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介護派遣とパートの3つの違い|メリット・デメリットを解説

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最近では海外からも介護現場で働く人がやって来る時代となりました。日本も超高齢社会を迎え、介護現場では常に人材不足が課題となっています。

そんな介護現場では働き方も派遣やパートなど多様にあります。

介護現場に興味があっても、派遣がいいのかパートがいいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は介護現場での働き方について、派遣社員とパート社員の違いを3つ解説するとともに、派遣やパートのそれぞれのメリット、デメリットなどを解説していきます。

介護現場に興味がある方、これから働いてみたいと考えている方などは是非参考にしてみてください。

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1.派遣社員とパート雇用の3つの違い

この章からは派遣社員とパート雇用の3つの違いを解説していきます。

派遣社員とパート雇用の3つの違い

  1. 雇用主の違い
  2. 求められる人材の違い
  3. 雇用期間の違い

1つ1つ丁寧に解説をしていきます。

1-1.雇用主の違い

派遣会社、勤務先、求職者の関係図

派遣介護士,派遣会社,雇用関係

1つ目の違いが、雇用主の違いです。

派遣介護士は派遣会社が雇用先であるのに対し、パート雇用は働く施設が雇用先となります。

派遣で働く場合は、派遣会社にまずは登録をし、派遣会社と雇用契約を結びます。

給料も雇用主である派遣会社から支払われます。勤めている施設ではなく、退職をしたい際も派遣会社に退職を意向を伝える必要があります。

その一方で、パート雇用は勤め先の施設への直接雇用となります。

給料も雇用主である施設から支払われ、退職をする際には、雇用主である施設に伝える必要があります。

雇用主が異なることが、派遣社員とパート雇用の違いの決定的な違いになります。

1-2.求められる人の違い

2つ目の違いが求められる人材が異なることです。

基本的に派遣介護士では即戦力が求められます。

なぜなら、派遣介護士は施設の人手不足の救世主だからです。

施設の採用が上手くいっていなくて、施設内の働き手が人手不足。

だからこそ、「今すぐにでもバリバリ働くことが出来る介護職員が欲しい」という時、施設は人手不足の間だけ、派遣会社に連絡をし、派遣介護士と契約期間を定め、派遣介護士を現場に登用します。

(ただ、最近ではかいご畑を中心に派遣介護士でも未経験&無資格OKの求人が増えています。)

一方パート雇用も経験者や即戦力に越したことはありませんが、必ずしも即戦力でなければならないというわけではなく、介護業界全体の人手不足の影響から、無資格・未経験でも歓迎をしている施設が多いです。

パートで一からその施設で介護の仕事を覚えてもらい、将来的にバリバリと働けるように成長してもらうといった方針を定めている施設が多いです。

そのため、業界に入ってから、レベルアップができるように資格取得を金額面からサポートするような介護施設も多々あります。

未経験・無資格でもOKの求人を増えているものの、施設からは派遣介護士は即戦力として求められることが多いです。

パート雇用の場合は、将来的に活躍をしてもらえるよう、じっくり教育していく受け皿を整えている施設が多く、無資格&未経験でも採用されることが多いです。

1-3.雇用期間が違う

3つ目は雇用期間が違うことです。

派遣介護士とパートの違いで、雇用主が違うことを説明しました。派遣介護士は派遣会社に、パート社員は介護施設への雇用されます。

これに付随して雇用期間にも違いが出てきます。

派遣社員の雇用期間は派遣会社との契約によって決められた期間になります。契約期間は派遣会社と施設との間で決められています。一般的には3ヶ月や6ヶ月といった雇用期間が多いです。

