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介護士になろう!
あなたは今こんなことを考えていませんか?
介護業界は深刻な人手不足の業界です。2025年には約34万人の介護職員が足りないとまで言われています。介護業界は常に売り手市場であり、未経験者でも十分採用されます。
とはいうものの「どうすれば介護職になれるのだろうか?」と考えていませんか?
結論からいうと、介護士になるには2つのパターンがあります。
- 無資格のまま介護業界に転職する
- 資格を取得してから介護業界に転職する
介護業界で働いている方々は、このいずれかの手順から介護士になっています。
この記事では
- 介護士になるための2つのパターン
- そのメリット・デメリット
- どんな人にオススメなのか
を徹底的に解説をしました。
また後半では介護士の具体的な5つのキャリアプランも解説しました。
介護士になる2つの注意点も合わせて解説をしているのでぜひご参考ください。では解説をしていきます。
介護士になるには?代表される2パターンを紹介
介護士になるには、大きく分けて2種類のパターンがあります。
- 無資格のまま介護業界に転職をする場合
- 学校に通い、資格を先に取得してから介護業界に転職をする場合
未経験から介護業界に転職する際には
- 『無資格のまま転職をするか』
- 『資格を取得してから転職をするか』
などは大きく悩むポイントです。
今回は『介護士になる2つのパターン』をそれぞれのメリットやデメリットを交えながら詳しく解説をしていきます。
「これから介護士になりたい!」と考えている場合は、メリット・デメリットを比較しながら、どちらの手順を選択し介護士になるかを考えてみてください。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
無資格のまま介護業界に転職をする場合 | ・働きながら資格取得ができる ・職場が資格取得費用を負担する場合も多い | ・一定期間勤務などの条件を満たさなければ資格取得費用の負担が発生することが多い ・職場選びの選択肢が狭まる |
学校に通い、資格を先に取得してから介護業界に転職をする場合 | ・選べる職場の選択肢が広がる ・より好待遇で転職できる | ・資格取得費用の負担が大きくなる ・資格取得まで時間がかかる |
オススメする人 | |
---|---|
無資格のまま介護業界に転職をする場合 | ・お金をかける前に介護の仕事が自分に合っているか試したい人 ・給与を得ながら学習したい人 ・特別養護老人ホーム等資格がなくても介護職員が出来るところで働きたい人 |
学校に通い、資格を先に取得してから介護業界に転職をする場合 | ・介護技術の基礎知識を身に着けてから現場に入りたいと思っている人 ・訪問介護員になりたいと思っている人 ・仕事と資格取得の両立が心配な人 |
無資格のまま介護業界に転職する場合
介護士になる1つ目のパターンが『無資格のまま介護業界に転職をする場合』です。
原則介護業界では無資格者でも仕事をすることが出来ます。
以下の表は各資格別の職員の割合を示したものになります。
介護福祉士 | 初任者研修 | 無資格 | |
---|---|---|---|
職員の割合 | 40.3% | 29.6% | 7.2% |
介護業界の職員数が約190万人ほどであることを考えると、約13万人(190万人の7.2%)が無資格で勤務していることが分かります。
調査結果を見てもわかる通り『多くの無資格の介護職員が現場で働いている』ことが分かります。
無資格のまま介護業界に転職をするメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・給料を得ながら資格取得ができる ・職場が資格取得費用を負担してくれる場合も | ・職場の資格取得応援制度には条件がつきもの ・職場選びの選択肢が狭まる |
無資格のまま介護業界に転職をするメリットは以下の2つです。
無資格のまま介護業界に転職をするメリット
- 給料を得ながら資格取得ができる
- 職場が資格取得費用を負担してくれる場合もある
①給料を得ながら資格取得ができる
無資格のまま介護施設に転職をすることで、生活費を得ながら資格取得をすることが出来ます。
『資格取得のための研修に通いながら、研修の無い日は現場で介護の仕事をする』というパターンです。
仕事で得た給料を資格取得の費用や生活費に充てることができるメリットがあります。
②職場が資格取得費用を負担してくれる場合もある
最近では『有資格者による、より質の高いサービス提供』を目的に、職員の資格取得をサポートする施設・事業所が増えています。
資格取得費用を全額職場が負担する場合もあります。
また資格取得費用の負担だけでなく、研修を受講しやすいように勤務シフトの調整なども行い、キャリアアップ支援をしてくれる事業所もあります。
