保育士4年目で辞めたい…転職したいときに抱えてる悩みと解消法を解説

保育士4年目で辞めたい…転職したいときに抱えてる悩みと解消法を解説

保育士4年目を迎えて、

と新人時代とは違った悩みを抱えていませんか?

この記事では、保育をするうえでのプレッシャーとの戦いかたや、4年目はどういう立ち位置なのかを解説しています。

これからの仕事での姿勢や方向性が見えてくるかもしれません。

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保育士4年目で転職は早い?保育士の勤務年数

保育士4年目で転職は早い?保育士の勤務年数

「たった3年間しか保育士をしていないのに、辞めたいと思うのは自分だけ?」と不安に思うかもしれません。

ところが、保育士を勤務年数5年以内に辞める人はとても多いです。

保育士としての勤続年数1年未満1年以上3年未満3年以上5年未満5年以上10年未満10年以上20年未満
勤続年数の割合10.0%20.2%20.5%30.7%14.1%
引用:厚生労働省職業安定局「保育士資格を有しながら保育士としての就職を希望しない求職者に対する意識調査」平成29年4月 厚生労働省「保育人材確保のための『魅力ある職場づくり』に向けて」の資料内

上記のデータから約50%の人は、勤続年数5年未満で退職してしまうことがわかります。

勤続年数は5年目以上の割合が多いため、4年目は今後保育士を続けていくか多くの人が迷う時期でもあります。

保育士4年目のよくある転職理由

保育士4年目のよくある転職理由

保育士を4年経験すると、新人という立場ではなくなりますが、ベテランと呼ぶにはまだ早い中堅的な立ち位置となります。

4年目で辞めたいと思う理由は以下の6つです。

  1. 新人の育成が大変
  2. クラス運営や行事の進行など仕事の責任が重い
  3. 園長や主任からのプレッシャー
  4. 周囲が見えてくる
  5. 保護者対応に追われる
  6. 給料が上がらない

新人の育成が大変

4年目となると新人保育士さんの育成を任されるポジションになります。

ただ、まだそこまで経験年数がない4年目の保育士にとっては「自分のことで精いっぱい」と感じてしまいます。

他人に教える余裕のなさや、そもそも後輩指導が苦手というのが辞めたくなる要因となります。

クラス運営や行事の進行など仕事の責任が重い

「石の上にも3年」という言葉があるように、丸3年保育士を経験した4年目以降は独り立ちを促される場合が多いです。

クラスリーダーや行事進行と、責任の重い仕事も自分の力でこなさなくてはなりません

まだまだベテラン保育士のように上手く進められないため、仕事量が自分のキャパを超えていると感じます。

仕事の責任の重さに耐えられなくなり、辞めたくなることもあります。

園長や主任からのプレッシャー

後輩指導やクラス運営を任されることが増える4年目は、園長や主任からのプレッシャーも受けやすいです。

園長や主任は、園がきちんと回っているかを確認するのが仕事なので「このクラスは落ち着きがない」「子どもへの配慮が足りない」と指摘されることも多々あります

「また園長から注意される」というプレッシャーがしんどく感じるも4年目の傾向です。

周囲が見えてくる

1年目2年目は自分のことで必死でしたが、4年目にもなると周囲も気にする余裕が生まれます。

周りが見えてくると、ついつい困っている後輩の仕事を引き受けて自分の業務量が増えてしまうこともあります。

また、「実はあの保育士同士の仲が悪い」という園の内部事情も見えてきます

周囲のなかで自分がどう振る舞うかに悩むケースもあります。

保護者対応に追われる

4年目となると保護者からの信頼も次第に厚くなります。

保護者もつい話すことが多くなり、対応の時間が伸びてしまう傾向があります。

子どもたちの元に戻りたくてもなかなか戻れなかったり、業務が進まないのも悩みの種です。

また、たくさんの保護者と関わるうちに、よい保護者もいれば相性が合わない保護者も出てきます

対応するたびに愛想のない態度を取られたり、嫌味を言われることに疲れてしまうこともあります。

給料が上がらない

仕事の責任の重さは増していく一方なのに、給料はほとんど上がっていない場合があります。

新人時代は「勤務年数とともに昇給していくから」と意気込んでいたものの、3年目4年目になってもわずかしか上がらない給料にモチベーションが低下してしまうのも退職するか悩む原因です。

