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これまで続けてきた仕事を辞めて転職活動を行うのは、勇気のいることです。
さまざまな想いを抱いて転職をしたにも関わらず、それが失敗に終わってしまったら勿体ないと思いませんか?
しかしながら、介護職への転職で失敗するケースは珍しいことではありません。
そこでこの記事では、介護の転職でよく見られる7つの失敗理由から、実際に転職した人の経験談、そして失敗を防ぐための11つの注意点まで、転職前に知っておきたい内容を解説します。
転職に成功するためにも、ぜひ最後までお読みください。
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1.介護の転職でよくある失敗理由7選
介護業界に転職をする際によくある失敗理由には、以下の7つが考えられます。思い当たることがないか、まずはチェックしてみましょう。
- 自己分析が足りなかった
- 採用面接で話を誇張してしまった
- 軽い気持ちで転職してしまった
- 入社後の人間関係が上手くいかなかった
- 施設のリサーチをしていなかった
- 施設選びを間違えてしまった
- 給料の金額を最優先してしまった
それでは、ひとつずつ順に詳しく解説します。
1-1.自己分析が足りなかった
自分の特性や長所・短所、目指したい将来像など、自分についてきちんと理解いている人は意外と少ないものです。
介護業界は門戸が広く、未経験者や無資格者でも受け入れてもらいやすいのがメリットの一つでもあります。
それゆえ、さまざまな経歴を持った人が転職をしていますが、その中にはきちんと自己分析をしていない人も見られます。
自己分析ができていなければ、転職をしてから
- 自分は介護の仕事が向いていなかった
- この仕事では自分の長所を活かすことができない
など、転職が失敗だと感じる原因となってしまいます。
また、自分の将来像を思い描けていなければ、仕事を続けていくモチベーションの低下にもつながります。
現場で活躍したいなら介護福祉士、現場から離れてサポートしたいなら介護支援専門員(ケアマネジャー)など目指すものによって取得する資格も異なるため、
自己分析をしっかりと行い、自分は本当に介護の仕事に就きたいのかを理解し、自分の適正を知っておくことが大切です。
1-2.採用面接で話を誇張してしまった
面接官に好印象を与えようと、つい大げさに話してしまう人もおられるかもしれませんが、採用面接でこれまでの経験や自分のスキルを誇張してしまうのも転職失敗の原因になってしまうことがあります。
介護経験や介護スキルがないにも関わらず、採用面接に受かりたい一心で「家族の介護を長年経験した」「介護の勉強をしている」などと話してしまうと、即戦力を求めている施設は大きな期待を寄せて採用してくれるかもしれません。
しかし、大げさに話して面接に合格できたとしても、いざ仕事が始まると、利用者さんへの対応の仕方や介助方法などですぐにばれてしまいます。
自分の実力以上のアピールをすると、入社後に自分自身が仕事についていけなくなる上、面接時に話を誇張したとばれることで上司や同僚とも上手く関係を築けず、転職に失敗してしまう可能性が高まります。
1-3.軽い気持ちで転職してしまった
介護業界は常に人手不足が課題であるため、「介護の仕事なら誰にでもできるだろう」と軽い気持ちで転職してしまう人もおられるかもしれません。
しかし、軽い気持ちで介護業界へ転職すると、いざ仕事が始まってから介護の仕事に楽しさややりがいを見出せずに「こんなはずではなかった」と感じるなど、せっかくの転職が失敗に終わってしまうことがあります。
「介護の仕事ならどこでも採用してもらえるだろう」と軽い気持ちで応募しても、面接時に心の内を見透かされたり、仕事への熱意や明確な動機が伝わらなかったりすれば、面接時点で不採用となる可能性があります。
1-4.入社後の人間関係が上手くいかなかった
介護の仕事は利用者さんだけでなく、ともに働く介護士や看護師、栄養士、ケアマネジャーなどさまざまな人との関わりが欠かせません。どの施設もチームワークで動いているため、入社後の人間関係を上手く築くことができなければ働きづらくなり、結果的に仕事が長続きせず転職失敗の原因となってしまいます。
例えば、身体介助のハードな業務をやらないなどの自己中心的な態度や、行事の準備を手伝わないなど協調性のない行動を取っていると、同僚との間に壁ができてしまいなかなか職場になじむことができません。
たとえ訪問介護のようにひとりで行動するのが基本の職場であっても、同じ利用者さんを担当する他の介護スタッフとの連携が必要です。
