保育士5年目の転職事情!辞めたいときに抱える悩みと解消法を解説

保育士5年目の転職事情!辞めたいときに抱える悩みと解消法を解説

保育士を5年続けてきたけど

と、仕事や将来について悩んでいませんか?

この記事では保育士5年目で辞めたいと思う理由や解決策をお伝えします。

今後の選択肢についても紹介しているので、将来を具体的にイメージしやすくなるでしょう。

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転職をする前に!保育士の離職率は5年目未満が多数

転職をする前に!保育士の離職率は5年目未満が多数

保育士5年目を迎えて、「これまで頑張ってきたけど、辞めたいと思うのは自分だけ?」と不安になるかもしれません。

厚生労働省職業安定局「保育士資格を有しながら保育士としての就職を希望しない求職者に対する意識調査」によると、5年未満で離職する人が全体の約半数を占めていることがわかります。

保育士としての勤続年数1年未満1年以上3年未満3年以上5年未満5年以上10年未満10年以上20年未満
勤続年数の割合10.0%20.2%20.5%30.7%14.1%
参考:厚生労働省職業安定局「保育士資格を有しながら保育士としての就職を希望しない求職者に対する意識調査」平成29年4月 厚生労働省「保育人材確保のための『魅力ある職場づくり』に向けて」の資料内

なかでも、3年以上5年未満の人の割合が高いため、5年目は今後も保育士を続けていくのか悩む時期でもあります。

保育士5年目のよくある転職理由

保育士5年目のよくある転職理由

5年目は仕事の責任が重くなるのはもちろん、ほかにも悩みが出てきます。

保育士を5年目で辞めたくなる具体的な理由を6つ紹介します。

  1. そもそも保育士に向いていないと思う
  2. 後輩と先輩の板挟みがストレス
  3. クラス運営や行事進行など仕事の責任が重い
  4. 同期が辞めていく
  5. 給料が安い
  6. 将来が不安

そもそも保育士に向いていないと思う

憧れていた職業ではあったけど、5年続けてみて「そもそも保育士に向いていないのでは?」と感じる人も多いです。

新人時代は仕事をこなすのに精いっぱいですが、5年目ともなると自分を分析する余裕も出てきます。

「保育の仕事が好きなのか」「本当はほかの職業のほうがよいのではないか?」と悩む時期でもあります。

後輩と先輩の板挟みがストレス

5年目は新人ではなく、ベテランとも呼べない中堅的な立場です。

まだまだ仕事に慣れない新人保育士さんのフォローをしなくてはなりません

また、ベテラン保育士は新人に仕事を頼むより、ある程度経験のある保育士にお願いするほうが説明の労力や失敗のリスクが軽減されます。

そのため、新人とベテランの板挟みが負担となってしまいます。

クラス運営や行事進行など仕事の責任が重い

5年目となると、クラス運営や行事進行といったある程度責任のある仕事を任されます。

乳児クラスで新米保育士やブランクのあるパート保育士とペアになる場合があるため、自分に責任が集中しやすいでしょう。

なかでも行事進行は新人保育士に指導をしながら責任者として行動しなくてはならないので、プレッシャーも重く憂鬱に感じやすいです。

同期が辞めていく

保育の仕事はとても神経を使うため、悩みや大変さを共感し合える人がいるととても大きな支えになります。

なかでも同じ時期に入社した同期は、なんでも話せる強い味方であることが多いです。

ところが、年数を重ねるたびに同期は次々と辞めていき自分だけが残ってしまうと、弱音を吐いたり相談相手がいなくなりしんどさが倍増してしまいます。

給料が安い

仕事の責任の重さは増していくのに、給料はほとんど上がっていない場合があります。

新人時代は「勤務年数とともに昇給していくから」と意気込んでいたものの、5年目になってもわずかしか上がらない給料にモチベーションが低下してしまうのも退職するか悩む原因です。

また「周囲の同年代と比べると給料の低さにがっかりした」という場合もあります。

将来が不安

保育士に限ったことではないですが、入社して5年目は結婚や出産などライフイベントを迎える年齢層です。

保育士は、早番遅番のあるシフト制である園が多いため、家事や育児と両立できるのかが不安材料となりやすいです。

また、年間を通じて「大事な行事の日には絶対に休めない」というプレッシャーが掛かります。

私生活との、いわゆるライフワークバランスが難しく辞めたいと感じやすいでしょう。

保育士5年目で辞めたい気持ちに持ち堪えるには?

