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全国の介護施設にコロナ対策の取り組みを取材する「介護施設コロナ対策特集」
その第一弾として、首都圏を中心に特養・デイサービスを展開する社会福祉法人千歳会の小林さんに取材を敢行しました。
千歳会全体でのコロナ対策の具体的な取り組みから、マスク不足への対応、コロナ発生後のお客様・ご家族・介護職員の様子、第二波に備えた対策まで、余すことなく取材をしました。
コロナ対策の具体的な取り組み
「コロナには〇〇がきく」といったような、様々な情報が飛び交う中で、千歳会では「次亜塩素酸ナトリウム」の活用することでコロナ対策を進めてきたと小林さんは語る。
小林さん 千歳会では、元々インフルエンザ対策として、次亜塩素酸ナトリウム水を製造し、それを加湿器の中に入れて炊き、インフルエンザ対策をしていました。コロナが発生をした後も、次亜塩素酸ナトリウム水を継続的に使用しました。
コロナに何が効くのか情報が不透明な中、インフルエンザ対策として使用していた次亜塩素酸ナトリウムをそのまま継続して各施設で活用したことが、結果感染者ゼロに繋がったのではないかと思います。
コロナ発生後、介護施設がどのような行動指針で営業をすべきか不透明な部分もあり、対応に迷いました。千歳会の中でも施設形態が違う中で、各施設形態それぞれの形に合わせながら、コロナ対策の指示を出しました。
徹底したのは「外からコロナを持ち込まないこと」です。外部からコロナを持ち込まれてしまうのが1番のリスクでした。
そのため当分の間は、家族との面会も停止。外部の業者の方との接触でも上着を1枚脱ぎ着してもらったり、次亜塩素酸ナトリウムを手にかけて、職員が玄関口で対応する・入るエリアを決めるなどで対応しました。
職員も必ず出勤時に体温測定をするなど、やれることはなんでもやりました。
「次亜塩素酸ナトリウム」を活用し「外部からコロナを持ち込まない」ことを徹底し、千歳会は緊急事態宣言中を感染者ゼロで切り抜けます。
マスク不足にはどのように対応したのか?
日本中でマスク不足が問題となった3月、4月。全国の医療・介護事業所でも深刻なマスク不足が問題となっていました。
千歳会では、理事長の迅速な対応がマスク不足を救ったといいます。
小林さん 千歳会がなんとかマスク不足に陥らなかったのは、理事長が一早くリーダーシップを持って行動してくれたからです。
他の介護事業所の経営陣と連携をし、メーカーにマスクの支給要請をしたほか、中国から直接マスクを仕入れることで対応することができました。
1箱50枚入っていたマスクを、派遣スタッフ含めて全従業員に配ることができました。
コロナ発生後のお客様の様子
コロナ発生後、千歳会では3月から面会制限がかけられ、お客様も家族と面会できない日々が続きます。
緊急事態宣言が解除された5月後半ごろから、お客様の中にもフラストレーションが溜まっていく様子が目に見えていたと語ります。
小林さん 家族に会えないということもあり、お客様にはフラストレーションがすごく溜まっていました。「もう5月末で緊急事態宣言が解除されるんだから良いだろう」というお客様もいらっしゃいました。
緊急事態宣言は解除されていても、実質コロナが収まったわけではないので、外部からの面会をどうするかは悩ましいポイントでした。
結果、6月10日からは面会は予約制・15分だけという形式を取るようにしました。
家族との面会以外にも、お客様にはストレスがかかっていたといいます。
小林さん 髪を切れないこともお客様の中でフラストレーションが溜まる原因でした。
また5月になると「いつになったら家族に会えるのか?」「いつになったら髪を切ることができるのか?」などの声も続々と上がって来ました。
コロナ発生後のご家族さんの様子
コロナ発生後のご家族さんの様子はどうだったのか?
小林さんは語ります。
小林さん やはりご家族の方々の中にも「お父さん、お母さんに会いたい」「義理の父母に会いたい」という声がありました。
千歳会では面会制限をしていましたが、差し入れは許可していました。
そのためお客様のお好きなお菓子や服などを、ご家族様に直接持って来てもらい、それらを職員が玄関で受け取ってお客様に渡す、という流れを徹底していました。
緊急事態宣言中は、ご家族もお客様に会えずフラストレーションが溜まっていったと言います。
コロナ発生後の介護職員の様子
コロナ発生後、千歳会で働く介護職員の方々の心境はどうだったのか?
小林さんは淡々と語ります。
小林さん コロナ発生後の2月から3月、職員はみんなナーバスでした。主婦さんなどは、子供の学校が休校になった影響から、シフトになかなか入りづらくなってしまう問題もありました。
また「自分たちがかかってしまった場合にはどうしよう…」「自分たちの家族に感染をさせてしまったらどうしよう…」「万が一お客様に移してしまい、重症になってしまったら誰が責任を取るのか?」という不安や怖さも職員の中にありました。
とはいうものの運営を止めるわけにはいかないため、事業所内で一致団結をして、なんとか対応することができました。
コロナ発生の中でも、コロナを理由にして退職した職員はいなかったといいます。
小林さん コロナ期間では、職員にもフラストレーションが溜まっていました。正直、離職者が出るかなと思っていました。
しかし「不安だけど、目の前でお客様が困っている。お客様のために自分たちがいるんだから頑張る」とみんなが一致団結してくれました。
コロナ第二波に備えた千歳会の対策
コロナの第二波に備え、千歳会ではどのような取り組みをするのか?
小林さんは淡々と語ります。
小林さん 「第二波に備えて」という特別なことはしません。現状ワクチンが開発されていないので、変わらず次亜塩素酸ナトリウムを活用する&外部との接触を図るなどの取り組みを継続していく予定です。
「やれることはとにかくやる」という行動指針を心がけています。仮に第二波が来ても今まで通りの対応だけで済むよう、普段から感染症対策をしっかりと徹底していきたいと思っています。
また緊急事態宣言中にお客様が家族と面会できず、フラストレーションが溜まったことを受けて、Zoom面会やLINE面会も取り入れようとしています。
そしてコロナに関する情報が錯乱する中で、正しい情報を取得するために心がけていることとして小林さんは次のように語る。
小林さん 確かにコロナに関するたくさんの情報が入ってきます。
コロナに関する情報に対して心がけていることは、いくつかのパターンをシミュレーションすることです。
もし施設で感染者が出てしまったら、もしも職員が感染をしてしまったら、などいつどんな時にでも対応することができるようシミュレーションをしています。
緊急事態宣言解除後も増え続ける新型コロナウイルスの感染者。
千歳会では「次亜塩素酸ナトリウム」を活用。「外からコロナを持ち込まないこと」を徹底し、感染者を出さない取り組みを続けていきます。
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