「自分ひとりで仕事をしているのではない」という意識を常に持ち、助け合いながら働く気持ちを持つことが働く上で大切になってきます。
1-5.施設のリサーチをしていなかった
気になる施設を見つけた際にリサーチを行わずに応募・転職してしまうと、失敗につながってしまうことがあります。
例えば、「ハローワークに紹介された職場だから安心だろう」「大きくて綺麗な施設だから働きやすいだろう」「知名度の高い施設だから大丈夫だろう」と、自分ではリサーチをしていなかった場合、入社してから評判の悪い施設だと知ったり、外側からは分からない悲惨な内情を目の当たりにしたりするかもしれません。
また転職エージェントを利用することで、その施設の口コミなどをキャリアドバイザーから教えてもらえたりします。
自分自身でも普段から施設のホームページや口コミを調べる癖を付けておくと、良い施設・悪い施設を見極めるスキルも身に付きます。
口コミをなかなか入手できない場合は、転職サイトに登録をし、転職エージェントから施設の離職率や人間関係について質問してみたり、実際に施設見学に行って自分の目で施設の雰囲気やスタッフの様子を確かめることが大切です。
1-6.施設体系の選択を間違えてしまった
介護施設には
- 特別養護老人ホーム(特養)
- グループホーム
- 通所介護事業所(デイサービス)
- 訪問介護事業所
などさまざまな形態があります。
どの施設で働くかによって業務内容や勤務体制も異なるため、施設のリサーチをしていなければ転職に失敗してしまう可能性があります。
例えば、身体介護を中心に介護技術を習得したいのなら特養、ひとりひとりの利用者さんに合わせた個別ケアをしたいのなら訪問介護やサービス付き高齢者住宅(サ高住)など、介護士として目指したい方向性によって適した施設が異なります。
このように、せっかく志を持って介護業界に転職しても、施設選びを間違えてしまったことで、自分の目指す介護を行えずにもどかしい思いをすることがあるのです。
したがって、自分はどのような介護士になりたいのか、どのような働き方をしたいのかをしっかりと考えて、希望に合った施設を選ぶことが大切です。
1-7.給料の金額を最優先してしまった
転職をする上で給料は重要なポイントですが、金額を最優先に転職活動をしていると、かえって失敗してしまうこともあります。
介護職の求人の中には、500万円以上の年収を稼ぐことができる施設長など、高収入を謳う求人も見られます。
しかし、当然のことながら施設長は大きな責任を背負わなければなりません。
グループホームやデイサービス、訪問介護など複数の部署を抱える施設では、スタッフや利用者さんの数も多く、日々の業務に加えて施設の環境整備や書類対応、地域との関わり、会議などあらゆる責任がのしかかります。
また、高収入の求人の多くは管理職の募集であるため、介護に関する知識や経験だけでなく、施設を運営するリーダーシップやマネジメントスキルなども求められます。
管理職にふさわしいスキルが身に付いていなければ、自分自身が苦しい思いをすることになってしまいます。
さらに、スタートラインの給料が高い場合は、その後何年勤めていてもそれ以上昇給が見込めない可能性もあります。
そこで、求人を探す際には給料の金額だけに捉われてしまうのではなく、「なぜこの金額がもらえるのか」「自分に適した仕事内容か」をじっくりと見極めることが大切です。
2.転職に失敗しない為の11つのポイント
ここからは、介護業界への転職に失敗しないための注意点を解説していきます。転職前に注意しておきたいのは、以下の11つです。
では、順に見ていきましょう。
- 転職の目的を明確にする
- 退職前に転職活動をスタートする
- 転職エージェントを利用する
- 複数の候補から選ぶ
- 介護方針や理念を知っておく
- 勤務体制を確認する
- 教育制度がしっかりしているか確認する
- 収入をシミュレーションしてみる
- 気になることは積極的に質問する
- 施設見学に行く
- まずは派遣スタッフから始めてみる
では、順に見ていきましょう。
2-1.転職の目的を明確にする
まずは明確な目的を持って転職することが大切です。
「今よりも収入を増やすため」「やりがいのある仕事をするため」「少子高齢化に向けて景気に左右されない職に就くため」など、転職に期待する目的は人それぞれ。
自分が何のために転職をするのか、今一度じっくりと考えてみましょう。目的を明らかにすることにより、より自分の目指す将来像へ近付くことができますよ。
また、転職の目的をしっかりと持っていれば、
- 仕事内容は大変だけれどガッツリ稼げる