無資格のまま転職をして働きながら資格取得を目指すことで『給料を得ながら資格取得ができ、資格取得費用を職場が負担してくれる』というメリットがあります。
逆に無資格のまま介護業界に転職をするデメリットは以下の2つです。
無資格のまま介護業界に転職をするデメリット
- 職場の資格取得応援制度には条件がつきもの
- 職場選びの選択肢が狭まる
①職場の資格取得応援制度には条件がつきもの
メリットでは「職場が資格取得費用を負担してくれる」と紹介しましたが、この制度には1点注意が必要です。
この制度を設けている事業所では費用を負担する代わりに『資格取得後も一定期間継続して施設で勤務すること』を条件に課している事業所がほとんどだからです。
つまり施設側が「資格取得の費用を施設が負担をしてあげるから、資格取得後も辞めずに同じ施設で働いてくださいね」という条件を決めているということです。
途中で離職する場合などは職場が受講費用を負担しない場合もあるため、注意が必要です。
②職場選びの選択肢が狭まる
もうひとつのデメリットとして『職場選びの選択肢の狭さ』が挙げられます。
無資格のまま求人を探す場合、有資格者よりも応募可能な求人数は少なくなります。
職場選びの選択肢を広くしたい場合には先に資格を取得することが得策です。
例として、介護の求人情報サイト「レバウェル介護求人」で検索した結果を紹介します。
求人数 | |
---|---|
初任者研修修了者対象(無資格OKも含む) | 31,187件 |
無資格OK | 14,144件 |
※『初任者研修』とは介護資格の入門資格のことです。
『初任者研修修了者+無資格OK』の求人数の合計が31,187件なのに対し、「無資格OK」の求人数は14,144件となり、有資格者が選択できる求人は倍以上であることわかります。
2つ目の手順である『資格(初任者研修)を取得してから転職をする』方が転職先の選択肢が大幅に広がることが分かりますね。
まとめると、介護士になるために『無資格のまま介護業界に転職をする』手順がオススメなのは以下のような方です。
『無資格のまま介護業界に転職をする』手順をオススメする人
- すぐにでも介護の現場で働きたい人
- 生活費に余裕がなく、給料を得ながら資格を取得したい人
- 施設に費用を負担してもらうなどして、資格取得の費用を少しでも抑えたい人
学校に通い、資格を先に取得してから介護業界に転職をする場合
続いて『資格取得してから転職するパターン』について、そのメリットとデメリットを紹介します。
先に資格を取得してから介護業界に転職するメリットは、次の2つです。
選べる職場の選択肢が広がる
先程紹介した『有資格者(初任者研修受講者)と無資格者が選べる求人数には、倍以上の差がある』という事実からわかるように、資格学校に通ってから転職した方が、選べる職場の選択肢が広がります。
資格を取得した後の方が、選べる求人の数は増えるのです。
「より多くの選択肢から転職先を選びたい!」という方は、先に資格を取得しておくことをオススメします。
より好待遇で転職できる
有資格者の方が、より好待遇で転職できます。特に給料面で違いが出ます。
下記は『無資格者と有資格者(初任者研修受講者)の平均月給』を比較した表です。
保有資格 | 平均月給 |
---|---|
無資格 | 191,042円 |
初任者研修 | 207,354円 |
表からも明らかなように、有資格者(初任者研修受講者)の方が1万円ほど平均月給が高いことが分かりますね。
事業所によっては資格手当などを支給しているため、この表よりも給料面から有資格者を好待遇している施設もあります。
先に資格を取得してから、介護業界に転職するデメリットを2つ紹介します。
資格取得の費用の負担が大きくなる
先に資格取得する場合、資格取得の費用の負担は大きくなります。
先程解説した通り、転職してから資格取得する際は、職場が研修受講費用を負担する場合があるからです。
一方で資格を先に取得し転職する場合、職場からの受講費用の支援が受けられず経済的な負担が大きくなる場合があります。
資格取得のための費用を給付する公的な助成金などもありますが、自治体によって取り組みには差があり、自己負担が大きくなるケースが多いです。
- 生活費に余裕がない
- 資格取得費用を自己負担でまかないきれない
という方は、資格を先に取得してから転職するのには不向きだと言えます。
資格取得まで時間がかかる
資格取得まで時間がかかることもデメリットです。
初任者研修を受講する場合、修了するまでに最短でも1ヶ月近くかかります。その間仕事をしないとなると、経済的な負担も大きくなります。
まとめると、『先に資格を取得してから介護業界に転職する』手順がオススメな人は、次に当てはまる方です。
介護士の具体的な5つのキャリアプラン
