保育士の勤務時間は長い?労働時間の現状とは?

保育士の勤務時間は長い?労働時間の現状とは?

こんな悩みを抱えていませんか?

この記事では、勤務時間が長いとされている保育士の現状を紹介しています。

最後まで読むことで、保育士の労働時間が長い理由についても知ることができるでしょう。

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保育士の勤務時間・労働時間の現状とは?

保育士の勤務時間の
現状とは?

保育士の勤務時間および労働時間に対する現状について解説します。

  1. 保育士は長時間勤務が深刻化している
  2. 保育園によっては勤務時間が細かく管理されていない

保育士は長時間勤務が深刻化している

現状、保育士は長時間労働が深刻化しており、多くの保育士が残業や持ち帰り仕事を余儀なくされています

長時間労働が当たり前になりつつある保育業界では、離職率も高いです。

保育士の離職の影響もあり、常に人手不足に陥っていることが保育士の実態です。

保育園によっては勤務時間が細かく管理されていない

保育士の仕事で長時間労働が当たり前になりつつある理由は、園によって勤務時間が細かく管理されていないことが挙げられます。

8時間労働の保育園で残業時間が30分以内だった場合、勤務時間が8時間しか表記されないところもあります。

細かく勤務時間が管理されていないことで、一定時間働かなければサービス残業扱いになることもあるのが、長時間労働を強いられる保育士の実態です。

保育士の休日はどのくらい?

保育士の休日はどのくらい?

現在では、多くの保育園の休園日が日曜日と祝日であるため、基本的には週1日は確実に休みをもらえます。

しかし保育園によっては土曜日休みのところもあるため、これから保育園選びをするなら土曜日も休みであるかどうかはあらかじめ確認しておきましょう。

保育士の休日は園によって異なり、毎週必ず2日休みをもらえる完全週休二日制か、1ヶ月に一度1週間のうちに2日間休みがもらえる週休2日制に分けられます。

保育園選びの際は、休日の体制についても確認しておきましょう。

保育士の平均労働時間はどれくらい?

保育士の
平均労働時間は?

