保育士も6年目に差し掛かると
という仕事以外の生活面での悩みが出てきます。
この記事では、保育士6年目で辞めたい人向けにおすすめの転職サイトや今後の給料アップの仕組みや方法を紹介します。
あと少し踏ん張ることで、給料が大幅にアップする可能性があるかもしれません。
保育士6年目で辞めたい、転職したいと思う理由
保育士の経験が6年目に差し掛かると、仕事の責任が重いほかに、ライフイベントや給料面の不安といった生活全般の悩みが出てきます。
6年目の保育士が辞めたいと思う具体的な理由は以下の5つが多いです。
責任が重く耐えられない
保育士を6年も続けると、クラスリーダーや行事進行といった責任の重い仕事も任されるようになります。
もう少し経験が浅い時期だと、先輩保育士がフォローに回ってくれたり周囲を頼りながらの仕事となっていたでしょう。
ところが6年目にもなると、周囲が助けてくれるどころか自分が後輩保育士のチェックをおこないながら物事の全体を見る役割となってきます。
周囲からは「6年目だし、仕事はできて当たり前」と思われるため、プレッシャーと感じてしまいます。
保護者対応がしんどい
保育士の仕事を長く続けていると、保護者対応も1人でしっかりとこなせるようになります。
ただ、慣れてくる一方で、多くの保護者と関わるため自分と合わない人にも出会います。
対応するたびに愛想のない態度を取られたり、嫌味を言われることに疲れてしまうこともあります。
後輩の指導が大変
後輩指導は人によって伝え方を工夫する必要があるため、新米保育士さんの指導は何回やっても難しいものです。
また、自分より後輩保育士がクラスリーダーや行事進行をおこなっている場合には、困ったことがないかと気配りをする必要が出てきます。
自分の仕事を優先したくても後輩指導に追われてなかなかできないのが現実です。
結婚・妊娠などのライフイベント
保育士に限ったことではないですが、入社して6年目は結婚や出産などライフイベントを迎える年齢層です。
保育士は、早番遅番のあるシフト制である園が多いため、家事や育児と両立できるのかが不安材料となりやすいです。
また、年間を通じて「大事な行事の日には絶対に休めない」というプレッシャーが掛かります。
私生活との、いわゆるワークライフバランスが難しく辞めたいと感じやすいでしょう。
給料が少ない
仕事の責任の重さは増していくのに、給料はほとんど上がっていない現状があります。
新人時代は「勤務年数とともに昇給していくから」と意気込んでいたものの、6年目になってもわずかしか上がらない給料にモチベーションが低下してしまうのも退職するか悩む原因です。
また「周囲の同年代と比べると給料の低さにがっかりした」という場合もあります。
6年目保育士が辞めたくても転職できない理由
辞めたいと思っても自分の意思だけでは簡単に退職できないという場合があります。
6年目の保育士が仕事を辞められない理由は以下の4つが多いです。
園側から強く引き止められる
「平成29年4月 厚生労働省「保育人材確保のための『魅力ある職場づくり』に向けて」の資料内」を見ると、保育士は勤続年数5年未満で辞めてしまう人が約半数を占めるというデータがあります。
そのため、6年続けてきた保育士は園にとっても非常に貴重な存在です。
6年目の保育士の穴を1年目の保育士が埋めるのは到底難しいため、園側も必死になって退職を引き止めるでしょう。
また、基本的には年度末の3月まで勤めるのが望ましいため、退職の意向を伝えた後にも働き続けなければならないのが気掛かりとなる場合があります。
周囲への負担を考えてしまう
6年目にもなると、ひと通りの業務が身につき、ある程度責任のある仕事も任されるようになります。
「もし今ここで自分が抜けたら?」と考えると、周囲への負担が大きくなるのが想像できます。
自分がしんどい思いをしている分、他人に任せるのは心苦しく思えるでしょう。
辞めて新しい環境に馴染めるか不安
仕事を辞めるのはいいけど、次の職場に馴染めるのかが不安な場合もあります。
6年経験を積んだのはよいことですが、今の職場の方針や業務内容が染み付いているとも取れます。
新しい職場では、今までの方法が通用するとは限らないため、本当にやっていけるのかが不安要因となるでしょう。
収入が途絶えるのが不安
スムーズに次の就職先が決まればよいですが、すぐに決まるとも限りません。
保育士は人員不足が課題となっているため、多くの求人が出ています。
ただ、求人数が多いからと言って自分に合う職場が見つかるとは限りません。
なかなか転職先が決まらずに、収入が途絶えてしまう可能性があることに不安に思う場合があります。
保育士6年目は踏ん張りどき!7年目から大きく給料が上がる?
