このような悩みや疑問を抱えていませんか?
この記事では、介護職からの転職についてご紹介します。
最後まで読むことで、介護職の強みを活かせる転職の選択肢や、おすすめの職業、成功のポイントについて学べるでしょう。
介護職員の労働事情や、20代・30代・40代の年齢別に見る転職の具体策についても触れているので参考にしてください。
介護の仕事辞めて何をする?転職に有効な選択肢
介護職経験者に有効な転職の選択肢は以下の3つです。
介護職の実務経験やスキルを活かせる同業種へ転職する
介護職の転職で最も有効的なのが、前職と同じスキルや実務経験をそのまま生かせる同業種の選択です。
1からスキルを学びなおす必要がないため、異業種よりも転職難易度が低い傾向にあります。
介護経験を活かせる異業種へ転職する
介護経験を活かせる異業種への転職も、キャリアアップにおすすめです。
例えば、介護福祉士からケアマネジャーへの転身や、介護士から看護師への転職などが挙げられます。
いずれも介護職と共通点があるため、前職のスキルや実務経験を存分に生かしながら新しい職種にチャレンジできるでしょう。
ただし、選ぶ職種によっては新たな資格取得が必要になるため、試験勉強の確保も含めて計画的に転職活動を進めてください。
介護と無関係の業種へ転職する
介護と無関係の業種への転職は、時間と労力を要します。
なぜなら、介護職のスキルや経験が生かせるケースが少なく、希望職に合わせてスキルの学び直しが必要だからです。
職種によっては、採用条件として特定の資格取得や教育機関での修了過程が求められることもあります。
求職者の年齢や生活状況によっては、物理的に希望職への転職が難しいこともあるため、自分に合った職種の見極めが大切です。
介護からの転職に多い転職理由
介護からの転職に多い転職理由は以下の6つです。
業務量に対して薄給だから
介護職は、他職業と比較して給与が低い傾向にあります。
急なシフト変更や体力的に厳しい肉体労働が多いからです。
ただし、介護職員処遇改善加算制度により、将来的に給与アップが期待できます。
例えば、処遇改善「加算Ⅰ」を取得した介護施設なら、社員1人あたり月額37,000円相当の給与引き上げが見込まれます。
心身ともに限界を感じるから
介護職は体を使う身体介助が多く、体力的に限界を感じることが少なくありません。
例えば、利用者の移動や移乗、入浴・排泄介助をおこなうことにより、腰や背中に慢性的な痛みが生じることがあります。
特に体力に自信のない人や、実務経験が浅い人は注意しましょう。
人間関係煩わしいと感じるから
介護職員の退職理由でもっとも多いのが人間関係です。
厚生労働省の「労働市場分析レポート 第91 号」によると、離職理由に「職場の人間関係に不満があった」と回答した人は全体の23.9%にのぼっています。
また、近年は利用者やその家族から受けるハラスメントが社会問題化しており、国が対策に乗り出しました。
ライフスタイルに変化があったから
結婚や出産、引越しなどのライフイベントにより、介護職を辞めるケースもあります。
介護職にやりがいを持っている人は、ライフスタイルに変化があった後も私生活とバランスを取りながら再就職することがあります。
新しい生活環境や自身の気持ちによって、介護職から異業種へ転職するケースも珍しくありません。
将来性に不安を感じるから
このまま低賃金で体力を消耗する介護職を続けるべきか、不安になる人は多い傾向にあります。
しかし、介護業界では、勤続年数に連動して平均年収が上がっているのが実情です。
厚生労働省が発表した「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、勤続年数別の平均年収は以下のとおりです。
勤続年数 | 平均年収 |
---|---|
1年 | 277,350円 |
3年 | 299,970円 |
5年 | 309,610円 |
7年 | 312,680円 |
10年 | 318,980円 |
ただ、資格取得やスキルアップのための勉強も業務で忙殺されると思うように進みません。
多忙な介護職でキャリアアップを目指すなら、シフトや働き方について上司に相談するなどの工夫が必要です。
夜勤や時間外労働で生活リズムが不規則になるから
夜勤や早朝出勤など、生活リズムのアンバランスから体調を崩す人は多く見られます。