その契約期間が過ぎると、派遣介護士は今の施設でお仕事を終了することになり、別の派遣先で再度契約を結び、別の派遣先で仕事がスタートとなります。

一方で、パート社員の雇用期間は、基本的には、派遣と違い、長期雇用となります。

契約期間に終わりはないので、自分から退職の意向を示さない限りではその施設にずっと勤めることとなります。

産休代替など予め期間が決められている場合もありますが、基本的には就労先も長期での雇用を希望して採用します。

まとめると、派遣会社には◯ヶ月などと雇用期間に定めが有り、その期間が終了するとその施設でのお仕事は終了し、次の施設で働きます。

パート雇用は基本的に長期での契約となり、自分で転職の意向を示さない限りはその施設で働くことが一般的となります。

この章をまとめると、派遣社員とパート雇用の違いは以下の3つでした。

派遣社員とパート雇用の3つの違い

①雇用主の違い

  • 派遣介護士は派遣社員に雇用される
  • パート社員は施設に直接雇用される

②求められる人材の違い

  • 派遣介護士は基本的には即戦力が求められる
  • パート社員は無資格・未経験でも雇用されることが多い

③雇用期間の違い

  • 派遣介護士には勤務当初から◯ヶ月と雇用期間が定められている
  • パート社員は基本的に長期的な雇用期間が定められている

派遣介護社員とパート社員それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。

2.派遣社員とパート雇用のメリット・デメリットを比較

派遣介護士とパート社員のメリット・デメリットを比較した表は以下の通りです。

メリットデメリット
派遣社員
  1. パートと比較すると時給が高い
  2. 自分の希望にあった施設で希望に近い働き方ができる
  3. 色々な施設体系で働くことが出来る
  1. 契約を更新してもらえない場合がある
  2. 人間関係を築きにくい
パート社員
  1. 未経験でも働きやすい
  2. 長期で働くことが出来る
  1. 派遣と比較すると時給が低い
  2. 人間関係に悩む

では解説をしていきます。

2-1.派遣社員のメリット

派遣社員のメリットは以下の通りです。

派遣社員の3つのメリット

  1. パートと比較すると時給が高い
  2. 勤務時間や期間が明確
  3. 色々な施設体系で働くことが出来る

1つずつ詳しく解説をしていきます。

①パートと比較すると時給が高い

パートと比較すると、派遣社員は時給が高いです。

1-2でも解説したとおり、派遣社員は基本的に、即戦力としての戦力が求められており、その分、有資格者が多いです。

そのため、パートでの雇用と比較をすると、時給は高くなります。

もしあなたが派遣雇用とパート雇用で迷っていて、仕事をする上で給料面をより重視するということであれば、派遣介護士として働いたほうが給料を多く受け取れることが出来ます。

②自分の希望にあった施設で希望に近い働き方ができる

派遣社員は、派遣会社に、自分の希望を伝え、希望に近い施設を探してもらえます。

正社員だと、基本的に、夜勤あり、4交代制【早出 日勤 遅出 夜勤】などの不規則なシフトをこなさなければならないことが多いですが、

派遣社員の場合、勤務時間や希望の休みを事前に伝え、職場を紹介してもらうことができるため、自分の希望に近い働き方ができます。

③色々な施設体系で働くことが出来る

前章でも解説したとおり、派遣介護士はお仕事を行うにあたり、3ヶ月契約など、明確な期限を決めてから仕事をします。

短いサイクルで働く派遣介護士は、色々な施設体系で働くことで出来ます。

例えば、派遣介護士として働いているAさんは、3ヶ月契約で特養、デイサービス、グループホームなど各施設体系を経験し、介護士としての仕事の幅を増やしています。

契約期間に定めがある派遣介護士は、期間に定めがある分、色々な施設体系で働くことが出来ます。

もしあなたが介護という仕事を楽しんでいて、他の施設も経験してみたいということであれば、派遣介護士で働くことがオススメです。

派遣社員の3つのメリット

  1. パートと比較すると時給が高い
  2. 勤務時間や期間が明確
  3. 色々な施設体系で働くことが出来る

以上が派遣介護士としてのメリット3つです。

さらに詳しく派遣介護士のメリットを知りたい方は、『こんなにあるの?!派遣介護士として働く10のメリットを大公開!』でたっぷり解説をしているので読んでみてください。

