※当サイトは記事広告による収益を得ています。適切なサービスが受けられるよう広告リンクを設置していますので、気になったらリンク先をチェックしてみてください。
今回はYouTubeチャンネル『ながいきチャンネル』を運営する藤川一弘さんに、インタビューを敢行しました。YouTubeチャンネルを立ち上げたきっかけから、動画に込めた想い、今後の展望など様々な角度からお話を伺いました。
YouTubeを始めた意外なきっかけ
YouTubeチャンネル『ながいきチャンネル』を運営する藤川さんに、そもそもどうしてYouTubeチャンネルを立ち上げるに至ったのかをお聞きしました。
元々介護の会社で働いていました。そこでは従業員として入っていたんですが、一昨年の9月に独立したんです。
ケアマネージャーの資格があったので、ケアマネでとりあえず始めました。知人も多かったので、順風満帆に利用者も集まって上手くいってました。
ただケアマネだけだと先が知れているし、1人で運営している分、自分に何かあったときに大変になるし。
以前は利用者さんに直接的に介護している会社で働いていたので、「自分も直接的に利用者さんと接したいな」と思い始めました。
ケアマネージャーとして独立した藤川さんは、「利用者さんへの直接的な介護をしたい」という思いから、新たに訪問介護事業を始めようと試みます。
訪問介護の事業から始めようと思ったんですが、訪問介護の場合、自分以外にスタッフが3人必要でした。
そこで昔の友達など色んな人に声をかけましたが、ぽっと出の会社になかなか人が集まらず、何人も声をかけてフラレてをずっと繰り返していました。
新たに訪問介護事業を始めたもののスタッフの採用に苦労した経験から、藤川さんは新しい試みを始めます。
途中から気づいたんですが、初めて会った人にいきなり自分の思いをしゃべったら、相手がビックリするだけじゃないですか?
だから「自分の思いをいろんな方に知ってもらった上で、会ってお話する方がいいな」と思って、まずブログを始めたんです。
10月、11月ぐらいから始めて、1人ケアマネでやっていることや訪問介護に対する思いなどをブログでアップしていきました。
初期の方は結構反響がありました。Facebookでシェアしてたので、友人に何人か紹介していただくこともありました。
ブログで反響を得た藤川さんは、YouTubeチャンネルを立ち上げることになります。
ブログだけでも「入ろうかな」と考えてくれている方がいたので、「YouTubeだったらもっと上手くいくのでは?」と思いYouTubeを始めました。
当時介護系のYouTuberがまだ3,4人ぐらいしかいなかったんです。たいきさんとか安藤祐介さんとかケアマネの介護酔話さんとか。
ケアマネ視点・経営のことを発信する方もいなかったので、人を集めれるんじゃないかと思って。
『ながいきチャンネル』で得た驚くべき採用への効果
YouTubeチャンネルを開設したことで、課題であった採用に驚くべき効果があった藤川さん。
もちろん人の出入りはあるんですが、いま残ってくれている人で全部で7人かな。メインで動いているパートさんが3人、僕を入れて11人。10月にも2人正社員雇用が決まっています。
結局採用コストは一銭もかかっていません。無料では一応求人を流しているんですが、有料の求人広告は使ってなくて、基本的にはYouTubeからの採用です。
もうYouTube始めて1年半以上になるので、ペース的には1ヶ月あたり1人採用していることになります。
具体的なYouTubeからの採用事情について、藤川さんは次のように語ります。
みんないきなり応募はしてこないんです。僕が何をしているかをYouTubeでずっと追ってくれるんです。YouTubeのコメント欄でずっとやり取りしたり。
この間も10月入社で話をしている方は、もともと京都の山奥に住んでいて、「自分の法人が潰れてしまって、いい機会だから『ながいき』に来ます」という形に。
基本は「いつか働きたい、もうすぐ働きたい」って方に、僕から「いつ来るの?」って話をするだけです。
みんな意識が高く、いろんな思いをもって来られる方が多いです。もともと特養の副施設長的な役割の方が、そこを捨ててうちに来てもらったりとか。みんなドラマがあります。
