ケアマネは誰が受験できる?ケアマネの受験資格をわかりやすく解説

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「ケアマネって誰が受験できるの?」

あなたは今こんなことを考えていませんか?

ケアマネ試験の受験要件は、2015年度に制度改正があったため注意が必要です。また「解答免除」についても改正がありました。

この記事では『ケアマネの受験要件』を、現役ケアマネがわかりやすく解説しました。また後半では、実際にケアマネ試験に合格した私が、合格に大切な4つのポイントも解説しました。

ぜひ最後までご覧ください。

ケアマネの受験要件

ケアマネの受験要件

ケアマネ(介護支援専門員)の試験を受験するには、規定される国家資格に基づいた業務について5年間の実務経験を積むことが必要です。

2015年度に制度改正があり、以降経過措置を経て受験に必要な資格要件の詳細や試験内容が従前から変更されています。

これら2つに分けてご紹介していきます。

受験資格について

現在ケアマネ試験の受験資格を満たすには、受験日前日までに以下のいずれかの条件を満たすことが必要です。

規定の国家資格(※)を保有し、当該業務に基づく業務に5年以上かつ900日以上従事

※医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士、管理栄養士、精神保健福祉士

特定の事業所において生活相談員・相談支援員等として5年以上かつ900日以上従事

この受験資格は、2015年2月に制度の一部改訂により厳格化されたものです。

ただし2017年度試験まで経過措置が適用されたため、実質的には2018年度の試験から現在の受験資格で運用されています。

従前の受験資格と2018年度以降から実施されている現在の受験資格を表にすると以下のようになります。

2017年度まで2018年度以降
①国家資格等に基づく業務経験
規定の国家資格(※)を保有し、当該資格に基づく業務に5年以上かつ900日以上従事した者

※医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作 業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語 聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士、管理栄養士、精神保健福祉士
変更なし
②相談援助業務経験
要介護者等の日常生活の自立に関する相談対応や、助言・指導等の援助を行う業務に5年以上かつ900日以上従事した者(基準上で配置が義務付けられている職種に限定されていない)


・特別養護老人ホームやデイサービス等に配置されている生活相談員
・救護施設及び厚生施設における生活指導員
・知的障害者更生相談所におけるケースワーカー等
②相談援助業務経験
下記職種の業務経験が5年以上900日以上ある者
・特定施設入居者生活介護に配置される生活相談員
・地域密着型特定施設入居者生活介護に配置される生活相談員
・地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護に配置される生活相談員
・介護老人福祉施設に配置される生活相談員
・介護老人保健施設に配置される支援相談員
・介護予防特定施設入居者生活介護に配置される生活相談員
・障害者総合支援法に基づく計画相談支援事業所に配置される相談支援専門員
・児童福祉法に基づく障害児相談支援事業所に配置される相談支援専門員
・生活困窮者自立相談支援事業の主任相談支援員
※上記以外の施設における生活相談員は実務経験に含まない。
③介護職員系資格+介護等業務経験
初任者研修(ホームヘルパー2級)等の資格を保有し、5年以上かつ900日以上の業務経験がある者
改訂後は受験資格の対象外となりました。
④介護等の業務経験が10年以上ある者
※無資格でも業務経験が規定を満たせばよい
改訂後は受験資格の対象外となりました。
変更内容のまとめ
  • 改定前は「介護関係の資格があり、トータルで5年の実務経験があればOK」だったのが「介護福祉士を取得してから5年」経たないと受験できなくなった
  • 改定前は幅広い生活相談員が受験できたが、改定後は決まった施設での経験しかカウントできなくなった
  • 無資格者はいくら経験年数があっても受験できなくなった
従事期間計算表
実務経験の日数計算は『従事期間計算表』でできる

実務経験の日数計算は、『従事期間計算表』で公開されている計算ツールを活用してださい。受験資格についても詳しく掲載されているのでオススメです。

解答免除について

従前のケアマネ試験では、所持している国家資格によって試験問題の一部について解答免除の申請することができました。

例えば、介護福祉士の資格を保有していれば介護分野の科目が、看護師の資格を保有していれば医療分野系の科目が免除されるため、保有資格以外の分野の勉強に集中することができたのです。

しかし2015年度の試験からは解答免除制度が撤廃されたため、すべての受験者が同様に問題を解くことになっています。一度勉強した内容も含まれますが、全ての試験範囲を満遍なく学習することが非常に重要です。

ケアマネ合格のために大切な4つのこと

ケアマネ合格のために大切な4つのこと

ここからは、試験日2日前に自身の結婚披露宴がありながらも独学で一発合格を実現した私が、ケアマネ合格のために大切なポイントをお伝えします。

実体験に基づくポイントなので、ぜひ参考にしてくださいね。

ケアマネ試験は早めに対策することが大切

ケアマネ試験に合格する1番のポイントは、『早めに対策を開始すること』です。

ケアマネ試験の難度は、介護系資格では最高峰と言われています。『介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況等 |厚生労働省』によると、令和元年度の合格率は18.5%で、直近5年間では10.1~21.5%で推移しています。

実施年度受験者数合格者数合格率
2015年度134,539人20,924人15.6%
2016年度124,585人16,281人13.1%
2017年度131,560人28,233人21.5%
2018年度49,332人4,990人10.1%
2019年度(※)30,509人5,644人18.5%
1998年(第1回)