2-2.派遣社員のデメリット

次に派遣介護士としてのデメリットを2つ解説していきます。

派遣社員の2つのデメリット

  1. 契約を更新してもらえない場合がある
  2. 人間関係を築きにくい

1つずつ詳しく解説をしていきます。

①契約を更新してもらえない場合がある

派遣介護士としてのデメリット1つ目は「契約を更新してもらえない場合がある」ことです。

先程から説明しているように、派遣介護士は施設の人手不足の救世主、即戦力として雇用されることが一般的です。

しかし、施設や派遣会社によっては、「施設の運営方針と違う」といった理由から突然派遣契約を打ち切られてしまうこともあります。

現状の介護業界では人手不足です。そのため、派遣介護士の需要が完全に0になる可能性は低いですが、施設や派遣会社によっては、何らかの事情から契約を途中で打ち切られてしまうこともあります。

②人間関係を築きにくい

派遣介護士としてのデメリット2つ目は「人間関係を築きにくい」ことです。

派遣介護士として働く場合は、人間関係を築きにくいと言われています。

これは派遣介護士が短期の契約であるために、他の同僚から、「〇〇さんは派遣で、数カ月後にいなくなる人だから仕事以外でのコミュニケーションをする必要がない」などの要因があるからだと思われます。

あくまで各施設の雰囲気、人間関係によるので一概にいえませんが、派遣介護士は人間関係を築きにくいといわれています。

もしあなたが派遣先を決める時は、派遣会社のスタッフに施設の人間関係の事情を聞いてみたり、施設に見学にいくなどして、足を運び、雰囲気を自分の目で確かめることが大切です。

派遣介護士の2つのデメリット

  1. 契約を更新してもらえない場合がある
  2. 人間関係を築きにくい

以上が派遣介護士のデメリット2つになります。

さらに詳しく派遣介護士のデメリットについて知りたい方は、『【ここに注意!】派遣介護士の4つのデメリットと4つの注意点』で徹底的に解説をしているので合わせてご覧ください。

2-3.パートで働くメリット

パートで働くメリット・デメリットを解説していきます。

パートの2つのメリット

  1. 未経験でも働きやすい
  2. 長期で働くことが出来る

1つずつ詳しく解説をしていきます。

①未経験でも働きやすい

パートのメリットの1つ目が「未経験でも働きやすいこと」です。

業界的に人手不足の介護業界は、未経験&無資格でもwelcomeな業界です。

未経験からでも施設の先輩介護士が業務について教えてくれることで、一から介護について学ぶことが出来ます。

パート雇用として未経験から介護業界に入り、施設の資格サポートなどを受け、初任者研修、実務者研修、介護福祉士などの資格を取得し、施設から正社員の雇用をオファーされ、パートから正社員雇用となった事例も珍しくありません。

仮にあなたが無資格・未経験でも、パートとしてまずはこの業界に入り、学んでいくことで、徐々にこの業界について知っていくことができます。

未経験でも働きやすいのがパートの良い所です。

②長期で働くことが出来る

パートのメリットの2つ目が「長期で働くことが出来る」ことです。

派遣介護士が契約期間を定められ、短期で働くのに対し、パート雇用の介護士は、長期でずっと同じ施設で働くことができます。

勤め先の施設が自分にピッタリであった場合は、その施設に長期勤めることが出来ます。

パートで働く2つのメリット

  1. 未経験でも働きやすい
  2. 長期で働くことが出来る

以上がパートのメリットになります。

2-4.パートで働くデメリット

ここからはパートのデメリットを解説していきます。

パートの2つのデメリット

  1. 派遣と比較すると時給が低い
  2. 人間関係に悩む

1つずつ詳しく解説をしていきます。

①派遣と比較すると時給が低い

1つ目のデメリットが派遣と比較をすると給料が低いことです。

派遣介護士は即戦力で求められる場面が多く、資格を保有している職員が多くいることから、パート雇用よりも時給が高いです。

パート雇用は正社員、派遣介護士と比較すると、給料は低いです。未経験・無資格からとなると余計に給料も低くなるでしょう。

しかし、パート雇用でも資格を取得するなどしてキャリアアップを図ったり、施設内での存在感を強め、正社員雇用に切り替えるなどすれば、十分に派遣介護士よりも給料、年収を高めることが出来ます。

