保育士の労働時間の平均は?実態を徹底調査しました。

保育士の労働時間の平均は?実態を徹底調査しました。

こんな悩みを抱えていませんか?

この記事では、保育士の労働時間の長さを紹介しています。

最後まで読むことで、保育士のシフト制の例についても知ることができるでしょう。

以下は保育士の週単位の平均労働時間を調べたものです。

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保育士の平均勤務時間はどれくらい?

保育士の平均勤務時間はどれくらい?

保育士の平均勤務時間について解説します。

保育士が働く月の平均勤務時間は163時間

厚生労働省「保育士等に関する関係資料」によると、保育士が働く1ヶ月の平均勤務時間はおよそ163時間とされています。

1ヶ月あたりの勤務日数を20日間とすると、1日に約8.35時間労働であることがわかります。

ほとんどの企業は、定時に退社する場合8時間労働とされているため、厚生労働省が掲げる保育士の平均勤務時間をみると、比較的残業時間は少ないと言えるでしょう。

保育園の勤務時間は原則8時間

保育園で働く保育士の勤務時間は、一般企業のサラリーマンと同様原則8時間労働とされています。

そのため、できるだけ1日あたりの労働時間を8時間に抑えなければいけません

万が一長時間労働が続く場合、労働基準法違反により保育園に対して罰が科せられることがあります。

【保育園の勤務形態】保育士の労働時間の現状・実態

【保育園の勤務形態】保育士の労働時間の現状・実態

保育士の労働時間に関する現状をまとめると、次のとおりです。

  1. 保育士はサービス残業が多い
  2. 休憩時間を取れないこともある
  3. 仕事量が多く定時に終わらない

保育士はサービス残業が多い

実態として、保育士はサービス残業が多いです。

そのため、労働時間の原則である8時間を超えると、タイムカードを切ってから働き続けなければいけないこともあります。

数字だけで見ると保育士は残業が少ないイメージですが、実際にはサービス残業を余儀なくされている保育園がとても多いのが現状です。

休憩時間を取れないこともある

保育士の仕事はとても忙しく残業が多いことが注目されがちですが、実際には休憩時間を取れないこともあることも現状です。

「休憩時間になったからご飯を食べよう」と思ったときに、子どもがトラブルを起こしてしまうなどでまともな休憩時間が取れません。

ひどいところだと、トイレに行く時間さえもない保育園もあるほどです。

表面上では子どもと接する時間が魅力的に見えますが、実態はとても過酷です。

仕事量が多く定時に終わらない

保育士の仕事内容は、子どもと一緒に遊んだりご飯のサポートをする以外にも、事務作業や制作物の作成、そのほか掃除などの雑務があります。

基本的には職場の先輩や同僚とうまくコミュニケーションを取り合って作業を進めますが、それでも仕事量は多いです。

仕事量が多くて定時に終われないから残業を余儀なくされることがほとんどです。

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保育士の労働時間が長い理由

保育士の労働時間が長い理由

保育士の勤務時間が長い理由は、主に次の3つです。

  1. 事務作業が多い
  2. 行事毎の制作物に追われる
  3. 保護者からのお迎えを待つために残業をしなければいけない

事務作業が多い

保育士は、その日子どもに起きた出来事などを記録したり、ほかにもさまざまな事務作業を行わなければいけません。

抱える事務作業が少なければ良いのですが、保育園によってはすべての事務作業を任されることもあります。

事務作業の内容によっては時間がかかるものもあるため、どうしても勤務時間が長くなるのです。

行事毎の制作物に追われる

保育園によっては、運動会や季節によってさまざまな行事を行うところがあります。

どのような行事内容なのかは保育園によって異なるため、すべての準備を保育士が行わなければいけないこともあります。

そのため、行事毎によって必要な制作物を作らなければいけません。

日中は子どもと過ごすための時間で手一杯なのにもかかわらず、制作物を作らなければいけないとより一層時間に追われてしまい、結果的に残業を余儀なくされるのです。

保護者からのお迎えを待つために残業をしなければいけない

保育園によっては、延長保育や預かり保育などを採用しているところもあり、保護者が子どもを迎えに来るまで見守らなければいけません。

シフト制の保育園の場合、残業をして保護者からのお迎えを待つことは少ないですが、何かしらのトラブル等であなたが残業をしてお迎えを待たなければいけないこともあります。

保護者からのお迎えを待つことで労働時間が長くなる事例は、多いです。

保育士のシフト時間の例

保育士のシフト時間の例

保育士の労働時間について、シフト時間を例に解説します。

  1. 早番の場合
  2. 中番の場合
  3. 遅番の場合

早番の場合

早番の場合、多くの保育園では朝の7時から16時までが就業時間とされています。

早番に任されている主な業務内容は、登園までの準備や子どもたちを迎えるための準備です。

保護者が保育園まで送ってくれた子どもを迎え入れ、子どもの1日を始めるのが早番の仕事です。

中番の場合

中番は、多くの場合9時から18時までが就業時間とされています。

中番は早番と連携をとり、朝の会や日中の保育を行うのが担当です。

朝の慌ただしい時間を早番と一緒に支え合うのが、中番に任される業務です。

遅番の場合

遅番は、中番のあとに10時から19時までの時間を担当します。

遅番は中番と一緒に日中の保育をサポートし合ったり、帰りの会が終わったあとに保護者が迎えに来るまで子どもたちを預かる役割が任されています。

厚生労働省による保育士の時間外労働時間

厚生労働省による、保育士の時間外労働時間に対する規則等を解説します。

  1. 週の勤務時間は40時間と定められている
  2. サービス残業は違法
  3. サービス残業などの時間外労働は厚労省に相談できる

週の勤務時間は40時間と定められている

厚生労働省によると一週間あたりの勤務時間は40時間までと決められているため、週5日勤務の場合だと1日8時間労働で抑えなければいけません。

しかし多くの保育園において、8時間の勤務ですべての業務が終了することはないため、どうしてもサービス残業をせざるを得ない状況に陥ってしまいます。

サービス残業は違法

世間では当たり前かのように存在しているサービス残業ですが、実はタイムカードを押してから残業することは違法です。

そのため、労働局や監査がサービス残業を実施している保育園に入ると、運営できなくなってしまいます。

あなたがこれから就職を希望している保育園ではサービス残業が行われているかどうかあらかじめ確認しておくことが、長い目でみて保育士を続けるうえで重要です。

サービス残業などの時間外労働は厚労省に相談できる

万が一あなたが在籍している保育園でサービス残業などの時間外労働が慢性化しているなら、厚労省に相談すると良いでしょう。

厚労省に相談することで、サービス残業などの時間外労働を実施している保育園に適切な指導および措置を行ってくれます

しかし厚労省に相談する際は、職場内の先輩や同僚、また園長先生や運営会社との人間関係に傷がつく可能性があるため注意が必要です。

まとめ|保育士の労働時間の平均

保育士は労働時間が長いイメージを持たれがちですが、実際には厚生労働省の規則により1日あたり原則8時間までの勤務と定められています。

しかし現状、サービス残業が目立っていたり持ち帰り仕事が当たり前の環境であることが保育士の実態です。

これから保育園を探すのであれば、あらかじめ気になる園の平均労働時間を把握しておくと良いでしょう。

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