また、人手不足の影響から業務が重なり、休みたくても有給休暇を取りにくいこともあるでしょう。
不規則な生活を続けていると頭痛や肩こり、自律神経失調症など慢性疾患を招くこともあります。
どうしても業務多忙で体への影響が大きい場合は、時短や昼勤のみで働けるよう、勤務先と交渉するか転職を考えてみてください。
介護職からの転職で経験・資格を強みを活かせる職業
介護職の経験・資格・強みを活かせる職業は以下の6つです。
ケアマネージャー
ケアマネージャーとは、介護サービスの利用者が適切なサービスを受けられるようサポートする職業です。
介護保険制度では「介護支援専門員」と呼ばれます。
介護福祉士の資格と実務経験が必要になることから、キャリアアップとしてケアマネジャーを目指すケースは多く見られます。
ケアマネージャーになるための条件 | ①以下のいずれかは実務経験5年以上 生活相談員・支援相談員・相談支援専門員・主任相談支援員 ②下記の国家資格に基づく実務経験が5年以上 |
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ケアマネージャーになるための最短年数 | 各職・資格保有者は5年 未経験は8年 |
必須資格(国家資格) | 以下のいずれか 介護福祉士・医師・歯科医師・薬剤師・保健師・助産師・看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士・社会福祉士・視能訓練士・義肢装具士・歯科衛生士・言語聴覚士・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師・栄養士・管理栄養士・精神保健福祉士 |
介護教員
介護教員とは、福祉関連の科目を学ぶ生徒を教育する職業のことです。
介護教員の働き方は、以下の3種類があります。
- 介護福祉士養成校での教育支援
- 実務者研修や介護職員初任者研修での教育支援
- 福祉系高校での教員支援
介護教員は、介護福祉士よりもからだへの影響が少なく、給与も高いメリットがあります。
年収ベースで約90万円〜100万円近く差が出るケースもあるため、介護士は難しくても介護職を続けたい人は検討してみてください。
介護教員になるための条件 | 介護福祉士の実務経験が5年以上ある人 ※介護教員の種類によって採用条件が異なる |
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必要資格 | 介護福祉士 ※介護教員の種類によって、必要資格が異なることがある |
サービス提供責任者
サービス提供責任者とは、訪問介護サービスの利用者が安心してサービスを受けられるよう支援する職業で「サ責」とも呼ばれます。
訪問介護業務や管理業務、ヘルパーへの指導・教育が主な仕事内容です。
サービス提供責任者は、ケアマネジャーやヘルパー、利用者のパイプ役を担い、さまざまな意見・要望を取り入れて調整します。
人との連携やコミュニケーションが重視されるポジションのため、人との架け橋になることが苦でない人にむいているでしょう。
サービス提供責任者になるための条件 | 介護福祉資格または介護福祉実務研修の修了 |
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必須資格 | 介護福祉士実務者研修・介護福祉士・旧ホームヘルパー1級のいずれか |
福祉用具専門相談員
福祉用具専門相談員とは、介護保険の指定を受けた福祉用具の貸与や販売を担う専門職です。
介護を必要とする利用者が安全・快適に生活できるよう、福祉用具の選定相談やモニタリングをおこないます。
福祉用具専門相談員になるための条件 | 福祉用具専門相談員指定講習の受講 |
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必須資格 | 福祉用具専門相談員指定講習の修了試験合格または以下の国家資格保有者 保健師・看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士・社会福祉士・介護福祉士・義肢装具士 |
福祉用具を販売・貸与する事業所は、2名以上の福祉用具専門販売員が常駐するよう義務づけられています。
