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「すきま時間を活用して介護施設で働きたい!」という方々と人手を必要としている介護施設をマッチングするサービスである「スケッター」
引用:スケッター公式サイト
2020年5月28日時点で、登録者数は1450人を超え約120施設が導入をしている。
多い時では毎月130人がマッチングをし「スケッター」として介護現場を支えている。
今回はスケッターを運営する株式会社プラスロボの代表である鈴木亮平さんに、withコロナ上での取り組み「マスク配布プロジェクト」やafterコロナを見据えた新規プロジェクト「つなぐらむ」について余すことなく取材をしました。
コロナでマスク不足の介護施設を救うため「手作りマスクプロジェクト」を企画
緊急事態宣言前より、コロナの影響からマスク不足が続いていた介護施設。
元々スケッターを導入している施設からマスク不足を耳にしていた鈴木さんは「手づくりマスクプロジェクト」を企画する。
鈴木さん 介護業界がマスク不足で苦しんでいる中で自分たちで何か出来ないかと計画をしました。マスク不足の施設に「手作りマスク」を支援しようするプロジェクトをすぐに企画し実行をしました。
鈴木さんはすぐに「手作りマスク」を全国から募る。
そして順調に全国から手作りマスクが届き介護施設に届くが、介護施設のマスク不足は一向になくならない。
そんな折、大企業に勤める知人や友人からマスクが余っていることを聞いていた鈴木さんは「マスクが余っている人と足りなくて困っている施設をマッチングすれば良い」と考え、手作りマスクプロジェクトと同時並行で全国からマスクを集め、介護施設に届ける「マスク配布プロジェクト」を企画する。
鈴木さんがTwitterで呼びかけた所2653RTを記録し、瞬く間に「マスク配布プロジェクト」が全国に広がる。
1ヶ月で10万枚以上のマスクが鈴木さんの自宅に届く
マスクが不足をしている介護施設にマスクを届ける「マスク配布プロジェクト」を企画し、PRしていく鈴木さん。
PRが複数のテレビ局の目に留まり、テレビ出演を通じてプロジェクトが一気に全国のお茶の間に広がる。
鈴木さん テレビ局に取材をされ、全国の人たちにマスク配布プロジェクトを知ってもらうことが出来ました。積極的なPRの結果、1ヶ月で10万枚のマスクが自分の自宅に到着しました。
マスクの到着場所を自宅にしていたので、大量にマスクを受け取りました。保管も自宅で行っていたので、マスクで自宅を自由に移動できないこともありました。(笑)
かくいう今回の取材中にも宅配のピンポンが鳴り、鈴木さんはマスクを受け取っていた。
1ヶ月にマスクが個人宅に10万枚。
アベノマスクに関していえば、1万枚が鈴木さんの自宅に届き介護施設に寄付がされた。
この1ヶ月間でアベノマスクが個人宅に届いたのは日本中探しても鈴木さんしかいないのではないだろうか。
鈴木さん 寄付をした施設からマスクプロジェクトに関して非常に感謝をされました。なかには電話越しに、泣きながら感謝を伝えていただいた方もいます。
「介護業界のマスク不足を少しでも救いたい」という思いが結果として10万枚以上のマスク寄付に繋がり良かったです。
10万枚のマスクはその後全国250箇所以上の施設に送付され、介護現場のマスク不足を救う。
そして介護現場をコロナから救うため、鈴木さんはさらに次のプロジェクトを仕込み始める。
介護施設特化のアルバム共有プロジェクト「つなぐらむ」プロジェクトだ。
「つなぐらむ」プロジェクトの始動
10万枚のマスクを寄付した後も鈴木さんの挑戦は終わらない。
コロナ時代における鈴木さんの新たな挑戦は「つなぐらむ」プロジェクトだ。
コロナの影響から、介護現場では家族が入居者と面談をすることが出来ない日々が続いている。
「つなぐらむ」は面会が出来ない入居者とその家族を救うアルバム共有サービスだ。
職員が撮影した入居者の写真を「つなぐらむ」にアップロードすると、オンライン上に入居者の写真が反映され、家族は入居者の状況を写真から把握することができるというサービスである。
「つなぐらむ」イメージ図
ウェブサイト上で全て完結できインストールなどの煩雑な操作も不要であるため、スマホ一台あれば入居者の様子を家族が確認することができる。
鈴木さん 面会制限が続いている介護施設では家族が入居者さんの様子を伺うことが出来ず、双方にストレスが溜まっている状態が続いています。
「つなぐらむ」を通じてストレスを無くすとともに、オンライン上で家族が入居者の状況を把握できるような世界観を作りたい