2019年(第22回)
2,835,661人705,651人24.9%

※台風19号により試験が延期された都県の数字は算定されていません。

また国家資格である介護福祉士の2019年度の合格率は69.9%です。つまり介護福祉士と比較しても、ケアマネ試験は非常に狭き門であることが分かります。

ケアマネ試験は早めに対策することが大切

早く準備をすれば、その分勉強時間をしっかり確保することができます。直近の法改正に対応した最新版の参考書や問題集は、例年3月に出版されます。遅くても4月には試験対策を始めるのがオススメです。

ケアマネ試験の勉強法に悩んでいる方は、『ケアマネ試験オススメ勉強法3つと合格に大切な7つのポイント』をご覧ください。独学・通信講座・通学講座のメリット・注意点を比較し解説しました。ケアマネ試験を受験する方必見です。

通信講座を利用したほうが合格しやすい

ケアマネ試験に合格するには、『通信講座を利用する』ことがオススメです。

[八訂]介護支援専門員基本テキスト
[八訂]介護支援専門員基本テキスト

公式テキストの『[八訂]介護支援専門員基本テキスト』は、全3巻で1446ページにも及んでいます。つまり合格するには、幅広い分野を効率よく勉強する必要があります。

ただケアマネ試験は働きながら受験する人が多く、なかなか時間が取れない人も多いでしょう。独学には限界があるのが実情です。

そこでオススメなのが通信講座です。

通信講座を活用するメリット
  1. 自分のペースで学習を進められる
  2. スクールに通う手間・時間・費用を省ける
  3. 要点をまとめた教材で、短期間で効率的な勉強ができる
  4. 参考書を探す必要がない
  5. 直近の法改正にも対応している

通信講座には、独学だけでは難しい、詳細かつ万全の対策が整っています。

通信講座の資料は下記サイトからまとめて請求できます。もちろん無料です。「独学で勉強すべきか?通信講座を活用して勉強すべきか?」と悩んでいる方は、一度資料をお手元に取り寄せてみてください。

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ケアマネ試験対策講座の資料を
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通信講座1つ1つをサイト上でじっくり比較したい方は、『ケアマネ通信講座おすすめ9選|通信講座を決める際の5つのポイント』をご覧ください。ケアマネ通信講座の中から、オススメの9講座をピックアップし紹介しました。

過去問よりも予想問題集を解こう

ケアマネ試験の試験対策として最も重要なのは、とにかく問題を解くことです。その際、過去問よりも予想問題を解いて勉強する方がオススメです。なぜならケアマネ試験は、最新の法律や規則に則って問題が作成されているからです。

「介護福祉士の受験資格」に関する問題

例えば「介護福祉士の受験資格」に関する問題があるとします。「介護福祉士の国家試験は実務経験3年で受験できる」という問題文の正否を問われている際、制度改正前の平成27年であれば『〇』です。しかし実務者研修の修了が義務付けられている現在であれば『×』が答えとなります。このように過去問では、各種法律や基準の改正によって、答えが変わる可能性があります。

また法改正があった年は、その法律に関する問題が頻出します。予想問題集を解けば、最新の法改正対策もカバーすることができます。

つまり最新の制度に基づいて問題が構成されている、予想問題集を中心に学習を進めると、間違いのない試験対策になるためオススメです。

問題集選定のカギは解説欄にあり

「いざ問題集を買おう思っても、どれを選んだらいいか分からない…」という方には、問題集の解説欄を読んでから購入することをオススメします。

解説欄を読んで問題集を選ぶ際のチェックポイントは次の2つです。

解説欄を読んで問題集を選ぶ際のポイント
  • 解説を読んで、納得できる内容かどうか
  • 公式テキスト(介護支援専門員基本テキスト)の参照ページが記載されているか

解説が理解しやすい内容になっていれば、学習していて詰まることも少なくなります。また解説の根拠が分からない時でも、公式テキストの参照ページが載っていれば、理解を深めることができます。

私がケアマネ試験に独学で一発合格できたのは、解説が充実した問題集のおかげだと感じています。問題集選びに迷った際は、解説欄を読んでみることを強くオススメします。

ケアマネ試験にはどんな問題集・参考書があるのか?については、『ケアマネ試験のオススメ本14選|参考書タイプから問題集タイプまで紹介』をご覧ください。問題集・過去問・予想問題集・一問一答タイプに分けて、試験対策本を紹介しました。

まとめ

いかがだったでしょうか?

ケアマネの受験要件は、2018年度以降で変更があったので注意が必要です。自分が受験要件を満たしているのか、必ず確認してください。

そしてケアマネ合格には次の4つのポイントが大切でした。

筆者は、試験2日前に結婚披露宴がありながらも、独学でケアマネ試験に一発合格を果たしています。そんな私の勉強法の詳細は、『独学でもケアマネ試験に合格できる!合格に大切な3つのポイント』をご覧ください。

「いつ頃にどのような勉強をすれば良いか?」「参考書は何を選べばいいか?」「1日の勉強時間はどのくらいか?」などを丁寧に解説しました。独学でケアマネ試験を受験される方、必見です。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。