保育士の平均労働時間は、園によって異なります。

保育施設はいくつか存在していますが、なかでも公立保育園と私立保育園、そして厚生労働省が定める平均労働時間について解説します。

  1. 公立保育士の平均勤務時間
  2. 私立保育士の平均勤務時間
  3. 厚生労働省が定める保育士の労働時間

公立保育士の平均勤務時間

多くの場合、公立保育士の平均勤務時間は10時間程度です。

しかし休憩を含めると、実質労働時間はおよそ9時間です。

公立保育士は、残業を含めて基本的に8時から20時までの出勤のところもあり、週30時間から40時間未満が平均実働時間とされています。

私立保育士の平均勤務時間

私立保育士は園によって勤務時間が大きく異なりますが、ほとんどの場合8時間労働です。

しかし残業などを含めると、およそ12時間労働となることもあります。

公立保育士はサービス残業が多いですが、私立保育士は比較的サービス残業が少ないです。

全国保育協議会会員の実態調査報告書

厚生労働省が定める保育士の労働時間

厚生労働省によると、保育士の法定労働時間は週に40時間であり、法定労働時間を超えた場合は残業として扱われます。

週に40時間であることは、1日あたり8時間労働の計算となるため、原則8時間以上の労働は定められていないです。

基本的にはどの保育園も8時間労働と定められていますが、万が一保育園選びの際に労働時間の情報が公開されていなければ、注意が必要です。

保育士が知っておきたい「労働基準法」

保育士が知っておきたい「労働基準法」

長時間労働を強いられがちな保育士の仕事を始めるなら、あらかじめ労働基準法について理解を深めておくことが重要です。

保育士が知っておきたい労働基準法は、次のとおりです。

  1. 変形労働時間制度
  2. 時間外労働時の割増賃金制度

変形労働時間制度

変形労働時間制度は、時期によって労働時間を変更し、忙しい時期の労働時間を長くできる制度を指します。

時期によって労働時間が大きく変わるため、保育園や配置などによっては労働時間が長いと感じるかもしれません。

保育園が落ち着いている時期は、労働時間が長かった時期から調整して労働時間が短くなります。

時間外労働時の割増賃金制度

万が一法定で定められている労働時間を超えて時間外労働を強いられるときは、園は残業代を割増で保育士に支払わなければいけません

厚生労働省によると、時間外労働時の割増賃金制度によって割増される割合は、2割5分以上と定められています。

もしあなたが所属する保育園で残業代の割増賃金制度が実施されていないなら、労働省に相談しましょう。

保育士のシフト時間は3種類

保育士の
シフト時間は3種類

保育士のシフト時間は大きく3つの種類に分けられ、次のとおりです。

  1. 自由シフト制
  2. 固定シフト制
  3. 完全シフト制

自由シフト制

自由シフト制は、保育士側が希望の時間や曜日を提出して働くものです。

毎月のシフト提出の際に休日する曜日を変えたいなら、自由シフト制の保育園に就職するのがおすすめです。

固定シフト制

固定シフト制は、保育園と相談して働く時間や曜日を提出する形態です。

毎月一定して休日や働く日が決まっているため、保育園側からしてもシフト管理しやすいのが特徴です。

完全シフト制

完全シフト制は、保育園側が保育士に対して働いてほしい時間や曜日を定める形態です。

基本的には保育園が定めたシフトに沿って働くことになるため、比較的休日が取りづらいでしょう。

事前に休日の申請をすれば対応してくれるため、もし休日などがほしい場合はあらかじめ伝えましょう。

勤務時間が短い保育士の職場

勤務時間が短い
保育士の職場

勤務時間が短い保育士の職場の特徴を解説します。

  1. 延長保育を行なっていない保育園
  2. 時間外保育を行なっていない保育園
  3. 業務効率化を図っている保育園

延長保育を行なっていない保育園

保育園によっては、延長保育を行なっているところと行なっていないところがあります。

延長保育は、保護者の仕事上における勤務時間の都合などで、利用認定を受けた時間を超えた保育が必要な子どもを対象に設けられた制度です。

延長保育を行なっている保育園だと、夜間勤務をしなければいけないこともあるでしょう。

延長保育を行なっていることに対する勤務時間の長さへの影響は、とても大きいです。

延長保育を行なっていない保育園であれば勤務時間が短いです。

時間外保育を行なっていない保育園

時間外保育は、指定された時間帯に保育を行うことを指します。

日中の時間に一時的に子どもを預かるならまだ勤務時間の長さには影響しにくいですが、夜の時間帯などを指定されると勤務時間も長くなります。

時間外保育を行なっている園は、保育士の勤務形態や配置などによって異なるため、保育園選びの際はあらかじめ確認しておきましょう。

業務効率化を図っている保育園

現代は、効率的なデジタル機器などが多く存在しており、デジタル機器の普及によって、さまざまな業務が効率化されています。

保育園によっては、デジタル機器を導入して作業効率化を図っているところもあるため、本来なら時間がかかる作業でも短時間で終わらせられます。

作業が効率化されると必然的に勤務時間が短くなるため、できるだけ時間外労働をしたくないなら、作業効率化を積極的に勧めている保育園を選ぶのがおすすめです。

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保育士の労働時間が長い理由

保育士の労働時間が長い理由

保育士の労働時間が長い理由は、主に3つです。

  1. 事務作業に時間がかかる
  2. 行事などの制作物に追われる
  3. 持ち帰り仕事が多い

事務作業に時間がかかる

保育士は、仕事内容のほとんどが子どもと過ごす時間です。

子どもと遊んだり食事や排泄の介助を行うのが保育士の基本的な作業ですが、一方で事務作業も仕事内容の一部を占めています

子どもの成長記録やその他の事務的な書類をまとめるなど、事務作業に時間がかかることでついつい労働時間が長くなってしまうのです。

スキマ時間を活用しながら事務作業を進めないと、どうしても残業をしなければいけなくなってしまいます。

行事などの制作物に追われる

保育園によっては、運動会などの行事やイベントを行っているところもあります。

行事やイベントがあると、保育士は飾り付けや制作物を作成しなければいけません

子どもと一緒に過ごしながら制作物を作れたら良いのですが、実際のところはうまく時間を取れないものです。

行事などの制作物に追われるのも、保育士の労働時間が長くなる理由です。

持ち帰り仕事が多い

事務作業の量が多かったり制作物の作成に時間がかかるなど、保育士は子どもと過ごす意外にもさまざまな業務をこなさなければいけません。

保育園内で終わらせられる仕事内容なら良いのですが、内容によっては自宅へ持ち帰って作業をしなければいけないこともあります。

さまざまな職業のなかでも、保育士は持ち帰り仕事が多い印象です。

所属する園によっては、頻繁に持ち帰り仕事をしなければいけないところもあるため、ワークライフバランスが乱れてしまいがちです。

持ち帰り仕事は、時間外労働にもなります。そのため、保育士は労働時間が長くなってしまうのです。

保育士の労働時間の悩みは労働省に相談しよう

労働時間の悩みは
労働省に相談しよう

保育士によくある悩みが、所属している保育園での労働時間が長いことです。

また労働時間が長いことに加え、規定によって定められている残業代が支払われない園もあります。

もしあなたが所属している保育園で労働時間に関する悩みを抱えているなら、労働省に相談しましょう。

労働省に相談することで、園に直接連絡をしてくれます

労働時間が長い傾向にある保育士業界だからこそ、一人で抱え込まず相談することが大切です。

保育士の長い勤務時間のまとめ

保育士は、事務作業や制作物の作成、また持ち帰り仕事などで労働時間が長くなりがちです。

労働時間の長さの平均は保育園によって異なりますが、延長保育や時間外保育を実施しているところだと、どうしても労働時間は長くなります。

これから保育園選びを始めるのであれば、あらかじめ勤務時間が長い保育園であるかどうかを確認し、あなたにとって最も働きやすい環境を見つけることが大切です。

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