生活相談員
生活相談員とは、介護サービスの契約手続きや、介助を受ける利用者とその家族の相談に応じる職業です。
利用者が安心して介護サービスを受けられるよう、行政機関やケアマネジャーと幅広く連携します。
生活相談員になるための条件 | 必須資格の取得か同等レベルの実力があること |
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必須資格 | 社会福祉士、精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格のいずれか |
生活相談員の必要資格は、各自治体によって異なります。
介護タクシードライバー
介護タクシードライバーとは、ひとりでの外出が困難な高齢者や障がい者を専用車で送迎する職業です。
介護タクシーには以下の2種類があり、料金システムや業務内容が異なります。
種類 | 利用料金 | 業務内容 |
---|---|---|
介護タクシー | 保険適用なし | 利用者の介助なし |
介護保険タクシー | 保険適用あり | 利用者の介助あり |
介護タクシードライバーのメリットは40歳以上の求人が多く、ミドルシニアでも正規雇用のチャンスがあることです。
会社雇用だけでなく個人事業主として独立することも可能で、柔軟な働き方ができます。
介護タクシーになるための条件 | 第一種免許などの運転経歴が3年以上ある満21歳以上 視力が両眼0.8以上の人(メガネなどの視力矯正でも可) 遠近感・立体感を測定する検査の合格した人 |
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必須資格 | 普通自動車二種免許、介護職員初任者研修 |
介護からの転職で経験を活かせる他職種
介護の経験を活かせる他職種は以下の6つです。
保育士・保育補助
保育も体力や観察力、コミュニケーション能力、柔軟性が求められる仕事です。
保育士と保育補助の仕事内容はほぼ同じですが、資格の有無が異なります。
- 保育士/保育士資格が必要
- 保育補助/不要
子どもたちの食事・トイレサポートや、急なトラブルの対応が生じるため、介護職経験のある人には向いています。
看護師
看護師は医療行為のほか、入浴、排せつ、食事介助をおこなうことが多く、介護職と近い立ち位置にあります。
介護現場では、介護士と看護師が連携して利用者をサポートします。
看護師になりたい人におすすめの転職サイトは以下の3社です。
看護助手
看護助手とは、看護師の補助的なサポートをおこなう職業のことです。
主な仕事内容は、食事の配膳・補助、医薬品の準備、消毒作業などがあります。
近年は、人手不足の影響から看護内介護の負担を減らす目的で、看護助手の需要が高まりました。
このことから、看護助手以外に訪問介護員の資格も併せて取得することで、就職内定率があがると予測されます。
看護助手になるための条件 | 下記の必要資格の取得または看護助手実務能力認定試験の合格 |
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必要資格 | メディカルケアワーカー1級・2級 |
心理カウンセラー
心理カウンセラーとは、心理療法を活用して相談者の悩みや問題解決をサポートする職業です。
傾聴が得意で、先入観・私情に惑わされず相談者に向き合える人が向いているでしょう。
カウンセラーにはさまざまな種類があり、職種によって求められる資格やスキル、相談者の特徴(年齢・ステータスなど)が異なります。
自身の強みや興味に合わせて、どのカウンセラー業を選ぶか検討してみてください。
カウンセラーの種類
- メンタル心理カウンセラー
- メンタルケアカウンセラー
- 臨床心理士
- 公認心理師(国家資格)
- チャイルドカウンセラー
- キャリアカウンセラー
- EAPメンタルカウンセラーなど
心理カウンセラーになるための条件 | 希望する職種によって異なる |
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必要資格 | 希望する職種によって異なる(職種によっては国家資格もあり) |
理学療法士
理学療法士とは、病気やケガで身体に障害を負った人にリハビリをおこなう職業です。