介護士として働く上で気になるのがやはり”キャリアプラン”ですよね。他の職種同様、介護士にも昇進や出世はあります。
ここでは介護士の具体的なキャリアプランを5つ紹介します。
介護士として現場経験を積み重ね、将来のキャリアのゴールを考えるヒントにしてみてください。
介護士→介護リーダー(介護福祉士を取得)
最初に紹介するのは、介護の現場でリーダーになるキャリアプランです。
介護リーダーは、現場でケアの能力を磨き、国家資格である介護福祉士などの資格を取得しながら、チームリーダーとして現場を牽引していく役割です。
経験を積んだベテランが現場で果たす役割は大きく、後進の指導や医療職やケアマネとの連携などリーダー職が果たす役割は多岐に渡ります。
利用者と直接関わることが好きな方や、現場で体を動かしながら介護を続けていきたい方に適したキャリアプランです。
資格手当や夜勤手当などで、給与を増やしていくこともできます。
介護士→ケアマネ
続いて紹介するのは、介護士からケアマネになるキャリアプランです。
介護の実務経験を積み”介護福祉士”の資格を取得、さらにステップアップとて”ケアマネジャー”の資格を取得します。
ケアマネジャーは利用者の生活を支えるチームの要となる存在です。医師・看護師・介護職・リハビリ職・行政といった関係者と連携を取りながら、まとめ役となります。
業務の内容は次のようなものになります。
- 利用者・家族の相談支援
- 介護サービス計画(ケアプラン)の作成
- サービスの利用調整
- サービス担当者会議などのケアに関する会議の開催やサービス事業所等との連絡調整
- 医療機関との連携
- 各利用者のサービス利用状況の把握と保険者(主に市町村)への報告
ケアマネジャーの業務は多岐に渡りますが、利用者の生活を守る非常にやりがいの大きな仕事です。
また給与面でも、資格手当や役職手当なども含め、大幅に増やすことも可能です。
平均所定内賃金 | |
---|---|
介護職員 | 214,721円 |
ケアマネジャー | 258,444円 |
職種別の平均所定内賃金で比較すると、施設等の現場介護職員(介護福祉士資格保有者も含む)は”214,721円”なのに対し、ケアマネジャーは”258,444円”です。
ケアマネジャーの業務はそれだけ責任も大きく、給与面でもメリットが大きいことがわかります。
さらにケアマネの資格を取得すれば
- 独立起業してケアマネジャー事務所を開設できる
- 地域包括支援センターでの高齢者の総合的な相談事業への転職
など、その後のキャリアプランも大きく広がります。
介護士からのキャリアプランとして、ケアマネジャーを目指すのは魅力的なルートです。
介護士→介護リーダー→施設長
介護士からのキャリアプランとして3つ目に紹介したいのは、施設長を目指すプランです。現場での経験を積み、周囲の信頼を集め、最終的に施設・事業所のトップになるというキャリアプランです。
施設長は次のような業務を行います。
- 職員の採用
- 人事
- 提供される介護サービスの管理・責任
- 収支の管理など
施設長は介護職員だけでなく、看護師や栄養士・事務職員まで含めた幅広い職種をマネジメントすることが求められます。
月収 | |
---|---|
管理者 | 359,357円 |
労働者 (介護の職場で管理者以外の職種全体) | 231,553円 |
また介護労働実態調査の『管理者と介護職員の平均所定内賃金』を見ると、管理職の給与が一般職や現場のリーダー職よりもかなり高いことがわかります。
”小規模な事業所の管理者・施設長であれば現場に立つことも多い”というように、事業所によってその役割は異なります。しかしチームをまとめ、利用者の生活を支える、責任の大きな仕事であることには変わりありません。
ちなみに介護業界では、女性が施設長や管理者のポジションに就くことも全く珍しいことではありません。
未経験の介護士からスタートしても、経験や資格を積み重ね、施設長にステップアップすることは可能です。
介護士→講師
4つ目に紹介するのは、介護士から講師になるキャリアプランです。
介護講師とは、介護士として経験を積んで身に着けた技術を教える仕事です。
介護福祉士を養成する専門学校や、初任者研修などを開催している研修機関で、活躍することができます。
講師の仕事をしながら、現場の仕事を掛け持つこともできます。活躍の場は多岐に渡り、外部講師として他の施設で講習を行うこともできます。
介護士から経験を積み専門性を磨くことで、講師として活躍の場を広げることが可能です。
介護士→起業、介護サービス会社の社長に
最後に紹介するのは、自ら起業するキャリアプランです。
自分で会社を興すことで次のメリットなどがあります。
- 自分が理想とする介護サービスを提供できる
- 事業所を展開し、年収を大幅に上げる事ができる
起業で多いケースは『訪問介護事業所』を起業するケースです。ホームヘルパーとして勤務する職員が”最低3人”集まれば、起業することができます。