- 低賃金だけれどやりがいがあって毎日充実している
など、入社後に辛いことがあっても自分の信念を貫いて乗り越えていけるはずです。
2-2.退職前に転職活動をスタートする
人間関係でのトラブルなどがきっかけで、転職活動を始める前に勢いで会社を辞めてしまうと、万が一転職活動が難航した場合に収入のない期間が数カ月続いてしまいます。
家賃の支払いやローンの返済がある人は信用問題にも関わるため、無計画な退職は危険です。
転職活動前に退職し、少しでも早く働こうと焦ってしまうと、良い施設かどうか見極める時間を確保できなかったり、収入が途絶えていることに不安を感じて働きたい施設ではないのに応募してしまったりして、条件の悪い施設への転職を余儀なくされる可能性もあります。
したがって、次の職場がなかなか決まらないことも想定し、転職活動は余裕を持って在職中から始めましょう。
2-3.転職エージェントを利用する
求人情報は、求人サイトや新聞・折り込みチラシなどから簡単に得ることができますが、実際に全てひとりで行うと、職場環境の悪い施設や求人情報の良し悪しを見分けられなかったりと、転職失敗につながるリスクもあります。
そこで、専門のスタッフに相談しながら転職活動ができる転職エージェントの利用がおすすめです。
自分ひとりでは分からないことがあっても、転職のプロがしっかりとサポートしてくれるため安心感があります。
また、職場の雰囲気や地域での評判など、求人情報には記載されていないことを教えてもらえることもあるため、より失敗しにくいと言えます。
2-4.複数の候補から選ぶ
「どうしてもこの施設で働きたい!」など、特定の施設に強い希望や憧れを持つのも良いですが、初めから選択肢をひとつに絞ってしまうよりも、複数の候補の中から選んだ方がより良い条件での転職が可能です。
給料や勤務形態、通勤時間など自分の条件に当てはまる求人をいくつかピックアップし、その中から施設の雰囲気や福利厚生などを比較して選ぶとよいでしょう。
いくつかの施設を比べて良い所や悪い所を知った上で選べば、納得して転職することができますよ。
派遣会社や転職エージェントを利用する際も、複数の会社へ登録しておくことで集まる情報量がグンと増えます。
転職してから「あの施設の方が自分に合っていた」と後悔することがないよう、選択肢を多く持つことを意識しましょう。
2-5.介護方針や理念を知っておく
働く施設がどのような方針・理念を持ち、何を大切にしているかを知っておくのも、転職の失敗を防ぐポイントのひとつです。
転職に失敗したと感じる人の中には、
- 施設が目指すものが自分と違っていた
- 自分が提供したい介護サービスをさせてもらえなかった
など、介護の方針が合わなかったことを理由に挙げる人もいます。
介護方針や理念は施設のホームページに掲載されているため、応募前にはぜひ読んでおくことをおすすめします。
また、面接時に直接質問してみるのも現場の生の声を聞くことができるため効果的です。
2-6.勤務体制を確認する
介護業界は、勤務する施設形態によって勤務体制が異なるのが特徴です。
デイサービスや訪問介護の仕事は夜勤がありませんが、特養やグループホームなどの入居型の施設では夜勤を避けて働くのは難しいと言えます。
自分自身が「夜勤は絶対にしたくない」と考えていても、入居型の施設に入社すると
- 人手が足りないから今月だけ夜勤に入ってほしい
- どのスタッフも頑張っているから月に数回は夜勤をしてほしい
と頼まれ、断り切れずに夜勤のシフトが増えてしまう可能性もあります。
したがって、どうしても働けない時間帯や曜日があれば、面接時にしっかりと自分の意思を伝え、施設の勤務体制を確認しておくのが望ましいです。
夜勤など施設形態によって避けることができる勤務は、応募先を日勤のみの施設にするなど対策をとりましょう。
2-7.教育制度がしっかりしているか確認する
転職してからのスキルアップ・キャリアアップが見込めるかどうかも重要なポイントです。
せっかく転職をしても、介護知識や技術を学べる研修がなければ介護士としてのスキルを高める機会が減ってしまいます。
また、資格取得支援制度がなければ、介護福祉士などの資格を目指す際の受講費や受験費用をすべて自分で支払わなければなりません。
そこで、入社してからどのような教育を受けられるのかを事前に確認しておくのがおすすめです。
面接では、社内研修の頻度や社外研修の機会の有無、資格取得支援制度の利用実績などを確認し、入社後にスキルアップ・キャリアアップができる施設を選びましょう。
2-8.収入をシミュレーションしてみる