仕事の責任は重くなり、給料はなかなか上がらない。
「もう限界」と思うかもしれませんが、保育士6年目はもう少し頑張れば給料が大きくアップする可能性があります。
保育士経験7年目から受ける権利が発生する、処遇改善加算手当を詳しくお伝えします。
保育士6年目の平均年収
「令和2年賃金構造基本統計調査」を確認すると、保育士6年目(25歳〜29歳)の平均年収は356万円です。
一方、「doda年齢別平均年収」を確認すると、25〜29歳の一般平均年収は約373万円です。
上記の結果から、保育士は周囲と比べても給料が低めであることがわかります。
給料アップが見込める!処遇改善加算手当とは?
処遇改善加算手当は政府が保育士不足や保育の質の改善のために行なっている取り組みです。
処遇改善加算手当には以下の2つがあります。
- 処遇改善加算I 職場の保育士の平均勤続年数や、園内での研修や労働環境を改善させることにより手当が加算される
- 処遇改善加算II キャリアアップ研修に参加することで、役職に付きにくかった若手や中堅保育士に手当が加算される
処遇改善加算Ⅱのキャリアアップ研修には、「職務分野別リーダー」の研修があり、経験年数が3年以上の保育士が受講できます。
研修を受けることにより、新たな知識を習得し技術の向上ややりがいに繋がるとともに、分野別リーダーになると月5000円〜の役職手当が支給されます。
職務分野別リーダーの研修内容は以下の通りです。
- 乳児保育
- 幼児保育
- 障害児保育
- 食育・アレルギー
- 保険衛生・安全対策
- 保護者支援・子育て支援
- 保育実践
ただ、処遇改善加算手当は、園が申請していないと国から加算される手当はもらえません。
保育士経験7年でプラス月4万円!?副主任保育士・専門リーダー手当
上記の職務分野別リーダーを経験すると、月で最大4万円支給される副主任保育士や専門リーダーの手当が貰えます。
副主任保育士・専門リーダー手当を受ける条件は以下の4つが一般的です。
- 7年以上の経験
- 職務分野別リーダーの経験あり
- マネジメント+3つ以上の分野で研修ずみ
- 副主任保育士
最短で保育士7年目から手当が支給されるため、保育士6年目の今はまさに踏ん張りどきと言えるでしょう。
保育士を35歳まで続けた場合の給料シュミレーション
今は給料が低いと思っていても、長く続けることで年収はアップしていきます。
保育士を今から約10年間続けた場合(35〜39歳)の平均年収は、 385,6万円というデータがあります。
保育士6年目より30万以上年収がアップしていることがわかります。
そこに副主任保育士手当もしくは専門リーダー手当をプラスすると、40,000円×12=480,000円。48万円になることから、80万円近く年収がアップするということになります。
さらに給料を上げたいなら転職がおすすめ!
処遇改善加算手当は園によって違いはなく、平等に支給されるものです。
ただ、基本給やボーナスは保育園によって大きくことなる場合があります。
周囲と比べてみて明らかに収入が低い場合や、さらに給料をアップさせたい場合には転職をおすすめします。
転職サイトを活用すると有利になる
転職活動には保育士専門の転職サイトを使うと、以下の3つのメリットがあります。
- アドバイザーが好条件の求人を紹介してくれるので効率よく転職活動ができる
- アドバイザーが面接対策や履歴書の書き方など転職の際のアドバイスもしてくれる
- アドバイザーが職場に足を運び、給料や保育園の雰囲気などの内部調査をしているため転職したときにミスマッチが起きにくい
勤務体制が不規則で忙しい保育士でも、就活を有利に進めることができます。以下の3社は無料で利用できるので、ぜひ活用してみてくださいね!
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保育士6年目は実力も給料もアップできる!
保育士6年目は、仕事内容で悩むほかにも生活や金銭面といった悩みも出てきます。
不安が大きくなる時期ですが、今を乗り越えると仕事に対する自信が付き、プレッシャーをやる気に変えられるかもしれません。
また、6年目は今後給料アップが見込める時期です。
もちろん給料だけがすべてではありませんが、収入アップは大きなモチベーションに繋がります。
処遇改善加算手当や転職を上手に利用しながら、よりよい保育士生活にしていきましょう。