加して企業の社員と話す機会を作ったり、転職エージェントの担当者に企業の雰囲気や評判を聞いてみるのもおすすめです。
リサーチ不足のまま転職してしまった場合
- 「もっと勤務時間に融通の利く仕事だと思っていたのに」
- 「もっと稼げると思っていたのに」
など、理想と現実のギャップにショックを受けてしまい、仕事が長続きしない恐れもあります。
そこで、転職したい業界がどのような勤務体制でどのくらい稼げるのか、など徹底してリサーチを行いましょう。
在職中に転職活動を始める
転職活動は在職中に始めるのも大切なポイントです。
転職活動前に退職すると、収入が途絶えた状態で転職活動をしなければならないため、焦る気持ちからじっくりと情報を精査せずに応募先を選んでしまうリスクがあります。
また、貯金を切り崩しながら生活費などを支払わなければならないため、予想以上に転職活動が長引いてしまった際に貯金がどんどん減ってしまう不安もあります。
したがって、落ち着いて自分が納得できる応募先を見つけるためにも、転職活動は在職中に始めることが大切です。
面接では条件面などをしっかりと確認する
面接時には、きちんと自分の口から条件面の確認を行いましょう。
求人情報に書いてあるからと言って再確認しなかった場合、実際に仕事が始まってから
- 「こんなはずじゃなかった」
- 「求人情報に記載されていた内容と話が違う」
と後悔することがあるかもしれません。
そこで、給料額や待遇、雇用形態など求人情報に記載されている内容だとしても、自分が譲れない条件については面接時にしっかりと再確認しておくことをおすすめします。
では、これまで解説した内容をまとめてみましょう。
介護業界からの転職に失敗しないためのポイント
- なぜ転職したいのかを明確にする
- 「譲れないポイント」「妥協できるポイント」を決める
- 転職エージェントを利用する
- 転職したい業界や企業のリサーチをする
- 在職中に転職活動を始める
- 面接では条件面などをしっかりと確認する
【5STEP】介護業界から転職する際の手順を徹底解説
介護業界から転職する際には、以下の5つのステップを目安に計画を立てましょう。なお、記載した期間はあくまでも目安です。
したがって
- 「自分はじっくりと時間をかけて情報収集を行いたい」
- 「履歴書や職務履歴書の自己PR欄はしっかり吟味して考えたい」
などと考える人は、目安期間に縛られず納得のいくように取り組みましょう。
とはいえ、魅力的な求人はすぐに応募者が集まって採用が決まってしまうため、転職にはスピード感も大切です。
ひとつひとつのステップに時間をかけすぎず、目安期間をバロメーターにしながらできるだけ短期間で転職先が決まるよう行動していきましょう。
各ステップ | 主な内容 | 目安期間 |
---|---|---|
【STEP1】事前準備を行う |
| 1週間程度 |
【STEP2】情報収集を行う |
| 1週間程度 |
【STEP3】書類の作成・応募 |
| 1~2週間程度 |
【STEP4】面接を受ける |
| 1カ月程度 |
【STEP5(内定後)】入職準備を行う |
| 1カ月程度 |
STEP1:事前準備を行う
STEP1では、転職の目的を明確にしたり自分の適性を知るなど、転職活動に向けての事前準備を行います。
自分自身が持っている資格やスキル、これまでの経験の整理もこの時期に行いましょう。
しっかりと事前準備をすることで
- 「どの業界を目指すか」
- 「どのような働き方を目指すか」
など転職活動におけるゴールを再認識し、転職活動の成功に向けて真っ直ぐに進むことができますよ。
STEP1は、約1週間かけて行うのが目安です。
STEP2:情報収集を行う
STEP2は、情報収集です。事前準備で明確にした業界や業種を手掛かりに、求人情報のチェックや雇用条件の確認などを行います。
転職エージェントを利用する人は、この時期に登録をしておきましょう。
その際、1社だけに絞るのではなく2~3社に登録しておくと、よりたくさんの求人情報をチェックできるためおすすめです。
STEP2も、約1週間かけて行うのが目安です。
STEP3:書類の作成・応募
STEP3では、応募時に必要な履歴書や職務経歴書などの作成し、気になる企業への応募を始めましょう。
その際にポイントとなるのが自己PR欄への記入です。
自己PR欄は、その業界や企業を選んだ理由のほか、過去の経験や実勢をアピールするチャンスです。
介護職を通して学んだことや身に付けたスキル・資格などがあればぜひ記入しましょう。
その際、介護職での経験をどのように活かすことができるかを考えると、より相手に伝わりやすい文章になります。
また、相手の読みやすさを意識し、文章は100~200字程度にまとめるのが無難です。
STEP3は約1~2週間かけて行うのが目安です。
自己PRの一例
約8年間、デイサービスにて高齢者介護に従事しました。現場ではリーダーを務め、約20名のスタッフを率いながらご利用者の介護を行い、マネジメントスキルを身に付けることができました。
介護福祉士・介護支援専門員の資格も取得し、目標に向かって根気強く勉強する忍耐力も養うことができたと感じております。
介護の仕事を通して学んだ相手の気持ちに寄り添う心や、スタッフ一丸となってご利用者に向き合うチームワーク意識などを御社の接客業にも活かして参りたいと考えております。
STEP4:面接を受ける
書類審査に通ったら、STEP4ではいよいよ面接です。
面接に苦手意識がある人もいるかもしれませんが、転職時の面接では以下のようにほぼ尋ねられる質問がいくつか決まっています。
そこで、あらかじめ回答をシミュレーションしておくとよいでしょう。
転職時の面接で質問されやすいこと
- 自己紹介や自己PR
- 転職理由
- 志望動機
- 活かせるスキルや保有資格、過去の実績
少なくともこれらの質問はどの企業でも聞かれる可能性が高いため、本番で焦って言葉に詰まることがないよう、練習しておくのがおすすめです。
緊張しやすいタイプの人は
- 家族や友人に面接官役になってもらって模擬面接をする
- スマートフォンなどで自分が話している様子を撮影して表情や話し方などをチェックする
なども効果的ですよ。
複数の企業の面接を受ける可能性も考え、STEP4は約1カ月の余裕を見ておくとよいでしょう。
STEP5:(内定後)入職準備を行う
企業から内定をもらったら、STEP5では入職に向けての準備を行います。
まずは内定先へ入社の意思を伝えましょう。そして、現職での退職手続きや後任への引継ぎなどに取り掛かります。
STEP5の目安期間は約1カ月ですが、現職の契約内容によっては退職の2カ月前に伝えなければならない場合などもあるため、勤め先のルールに従ってお互い気持ち良く手続きを進められるよう心掛けてくださいね。
では、これまで解説した内容をまとめてみましょう。
各ステップ | 主な内容 |
---|---|
【STEP1】 事前準備を行う |
|
【STEP2】 情報収集を行う |
|
【STEP3】 書類の作成・応募 |
|
【STEP4】 面接を受ける |
|
【STEP5(内定後)】 入職準備を行う |
|
まとめ
いかがでしたか?
今回は介護職からの転職について、よくある転職理由や退職時に使える理由、転職までのステップなどを解説しました。
心置きなく新しい仕事をスタートさせるためにも、現職での円満退職を目指したいですね。
今回解説した内容を参考に、ぜひ新しい業界へとチャレンジしてみてください。