理学療法士は、運動・物理療法を用いて、利用者の生活の質をあげることを目的としています。
このことから、多角的な視点を持てる人や、明るく元気で前向きな人が理学療法士に向いています。
理学療法士になるための条件 | 大学・短大・専門学校で3年以上学んだ人 (作業療法士の資格保有者は2年以上) |
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資格取得試験の受験資格 | 理学療法士(国家資格) |
作業療法士
作業療法士とは、食事や入浴、家事、趣味活動など、人が関わる活動をサポートする職業です。
病気やケガ、心の病などで自分らしい生活が難しくなった利用者を、諸活動ができるよう治療します。
作業療法士は、利用者に寄り添った行動が求められるため、探究心のある人やコミュニケーション能力が高い人は適性があります。
作業療法士になるための条件 | 大学・短大・専門学校で3年以上学習する |
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資格取得試験の受験資格 | 作業療法士(国家資格) |
介護からの転職で介護職とは無関係の需要が高い異業種
介護職経験者におすすめの転職しやすい異業種は以下の3つです。
接客・サービス業
飲食店やスーパー、コンビニのレジスタッフ、宿泊施設の受付など、接客業も介護職経験者に向いています。
いずれも社員同士の連携や来客への丁寧な対応が求められるため、介護職とは異なるスキルも習得できます。
一般事務
介護現場では、利用者の介護記録など煩雑な事務処理もおこなう。
体力に自信はないが、細かい作業が好きな人は事務職を検討してみてください。
介護業界にとどまりたい場合は、介護事務の選択肢もあります。
教育・学習支援業
人とのコミュニケーションが得意で、勉強や子どもの教育に自信がある人は、教育・学習支援業の転職を検討してもよいでしょう。
教育・学習支援業の仕事とは、児童や生徒を教育する職業で、主に下表のような職種があります。
学校教育 | 小学校・中学校・高等学校・大学・専門学校などの教員 |
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学校以外の学習支援 | 学習塾などの講師 職業・教育支援施設の講師など |
その他教育施設の管理 | 図書館・博物館・美術館などのスタッフ |
小・中学校など学校教育の仕事に転職する際は、教員免許が必要になります。
大学など教育機関の修了課程や教員採用試験の合格が必要になるため注意しましょう。
介護職から異業種に転職するメリット
介護職から異業種に転職するメリットは以下の3つです。
体力やメンタル面への負担が少なくなる
介護職は、利用者の介助や夜勤などの不規則なシフトなどにより、心身ともに負担のかかりやすい職業です。
選ぶ転職先や職種によっては、体力やメンタルに負担がかからなくなり、働きやすい生活を実現できます。
例えば、事務職などのデスクワークは人との接触が少なく、身体への影響が少ないと推測できます。
もちろん、同じ職種でもジャンルによって煩雑な業務や、休みが取りにくいなどの事情もあるため、転職前に企業リサーチをしておきましょう。
煩わしい人間関係から解放される
介護職から転職することで、職場や介護現場の煩わしい人間関係から開放されます。
部下の指導が厳しい上司や、新人にきつくあたる先輩、問題行動が目立つ利用者など、介護業界では人間関係の課題が少なくありません。
劣悪な人間関係はメンタルに不調をきたしやすく、生活の質を落とす危険因子です。
すでに人間関係による悩みが深刻化している場合は、早めに転職して健全な生活に戻すことを意識しましょう。
規則正しい生活になる
介護職から転職することによって休日が取りやすくなり、生活リズムが整いやすくなります。
選ぶ転職先や職種にもよりますが、夜勤や早朝出勤がなくなり、土・日・祝日と休みが取りやすくなると、プライベートも充実するでしょう。
プライベートが充実して休日も取りやすくなると、心身ともに安定して落ち着いた暮らしができるようになります。
介護職から異業種に転職するデメリット
介護職から異業種に転職するデメリットは以下の2つです。
選択肢によって介護職から転職ができない場合がある