転職前には「やりがいのある仕事だから、給料が低くても大丈夫」と思っていても、実際に仕事を始めてみると労働に対する給料が少ないと感じる人も少なくありません。
そのため、応募の前には収入のシミュレーションをしておきましょう。
家賃やローン、食費、交際費など月々の出費を仕事で賄いながら貯金もできるかどうか、実際に毎月の出費を書き出して検討してみてください。
例えば、厚生労働省のデータを参考にしながら目標を立ててみるのもおすすめです。
①【施設別】介護士の給料比較
施設形態 | 平均給料(ひと月あたり) |
---|---|
介護老人福祉施設 | 342,230円 |
介護老人保健施設 | 326,540円 |
訪問介護事業所 | 301,480円 |
介護療養型医療施設 | 297,150円 |
認知症対応型共同生活介護 | 291,500円 |
通所介護事業所 | 277,010円 |
※平均給料額は、基本給(月額)+ 手当 + 一時金(4~9月支給額の1/6)
②【保有資格別】介護士の給料比較
職種 | 平均給与額(ひと月あたり) |
---|---|
介護スタッフ(無資格) | 252,490円 |
初任者研修 | 273,920円 |
実務者研修 | 288,060円 |
介護福祉士 | 313,920円 |
介護支援専門員(ケアマネジャー) | 350,320円 |
※平均給与額は、基本給(月額)+手当+一時金(4~9月支給額の1/6)
また、面接時には「どのような手当があるか」「残業代は支払われるか」「ボーナスはどのような規定で金額が決まるか」など、気になることは直接質問することが大切です。
掲載されている求人の数値通りか、自分がしたシュミレーションをあっているかなどを実際の施設に確認をしましょう。
お金に関する質問は聞きづらいかもしれませんが、入社後に「思っていたよりも収入が少ない」と慌てることがないよう、きちんと確認しておきましょう。
2-9.気になることは積極的に質問する
求人情報だけでは、得られる情報に限りがあります。
例えば、給料や雇用形態、福利厚生など契約に関することは求人情報から知ることができますが、職場の雰囲気や年齢層、詳しい教育制度などは掲載されていないケースがほとんどです。
しかし、掲載されていないからと言って気になることを確認せずに転職すれば、仕事が始まってから不満を感じることもあるでしょう。
そこで、疑問や不安があれば積極的に質問し、早い段階で解決しておくのが望ましいです。
自分で質問することに抵抗がある人は、あなたに代わって問い合わせをしてくれる派遣会社や転職エージェントの利用がおすすめですよ。
2-10.施設見学に行く
施設見学に申し込んでみるのもおすすめです。見学を通して、実際の施設の様子や働くスタッフ、利用者さんの雰囲気を自分の目で確かめることができますからです。
スタッフの雰囲気を見る際には、身だしなみや働き方のほか、利用者さんに対するスタッフの態度や言葉遣いにも注目しましょう。
利用者さんに対しての態度や声掛けが冷たかったり、介助に思いやりが感じられなかったりと違和感があれば、入社後にあなた自身もそのような対応をせざるを得ないような職場環境である可能性があるため、注意が必要です。
また、施設見学では建物内の清潔感も要チェックポイント。
壁や床が汚れたまま放置されているなど環境が悪い場合は、衛生面の管理が不十分な職場である可能性が高いためご注意ください。
中にはボランティアを受け入れている施設もあるため、ボランティアに参加して実際にスタッフの一員として過ごしてみると、見学だけでは分からないスタッフ同士の雰囲気なども知ることができますよ。
2-11.まずは派遣スタッフから始めてみる
正社員としての転職を希望している場合でも、まずは派遣介護士として働いてみるのも転職の失敗を防ぐ方法の一つです。
派遣では勤務先と派遣会社があらかじめ定めた一定の契約期間で働きます。
したがって、実際に働いてみて不満があったとしても契約期間の満了を迎えればその施設とは関わらずに済むため、気が楽だと感じる人もいます。
反対に、派遣介護士として働いてみて施設を気に入った場合には、契約期間の満了後に契約更新をしたり、施設に直雇用してもらって長期間働くことも可能です。
契約更新や直雇用を希望する場合は、契約期間が終わる前に派遣会社に伝えておきましょう。
3.まとめ
いかがでしたか?今回は、介護の転職に失敗しないために、よくある失敗理由から実際の経験談、失敗しない転職の際のポイントまでたっぷりと解説しました。
満足のいく転職を実現するためにも、今回解説した内容を参考にしながら着実に準備をしていきましょう。
では最後に、これまでご紹介したポイントをまとめておきましょう。