保育士5年目で辞めたい気持ちに持ち堪えるには?

辞めたい気持ちはあっても「せっかく5年続けて来たのだから…」と思うかもしれません。

今できる改善策を試すことで、環境や気持ちが変化することもあります。

5年目を持ちこたえるための解決方法を6つお伝えします。

  1. 保育士に向いていないのか今の職場が合わないのかを見極める
  2. 周囲に相談する
  3. 周囲に仕事を振り分ける
  4. プライベートを充実させる
  5. 処遇改善手当を確認する
  6. 転職する

保育士に向いていないのか今の職場が合わないのかを見極める

「保育士を辞めたい」と感じたときは、「保育士に向いていないのか」か「今の職場が合わないのか」を考えてみましょう

「子どもと関わることに疲れた」「保育業務にやりがいを見いだせない」という場合には、異業種への転職をおすすめします。

ただ、「サービス残業が当たり前」「代々保育士の派閥がある」といった保育園自体に問題がある場合には、ほかの保育園をさがしてみましょう。

周囲に相談する

辞めたいと感じた場合には、1人で解決しようとせずに周囲の人に相談してみましょう。

もしかしたら職場の先輩保育士も辞めたいと思った時期があったかもしれません

乗り越えた方法やアドバイスを積極的に求めてみましょう。

また、保育士とは無関係の知人に相談するのもひとつの方法です。

保育士を経験していない人からの意見だからこそ、保育士さんの仕事の魅力や凄さに気付けるかもしれません。

周囲に仕事を振り分ける

自分の請け負う仕事が手に負えないと感じた場合には、自ら周囲に仕事を振り分けてみましょう。

新人保育士は「なにか力になりたいけど、なにをすればいいかわからない」と悩んでいることが多いです。

仕事を任せてもらえた新人保育士は自信やモチベーションアップに繋がるでしょう。

また、ベテラン保育士にも「私は〇〇と考えているのですが、どう思われますか?」とアドバイスを求めつつ仕事に参加してもらうのもひとつの方法です。

手伝ってもらったときには「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝え、自らも周囲の気配りをすると良好な関係を築きやすいでしょう。

プライベートを充実させる

辞めたいと思っているときは、心身ともに疲れている証拠です。

プライベートを充実させることで、よいリフレッシュとなります。

また、「週末にはお出かけをする」など目標があると、モチベーションアップにも繋がるでしょう。

ときには有休も活用し、気分転換をするのもおすすめです。

処遇改善手当を確認する

給料の低さに悩む場合には、処遇改善加算手当について調べてみましょう。

処遇改善加算手当には以下の2種類があります。

  1. 処遇改善加算I 職場の保育士の平均勤続年数や、園内での研修や労働環境を改善させることにより手当が加算される
  2. 処遇改善加算II キャリアアップ研修に参加することで、役職に付きにくかった若手や中堅保育士に手当が加算される