選ぶ選択肢によって、介護職からの転職が難しいケースがあります。
なぜなら、職業によって求められるスキルや実務経験がまったく異なるからです。
例えば、まったく畑違いのIT業界や建設業などは、介護経験を生かせるシーンがなく、就職が難航するでしょう。
介護職から異業種に転職する際は、できるだけ前職の経験や学びが多く生かせる職業を探してみてください。
介護業界より過酷な労働環境の業界もある
介護職からの転職により、労働環境が過酷になるケースもあります。
例えば、人手不足が深刻な教育業界やIT業界は、業務多忙で時間外労働が月に100時間を超えることもあります。
また、休日出勤でまとまった休日が取れないこともあるため、転職活動中に入社先の労働事情は徹底的に調べておきましょう。
転職に活かせる介護職の強み
転職に活かせる介護職の強みは以下の2つです。
忍耐力
介護職に勤務していると、自然と忍耐力がついてきます。
なぜなら、介護職は心身ともに負担がかかる業務が多いからです。
さまざまな個性を持つ利用者との接触や、医療・介護チームとの連携、緊急事態の対応は、特にプレッシャーがかかります。
数多くの難関を乗り越えた経験があると、転職活動でも「すぐに辞められるリスクは少ない」と見なされ、入社先に好印象を与えるでしょう。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、どの業種でも欠かせないスキルです。
なぜなら、人との連携なしでは、健全な会社運営が成り立たないからです。
例えば、介護職と近い立ち位置にある医療業界も、医師や看護師、介護スタッフとの連携が必要になります。
介護職で培った協調性とコミュニケーション能力を転職活動でアピールできれば、希望職に就けるチャンスになるでしょう。
介護職からの転職に成功するポイント
介護職からの転職に成功するポイントは以下の4つです。
介護職員としての強みを主張する
介護職の経験者には、以下の強みが備わっています。
- コミュニケーション能力
- 協調性
- 忍耐力
- 傾聴力
特に人との接触が多いサービス業や医療・福祉業界は、上記のスキルを持つ人材を強く求めています。
介護職と異なる業種でも人柄を重視する転職先も多いため、ヒューマンスキルを前面に出して勝負してみてください。
職場環境・給与・待遇などの希望条件を明確にする
同業種・異業種に限らず、転職をする際は自分が希望する職場環境・給与・待遇を明確にしましょう。
自分が希望する労働条件を明確にすることで、転職後のミスマッチを回避できます。
例えば「子どもの送迎があるから17時までには退勤したい」「週休5日制が望ましい」「資格取得ができる事業所で働きたい」など、人によって理想の働き方は異なるでしょう。
転職先の希望条件は、できるだけ複数書き出すことで、理想と現実のギャップが少なくなります。
経済的余裕を持たせてから転職する
次の入社先が決まるまでは、収入が不安定になりやすいため、できるだけ経済的余裕を持たせてから退職しましょう。
例えば「ボーナスをもらってから辞める」「2年分の年収と同じ金額を貯めて辞める」など、具体的な目標を立てるのがおすすめです。
雇用保険に加入している人は、失業手当の受給手続きについてリサーチしておくと安心です。
転職先のリサーチを徹底する
退職前に、徹底して次の入社先をリサーチしておきましょう。
リサーチが不十分だと、転職後に後悔することになるからです。
例えば「職員同士の人間関係がよくない」「時間外労働が多すぎる」など、転職して起こるトラブルは少なくありません。
転職先は以下の方法でリサーチできます。
- 転職エージェントに登録して、専任アドバイザーから施設の評判を聞く
- 実際に転職先で働いている職員から評判を聞く
- 転職先へ見学に行く
理想と現実のギャップにより、転職後に早期退職にならないよう、入念に準備しましょう。
介護職からの転職におすすめな具体案|20代・30代・40代以上
介護職からの転職におすすめな具体案を年代別に解説します。
20代の場合
20代の場合はスキルアップやキャリアチェンジを目標に、介護職とは別の異業種にチャレンジしてもよいでしょう。
なぜなら、年齢が若いときは仕事やスキルアップに意欲的で、新しい学びもどんどん吸収できるからです。