事業所数も増え、地域内の競争も激しくなっている介護業界で生き残るのは難しいです。しかし自分の会社を作り、地域に貢献するのは大きなモチベーションになるでしょう。
最近では起業後にフランチャイズ加盟するケースも増えています。フランチャイズ展開するグループに加盟し、そのノウハウを習得し事業を拡大しています。
デイサービス・訪問看護・介護タクシーなど様々なサービスを展開しているフランチャイズ事業があります。興味のある方はフランチャイズ募集の検索サイト『アントレ』から検索してみましょう。
理想の介護を形にするため、独立・起業するキャリアプランは、夢のあるチャレンジなのではないでしょうか。
ここまで5つのキャリアプランを紹介しました。キャリアプランごとに『どんな人にオススメしたいか』も合わせて下記にまとめました。
キャリアプラン | オススメしたい人 |
---|---|
介護リーダー | 現場で利用者と関わるのが好きな方 |
ケアマネ | 人の話を聞くのが得意な方 |
施設長 | チームマネジメントが得意な方 |
講師 | 後進の育成に興味があり、教えることが得意な方 |
起業家 | 自分の理想とする介護を実現したい方 |
介護士から目指すべき自分のキャリアプランがきっと見つかるはずです。
介護士になる際の2つの注意点
最後に、介護士になる際の注意点を2つ紹介します。
- 業界のことをしっかり理解する
- 転職する際にはプロの意見を借りる
業界のことをしっかり理解する
まず大事なことは、業界のことをよく知ることです。他業界から別の業界へ転職する際には業界研究が必要です。
特に介護業界は、サービス種類や勤務の形態も多様です。介護保険制度など法令によるルールの縛りも多いため、転職する際は十分に勉強する必要があります。
業界理解を深めることで
- どんなサービスが自分に向いているのか
- 自分にどんな働き方ができるのか
という将来に続くキャリアプランの道も見えてくるでしょう。
転職する際には、プロの意見を借りる
転職する際には、より可能性を広げて考えることも重要です。人材紹介会社に登録することも、1つの方法です。
人材紹介会社に登録すると、最新の求人情報を得ることもできます。今まで検討してこなかった選択肢が見える可能性もあります。
また業界をよく知る紹介会社の担当者から得る情報は、キャリア形成の大きなヒントになるはずです。
十分な情報収集をせずに転職した場合、転職後に
- 「こんなはずじゃなかった」
- 「自分がやろうとしていた仕事じゃない」
という後悔することもあります。
失敗しない転職のためには、十分な情報収集が必要です。その点、知識が豊富な人材紹介会社のアドバイスは大いに参考になるはずです。
人材紹介会社は経験者・有資格者だけでなく、未経験・無資格の方も対象に転職のサポートを行っているので、まずは気軽に相談してみましょう。
思い込みで判断せず、業界に詳しいキャリアエージェントと相談しながらキャリアプランを考えていきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
まとめると、介護士になるには以下の2つのどちらかの場合がありましたね。
- 無資格のまま介護業界に転職をする場合
- 学校に通い、資格を先に取得してから介護業界に転職をする場合
それぞれのメリット・デメリット、おすすめする人は以下の表のとおりです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
無資格のまま介護業界に転職をする場合 | ・働きながら資格取得ができる ・職場が資格取得費用を負担する場合も多い | ・一定期間勤務などの条件を満たさなければ資格取得費用の負担が発生することが多い ・職場選びの選択肢が狭まる |
学校に通い、資格を先に取得してから介護業界に転職をする場合 | ・選べる職場の選択肢が広がる ・より好待遇で転職できる | ・資格取得費用の負担が大きくなる ・資格取得まで時間がかかる |
オススメする人 | |
---|---|
無資格のまま介護業界に転職をする場合 | ・お金をかける前に介護の仕事が自分に合っているか試したい人 ・給与を得ながら学習したい人 ・特別養護老人ホーム等資格がなくても介護職員が出来るところで働きたい人 |
学校に通い、資格を先に取得してから介護業界に転職をする場合 | ・介護技術の基礎知識を身に着けてから現場に入りたいと思っている人 ・訪問介護員になりたいと思っている人 ・仕事と資格取得の両立が心配な人 |
また介護士の具体的なキャリアップは以下の5つでした。
介護士の具体的な5つのキャリアプラン
介護士になる際の2つの注意点に気をつけながら、無事に介護士になることを祈っています。
介護士になる際の2つの注意点
この記事が少しでも参考になれば、幸いです。