ただこれらは、政府が保育士不足や保育の質の改善のためにおこなっている取り組みなので、園が申請していないと国から加算される手当はもらえません

処遇改善加算Ⅱのキャリアアップ研修には、「職務分野別リーダー」の研修があり、経験年数が3年以上の保育士が受講できます

研修を受けることにより、新たな知識を習得し技術の向上ややりがいに繋がるとともに、分野別リーダーになると月5000円〜の役職手当が支給されます。

転職する

「やっぱり保育士には向いていない」「今の園にいるメリットがない」と感じた場合には思い切って転職をおすすめします

今とは違った環境で働くことで、モチベーションややりがいが大きくなる場合があります。

また給料アップや残業時間の短縮など、労力の軽減が見込めるかもしれません。

保育士5年目の今後の選択肢

保育士5年目の今後の選択肢

保育士5年目は、今後についてどうするか大きく揺れる時期です。

どのような選択肢があるのかを紹介します。

今の保育園で頑張る

今の職場でこのまま頑張るというのもひとつの選択肢です。

今の保育園で頑張る主なメリットは以下の2つです。

  1. 慣れた環境で、仕事が続けられる
  2. 昇給が見込める

転職すると慣れ親しんだ環境とはガラリと変わり、最初は不安に思いやすいです。

現在受け持っている子ども達の成長を間近で見届けられたり、保護者との関係も継続できるのが醍醐味でしょう。

また、今の給料は安いけど、長い目で見ると昇給していくという利点もあります。

別の保育園に転職する

「保育の仕事を続けたい」と思う場合には、ほかの保育園に転職しましょう。

他の保育園に転職するメリットは以下の2つがあります。

  1. 新たな保育方針や運営の仕方が刺激となり、向上心がアップする
  2. 基本的な業務は同じで、労働環境だけを入れ替えられる

保育園の保育方針や雰囲気は職場によって異なるため、自分のしたい保育を明確にしたうえで次の転職先を探すとよいでしょう。

保育士資格を活かして同業種へ転職する

「子どもは好きだけど保育園では働きたくない」という場合には、保育士資格を活かした同業種への転職をおすすめします。

保育士資格を活かした同業種への転職をするメリットは以下の2つです。

  1. 保育園とは違った働きかたで子どもと関わる仕事ができる
  2. 仕事内容は変わるけど、これまでの経験を活かせられる

転職先として以下のような職場があります。

  • ベビーシッター
  • 子育て広場
  • 学童保育
  • ベビーホテル

異業種へ転職

「保育士自体を辞めたい」と感じたら、異業種へ転職してみましょう。

  • 新たな物事にチャレンジでき、さまざまな目標が見つかる
  • 給料アップや労働時間短縮が見込める

ただ、まったくはじめての職業への転職は、経験者と比べて採用されにくかったり、仕事のなかで覚える物事も多いというデメリットもあります。

保育士5年目から転職を成功させるには?

保育士5年目から転職を成功させるには?

転職は人生のなかでも大きな決断なので、「転職が成功するのか」「時間がないなかでも転職活動ができるのか」など不安が付きものです。

保育士5年目で転職活動を成功させるポイントをお伝えします。

保育士5年目は転職に有利

社会人5年目は、年齢も若く活気がある時期です。

また、ひととおりの業務を経験しているため仕事をするうえで安定感があります。

採用側は、社会人5年目に対して、現場での活きいきとした活躍と即戦力を求めます

面接や履歴書の自己PRでは「今まで培ってきたスキルや経験」と「今後も成長していきたい」という向上心を存分にアピールしましょう。

転職サイトを活用する

転職サイトと利用すると、以下のメリットがあります。

  • 好条件の求人を紹介してくれるため時間がないなかでも効率よく転職活動ができる
  • アドバイザーが職場に行って内部調査をするため、転職後のミスマッチが少ない

就職前に職場の雰囲気がわかるため、保育士でよくある「人間関係」の悩みも軽減されるでしょう。

アドバイザーが面接や履歴書に関するアドバイスもしてくれるため、転職活動に対する不安を減らせるというメリットもあります。以下が無料で使えて人気のある転職サイトなのでぜひ活用してみてください!

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保育士5年目は将来に悩む時期!自分らしい選択をしよう

保育士として、ある程度経験を積んだ5年目は、今後について悩むのも不思議ではありません。

理由は人それぞれですが、改善策を試したり働く環境を変えてみることで今とは違った未来が見えてくるかもしれません。

育士5年目には自身の武器となる強みもたくさんあります。

自信を持って一歩を踏み出してみましょう。

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