鈴木さん曰く、現状の介護施設では入居者の記録を手書きで行い、郵送などで家族に様子を共有しているところも多い。
このような非効率で煩雑な作業を、「つなぐらむ」を使いオンラインで一元管理することで、施設側・職員さんも煩雑な業務から解放されるというメリットもある。
「つなぐらむ」は撮影した写真を家族ごとのフォルダに顔認識機能で自動で振り分けられるため、職員さんの手間もかからない。
このプロジェクトを見た時、筆者はmixi社が提供をする家族アルバム共有サービス「みてね」の介護版を連想した。
「みてね」は家族の写真をオンライン上で管理することで、遠く離れた祖父母などに子供の様子を確認することができるサービスである。利用者数は500万人を超えている人気サービスである。
「つなぐらむ」では「みてね」のような写真共有アプリを介護版にカスタマイズし、入居者・その家族・職員にとって使い心地の良いサービス設計を行う。
提供は「価格自由」
「つなぐらむ」の提供は「価格自由」で行う。
つまり「つなぐらむ」を導入する施設が自由に利用料を設定することができるというものだ。
施設は「つなぐらむ」を0円で利用することもできれば、1万円支払って利用することもできる。
参考にしたのは大手出版社・幻冬舎の「価格自由」プロジェクトだ。
これは『消費者が自分の好きな金額で本の価格を決めることができる』というプロジェクトである。
実業家の堀江貴文氏がこの価格自由で本を出版したところ、1冊1000円で買われた場合もあれば、1冊100万円で落札をされた事例もある。
鈴木さん 「つなぐらむ」は価格を施設側が自由に選択できます。なので0円で利用できる施設もあれば、5000円で利用できる施設もある。
まずはこの「つなぐらむ」をすぐに施設に導入してもらい、「コロナで面会できない家族や利用者に広く使ってもらいたい」と思い「価格自由」を導入しました。
価格自由を介護業界に取り入れたのは鈴木さんが初ではないだろうか。
「つなぐらむ」に施設側がいくらの価値をつけるのか注目である。
クラウドファンディングで「つなぐらむ」の資金調達を行う
「つなぐらむ」の開発費・広告宣伝費などの資金調達はクラウドファンディングで行う。
実際に「スケッター」の資金調達もクラウドファンディング上で行った経緯がある。
引用:介護業界の人手不足に一石を投じるサービスをリリースします!
スケッターでは約157万円をクラウドファンディングで集めた。
「つなぐらむ」プロジェクトでは300万円の資金調達を目標にしている。
クラウドファンディング募集開始からわずか4日で支援者46人・総額535,277円の寄付が集まっている。
その注目度の高さが伺える。
鈴木さんは計300万円をクラウドファンディングで調達し、「つなぐらむ」をwithコロナ・afterコロナで広く使われるサービスにすると熱く語る。
鈴木さん つなぐらむはwithコロナだけでなく、afterコロナでも広く使われると思っています。入居者の写真共有プラットフォームを作れれば、色々な箇所に応用が効きます。
例えば「つなぐらむ」上で「おじいちゃんイケメンコンテスト」「おばあちゃん美人コンテスト」などを企画し、介護に興味を持つ人を増やすことができることができるかもしれない。
また入居者の写真を活用しながら、「自分史」を「つなぐらむ」上で作成できることによって、その人の最後を彩る終活などのサービスなども提供できると考えています。
「スケッター」「つなぐらむ」ともに一貫しているのは「介護に関わる人を増やしたい」という鈴木さんの熱い想いだ。
鈴木さん スケッターを始めた時もつなぐらむを始めた時も、共通しているのは「介護に関わる人を増やす」というビジョンです。スケッター・つなぐらむを通じて介護に関わる人を増やしたい。
この「つなぐらむ」プロジェクトの輪が広がれば、コロナ時代の課題である入居者とその家族が出会えない課題を解決できるだろう。
またafterコロナでも、家族への利用者報告の手書き業務の煩雑さが消えることで、施設側にとっても業務効率化を進めることができるメリットがある。
施設に足を運ばなくても家族はいつでも「つなぐらむ」から入居者の状況を確認することが出来る。
ぜひwithコロナ時代・afterコロナ時代に介護業界の主役になりうる「つなぐらむ」の目撃者にあなたもなってほしい。
「つなぐらむ」プロジェクトの詳細・支援は『家族と介護施設利用者を繋ぐ!「スケッター」が新たな挑戦 – CAMPFIRE (キャンプファイヤー)』から。