加えて、20代〜30代は転職需要が高く、未経験の異業種でも参入しやすい利点があります。
スキルアップができるオンラインスクールの受講や資格取得など、希望職の転職に有利な対策を取っていきましょう。
30代の場合
30代の場合は、介護職のスキルや実務経験を生かせる職業に転職して、キャリアアップを目指すのがおすすめです。
30代に差し掛かると、実務経験だけでなくヒューマンスキルも整っている状態になるため、社会的な信用度が高くなるからです。
例えば、介護福祉士で一定数実務経験を積んだ後、より大きな責任と柔軟性が求められるケアマネジャーに転職する事例があります。
※ケアマネジャーになるには、介護福祉士の実務経験が5年以上必要
これまでの社会経験がフルに生かせるキャリアチェンジで、さらなる収入アップと豊かな生活が実現できるでしょう。
40代以上の場合
40代以上の場合は、健康上の問題に配慮して身体の負担がかからない働き方を検討するのがおすすめです。
加えて、年齢的な観点から40代からの転職は難易度が高くなるため、職業を変える場合は現職に似た仕事を選ぶとよいでしょう。
例えば、まったく経験のないエンジニア職に40代から転職するとなると、膨大な勉強時間が必要になり非効率です。
また、業界によっては30代までしか受け入れないところもあるため、どんなに努力しても不採用になる可能性が高いでしょう。
40代以上は、市場の需要と就職難易度を見極めながら、現実的な転職を考えることがポイントです。
介護職から転職する際の注意点
介護職から転職する際の注意点は以下の2つです。
入社先によって待遇や労働環境にバラツキがある
同じ職種でも選ぶ入社先によって待遇や労働環境にバラツキが生じます。
なぜなら、入社先の運営状況や求める人材、業務内容が異なるからです。
例えば、介護職から事務職に転職する場合、大企業の一般事務職と小企業のデータ入力業務では待遇や給与が変わってきます。
大企業の一般事務職のほうが高収入と予測されますが、その反面煩雑で難解な業務や深夜残業も推測されます。
一方、小企業のデータ入力業務は、大企業と比較して低賃金であることが推測されますが、業務量は比較的落ち着いているでしょう。
転職する際は、待遇だけで決めると後悔しやすくなります。
高給与・高待遇でも長時間労働や高難度な業務が求められることがあるため、自身の実力にあった仕事選びが大切です。
介護職のスキルや経験が活かせる求人が少ない場合もある
就職活動に使用する転職エージェントによっては、介護職を生かせる求人が少ない場合があります。
転職エージェントには特徴があり、さまざまな求人を紹介する総合型サイト以外に、特定の職業に絞った特化型サイトがあります。
以下の事例のように介護職を生かせる職業をリサーチして、その職業を重点的に探せる転職エージェントを活用してみてください。
例:介護職のスキルを生かせる職業は?→保育士がよさそう→保育士バンクで求人を探してみる など
※保育士バンクは、保育士向けの転職エージェント
介護職からの転職に関するよくある質問
介護職からの転職に関するよくある質問をまとめました。
キャリアアドバイザーとは何?
キャリアアドバイザーとは、求職者の転職相談や内定を取るためのサポートをおこなう職業です。
求職者のスキルやポテンシャル、職歴、希望職などをヒアリングし、適切な転職先を見つけ出します。
このほか、履歴書や面接のアドバイスや、企業との待遇・入社日の交渉、入社後の悩み相談など仕事は多岐にわたります。
介護に求められているものは何?
介護に求められているものは、主に以下の5つです。
- 健康的な肉体とメンタル
- コミュニケーション能力・協調性
- 人の話に向き合える傾聴力
- イレギュラーにも対応できる柔軟性
- 業務上の難題に向き合える忍耐力と問題解決能力
まとめ|介護職から転職するなら自己分析を徹底しよう
介護職から転職するなら、自己分析や企業分析を徹底しましょう。
自己分析や企業分析がずさんだと、転職後に仕事のミスマッチが生じやすくなります。
入社後のミスマッチは早期離職による転職を繰り返すことになるため気をつけましょう。
自己分析や企業分析に自信がない場合は、転職エージェントの活用がおすすめです。
近年は、職業ごとに特化した転職エージェントも浸透してきているので、希望職に合ったサービスに登録してみてください。