基本的に採用はマッチングだと思っているので、「事業展開のために採用する」って話ではなくて、「いい人が来たら新しい事業展開を考える」っていう形を取っています。
来たい人のペースに合わせて、仕事配分を考えていますね。
コンテンツは「個人の小さな悩み」から作る
YouTubeのコンテンツを作成する過程や大切にしていることを、藤川さんは次のように語ります。
動画のネタはFacebookのグループの愚痴やYouTubeのコメント欄でいただく悩みとかを参考にしています。だいたいどの動画も「この人に届けばいいな」と思って動画を作っています。
ケアマネとして発信しているから、「こういうときどうしたらいいの?」って聞かれるじゃないですか。それを動画に残しておこうと思って投稿してます。
介護職の方の相談は、結構みんな悩んでいることが同じだったりするので、1人悩んでいることはみんな悩んでいると思って動画を作ってます。
「悩んでいる人がYouTubeで検索したら、悩みが解決されるものをつくる」ということを一番大事にしています。
また藤川さんがYouTube活動をする中で影響を受けているYouTuberを教えてくれました。
影響を受けたYouTuberはいっぱいいるんですが、ますざわ内閣さんと仲良くなって、東京に呼んでもらったときに専業でやっているYouTuberさんとたくさん会えたのが良かったですね。
もちろんたいきさんとかケアマネの介護酔話さんもよく見ていますね。
あとはビジネス系をよく見ますね。まこなり社長さんとかイケハヤさんとか、普通に見てても勉強になりますからね。編集の仕方や話し方、あとはヒットする話題とかを見てますね。
コロナの給付金関係で税理士さんのチャンネルが伸びていたので、「じゃあ僕は慰労金をテーマに動画を作ってみよう」といった感じです。
チャンネルが介護・ビジネス系なので、一般向けのビジネス系はよく見ますね。
また「1つ1つ動画を撮影・編集するのは大変じゃないですか?」という質問に対して、意外な事実を藤川さんは語ってくれました。
最初は特に時間がかかりました。動画撮影だけでも何時間もかかるし、編集も何十時間もかかってました。
ただ最近は自分が求められるラインもわかってきたんですよね。「めちゃくちゃ編集が凝った編集」よりも、「シンプルで見やすく」というだけ良いんだとわかりました。
『ながいきチャンネル』を通して伝えたいこと
『ながいきチャンネル』の中で、大切にしている想いを藤川さんは次のように語ります。
僕は自分の中で決めていることがあるんですけど、今困っている誰かのためになるものを届けたいんです。
1万2000人登録者がいるんですけど、その中の1人でもヒットするものを作り続けたいんです。
さらにYouTubeを通して伝えたいコンセプト・テーマは、介護職や若い人たちの経済的な問題に対する情報提供だと、藤川さんは語ります。
実は株式会社ながいきは高齢者だけじゃなくて、介護職や若い人たちにもフォーカスを当てているんです。
僕の中では「介護職も子育てができる企業」をテーマにしています。男性だと子供が生まれたり結婚すると、介護職を辞めて営業職とかに変わるって人がすごく多いんです。だからこそ年収を確保できる仕組みやステップアップの仕組み、産休・育休・子供の送り迎えができる仕組みなども作っています。
YouTubeも同じで「本当は届くはずの情報が届いていないのは良くない」「介護職がお金持ちになるためにどうすればいいのか」っていうのがテーマに入っているんです。
社会的に満たされない中で働いている介護職の方もたくさんいると思うんですが、やっぱり経済的に満たされることで、解決される問題がたくさんあると思うんです。そのための発信をしています。
YouTubeの今後の目標は「長く続けること」
最後に『ながいきチャンネル』の今後の目標を語ってくれました。
目標は長く続けることです。
影響力は時代時代で左右されると思います。それよりかは、「ながいきチャンネル」がいつでもここにある。「動画も見れる、働きにも行ける、会いにも行ける」という日本の中にそういうYouTuberが1人ぐらいいればいいのかなと思ってます。
僕がここで社長をやっている間は、ずっと続けようと思っています。
『ながいきチャンネル』の藤川さんは、これからも多くの介護職の方に向けて様々な発信をしていきます。
ぜひ今後の藤川さんの動向や情報をチェックしてみてください!