【コロナ特集】デジタル化を進めるベストリハ株式会社の取り組みと対策を紹介

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世界中で新型コロナウイルスの感染が拡がる中、介護施設では様々なコロナ対策が実施されています。

今回はベストリハ株式会社の取締役である山本健太さんにインタビューを敢行しました。ベストリハ株式会社でのコロナ対策の具体的な取り組みから、その効果やテクノロジーの活用事例まで余すことなくお話を伺いました。

株式会社ベストリハとは?

ベストリハ株式会社とは、ヘルスケアソリューション事業(デイサービス23店舗・ジュニア3店舗・てへぺろレストラン、訪問看護16店舗・訪問鍼灸)やPHRプラットフォーム事業(メディミール、ヘルプケア、はやまる)などを手掛ける2011年設立の株式会社です。

コロナ対策の具体的な取り組み

コロナ対策の社内での取り組みを山本さんは次のように語ります。

山本さん ベストリハ株式会社では入社式や研修をWeb上で実施したり、ライブ配信も行うようになりました。

Zoomを使って月に1回代表取締役が社員の質問に答えたり、創業メンバーをゲストに呼んで『どのように運営してきたか』などに応える配信もしました。

また4月から取締役の1日の仕事を社内で公開するようになりました。動画をかなり撮るようになり、Vimeoを使った社内YouTubeのような動画まとめをつくっています。

具体的には自分が施設訪問をしたときにスマホで動画を撮影し、自分で編集して全社にアップしています。これは私が50施設近くある改善指導を『どういう視点でどういう指摘をしたか』を社内に共有することで、教育が最小の力で最大化できるので実施しています。

コロナの状況下で、社内のデジタル化への意識が進んだのはとても良い点でした。

また利用者さんへの対策や意識の変化を次のように語ります。

山本さん 利用者さんへのコロナ対策として衝立を作ったりなど、世間で言われていることは全部やりました。

一番大きかったことは、緊急事態宣言が開けた後に『コロナ討論会』をスタッフとオンラインで実施して議論して得た認識でした。

「業績の悪化はどうしようもないとしても、住み慣れた地域・自宅で安心して生活するための支援をすることが自分たちの仕事なのにも関わらず、結果的に入院・入所に至ってしまったことは問題だ」と考え、「何があればそれが防げたのか、何が足りなかったのか」「次同じような状況が来たときに、どうすれば対策できるのか」と自分たちを見つめ直しました。

その結果、「テクノロジーに頼ってデジタル化を一気に進めていくことで、今後同じような状況でも対策できるのではないか」という結論に至りました。今社内ではデジタル化をどんどん進めている状況です。

コロナ発生からの具体的な影響

コロナ発生後の影響を山本さんは次のように語ります。

山本さん 利用者さんでデイサービスをお休みされた方の550名の5%が入院もしくは入所という状況になりました。

また在宅中に骨折をされて入院・入所された方もいらっしゃいました。

またコロナ渦の新たな職員の採用にも変化・影響が起きていると語ります。

山本さん この数ヶ月で60人ほど介護職員を採用できました。他の業界が不景気な場合、今後このような状況は続くと思います。

未経験の介護職員の教育・育成が間に合わない部分に関しても、デジタル化によって効率的に対応しています。リアルとテクノロジーの融合ですね。

コロナにおける利用者さんの心情的な変化と対策

新型コロナ感染拡大後の利用者さんの変化とその後の対応について、山本さんは次のように語ります。

山本さん 直接言われるわけでは無いけれども、感染対策のために集団を作らないことが当たり前の世間で、デイサービスという形式に抵抗はあるだろうなと感じています。肺炎などにかかると死に直結するので当然怖いというのはあるかもしれません。

その中で具体的に取り組んだこととして、利用者さんへのマスクの無料配布を毎日実施したり、当時手に入りにくかったフェイスシールドを3Dプリンタで作成し、予防対策を万全にして運営を継続してもらいました。

介護現場からコロナに対して世間へ発信したいこと

介護の現場から新型コロナウイルス感染拡大状況下で、世間に伝えたいことを山本さんは次のように語りました。

山本さん 感染してしまうと大変なことになるので、まずは高齢者やそのご家族含めて、自粛とは言わないまでも徹底的に感染予防をしてほしいなと思います。

また採用が困難な介護施設にとっては、1人でも感染者・濃厚接触者となるだけで、運営が回らなくなる可能性もあります。

だからこそまず自分が感染しない、そして相手にうつさないという感染予防がとても重要なのではないかと思います。

まだ予断を許さない状況にある、新型コロナウイルスの感染症拡大。

「介護・医療とITで不自由な世界を変える」の理念を掲げ、ベストリハ株式会社の山本さんはコロナ渦でも新たに挑戦を続けています。

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