派遣介護士と比較をするとパート雇用の給料は低いですが、あなたの頑張り次第で、派遣介護士よりも給料、年収を高めることができます。

②人間関係に悩む

2つ目のデメリットが人間関係に悩むという点です。

派遣介護士はデメリットとして「人間関係を築きにくい」という点がありましたが、パート雇用はその逆で人間関係に深く悩んでしまう場合があります。

※これも派遣介護士と同様、施設によって異なります

パート雇用の場合は派遣と違い、雇用期間は長期に渡ります。

そのため、施設の人間関係は改善しない限り、ずっと同じ状態が続きます。

仮にあなたの施設の人間関係が良くない場合は転職をしない限りはその施設で我慢して働かなくてはいけません。

介護という仕事は利用者さんへの介護、介護職員とのコミュニケーションなど、対人のお仕事です。人間関係がストレスの種となることは多々あるでしょう。

派遣介護士よりもパート雇用は人間関係に悩む可能性が高いです。

パートで働く2つのデメリット

  1. 派遣と比較すると時給が低い
  2. 人間関係に悩む

以上2点がパート介護士のデメリットになります。

3.自分の希望通りの時間に仕事をしたい人、高時給を希望する人には、派遣介護士がおすすめ

先ほどから述べている通り、派遣の介護士は、働き方の自由度が高く、自分の希望に近い働き方を選択することができます。

また、雇用期間も設けられており、双方が希望した場合は継続することができ、希望しない場合は規約を終了することができます。


  • 現在は子育て中などから正社員のように不規則な勤務はこなせない主婦さん
  • プライベートや趣味を自分の希望通りの時間に仕事をしたい人
  • 高時給を希望する人

には、派遣介護士がおすすめです。

4.長期勤務希望タイプな人にはパート介護士がおすすめ

パート介護士の一番の魅力は長期で働くことができる点です。

介護現場が未経験であっても資格取得などステップアップも望むことができます。

無資格で勤め出したパート介護士が介護福祉士の国家資格や、介護支援専門員の資格を取得することも、決して珍しいことではありません。

  • 介護の現場で長期で働きたいと考えている人
  • 資格取得も視野に入れてステップアップを考えている人

にはパート介護士がおすすめです。

安定して長期的に働きたいなら正社員の選択肢も!

安定、キャリアアップを望んでいる方には、正社員で働くことをおすすめします。

気になる派遣介護士と正社員の違いやメリット・デメリットを『【あなたにオススメなのはどっち?】派遣介護士と正社員の違いを解説』で徹底的に解説しているので合わせてご覧ください。

5.まとめ

いかがだったでしょうか。

介護業界において、派遣雇用とパート雇用の違いは3つでした。

派遣雇用とパート雇用の3つの違い

  1. 雇用主の違い
  2. 求められる人材の違い
  3. 雇用期間の違い

派遣介護士とパート社員のメリット・デメリットを比較した表は以下の通りでしたね。

メリットデメリット
派遣社員
  1. パートと比較すると時給が高い
  2. 自分の希望にあった施設で希望に近い働き方ができる
  3. 色々な施設体系で働くことが出来る
  1. 契約を更新してもらえない場合がある
  2. 人間関係を築きにくい
パート社員
  1. 未経験でも働きやすい
  2. 長期で働くことが出来る
  1. 派遣と比較すると時給が低い
  2. 人間関係に悩む

自分の希望通りの時間に仕事をしたい人、高時給を希望する人には、派遣介護士がおすすめで、長期勤務希望タイプな人にはパート介護士がおすすめでしたね。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。


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