また「周囲の同年代と比べると年収の低さにがっかりした」という場合もあります。

保育士4年目で辞めたいときの対処法5つ

保育士4年目で辞めたいときの対処法5つ

辞めたいと感じた場合にも、対処の方法や考えかたで改善されることもあります。

保育士4年目にして辞めたいと思ったときに、試して欲しい対処法を5つ紹介します。

  1. 目標を後輩指導に焦点を当ててみる
  2. 誰かに相談する
  3. 他の保育士に応援を依頼する
  4. 処遇改善手当を確認する
  5. 転職する

辞めたいときの対処法①目標を後輩指導に焦点を当ててみる

後輩との関係に悩む場合は、目標の設定を後輩指導に焦点を当ててみましょう。

新人時代は自分のことを中心に目標を立てがちですが、後輩のことに視点を変えることで保育やクラス運営も変わってきます

  • 後輩に業務を割り振るなかで、確認や相談がしやすい環境にする

新人保育士さんに寄り添った内容にすると、後輩も仕事がしやすくなるかもしれません。

また、「後輩に指導する」から「一緒に成長していく」と考えることで、気持ちが随分と楽になります。

辞めたいときの対処法②誰かに相談する

辞めたいと思ったときは、自分1人で解決しようとせずに周囲に相談してみましょう。

もしかしたら職場の先輩保育士も辞めたいと思った時期があったかもしれません

乗り越えた方法やアドバイスを積極的に求めてみましょう。

また、保育士とは無関係の知人に相談するのも1つの方法です。

保育士を経験していない人からの意見だからこそ、保育士さんの仕事の魅力や凄さに気付けるかもしれません。

辞めたいときの対処法③ほかの保育士に応援を依頼する

仕事の責任が重すぎたりキャパを超えてしまっている場合には、遠慮なくほかの保育士を頼ってみましょう。

主任やフリーの先生に保育に入ってもらい、手伝ってもらうなかでアドバイスももらえるかもしれません。

また、給食の準備やトイレなど、とくに大変と感じる場面だけでも隣のクラスに応援を頼むだけでも負担は軽減されるでしょう。

困ったときはお互い様なので、上手に周囲を頼りつつ、自分の手が空いた場合には率先してフォローすることを意識すると良好な関係が作りやすいです。

辞めたいときの対処法④処遇改善加算手当を確認する

給料の低さに悩む場合には、処遇改善加算手当について調べてみましょう。

処遇改善加算手当には以下の2種類があります。

  1. 処遇改善加算I
    職場の保育士の平均勤続年数や、園内での研修や労働環境を改善させることにより手当が加算される
  2. 処遇改善加算II
    キャリアアップ研修に参加することで、役職に付きにくかった若手や中堅保育士に手当が加算される

ただこれらは、政府が保育士不足や保育の質の改善のために行っている取り組みなので、園が申請していないと国から加算される手当はもらえません

処遇改善加算Ⅱのキャリアアップ研修には、「職務分野別リーダー」の研修があり、経験年数が3年以上の保育士は受講する権利が生まれます

研修を受けることにより、新たな知識を習得し技術の向上ややりがいに繋がるとともに、分野別リーダーになると月5000円〜の役職手当が支給されます。

辞めたいときの対処法⑤転職する

入社して4年目に入るのに、あまりにも仕事がしんどいと感じるときは今の職場が自分に合っていない可能性があります。

保育士はたくさんの求人があるため、自分に合った職場が見つかるかもしれません。

また、「代々人間関係が悪い」「給料があまりに低い」といった自分の力ではどうしようもない理由で悩む場合にも転職をおすすめします。

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保育士4年目の役割は?

保育士4年目の役割は?

保育士4年目は新人でもなくベテランでもない中堅的な立場になります。

新人保育士の足りない部分を年の近い先輩が補ってあげることで、後輩も安心して仕事ができるでしょう。

また、保育士は年齢を重ねるごとに責任が重くなっていきます。

ベテラン保育士の業務を積極的に手伝い負担を軽減することで、園全体の雰囲気が変わってくるかもしれません。

中堅の役割は新人とベテランの橋渡しの役割を担うといいでしょう。

保育士のリーダーは何年目から?

保育士のリーダーは「経験年数◯年でリーダー」といった明確な基準はありません

新人時代からクラスリーダーを任される保育園もあれば、ベテランでも年によっては補助役に回る場合もあります。

ただ、役職の目安として、経験年数3年以上で、処遇改善加算によるキャリアアップ研修により、職務分野別リーダーの研修を受ける権利が発生します。

職務分野別リーダーの研修内容

職務分野別リーダーの研修内容には以下のようなものがあります。

  • 乳児保育
  • 幼児保育
  • 障害児保育
  • 食育・アレルギー
  • 保険衛生・安全対策
  • 保護者支援・子育て支援
  • 保育実践

また、経験年数7年以上でキャリアアップ研修を受講した分野の専門リーダー・副主任保育士になる権利が発生します。

保育士は何年目からベテラン?

「◯年からベテラン」という基準はありませんが、一般的には経験年数を10年超えたあたりからベテラン保育士と呼ばれます。

10年はひととおりの年齢の担任を経験し、行事や保護者対応も卒なくこなせるようになってくる時期なのでベテランと呼ばれる理由です。

4年目は1人でこなせる業務も増えるため新人は卒業していますが、ベテランと呼ぶには少し早いでしょう。

主任保育士は何年目からできる?

勤める園によって主任保育士の年齢層はさまざまです。

ですが、一般的に私立保育園においては、勤続年数20年以上の保育士が主任保育士をすることが多いようです。

主任保育士は、足りない部分や問題点がないかを常に観察し、園全体を気に掛けるとても重要な任務です。

周囲をまとめる力と豊富な経験が必要となります。

また、役職の目安として、処遇改善加算手当によるキャリアアップ研修を受講し、経験年数7年以上で副主任保育士に就く権利が発生します。

せっかく保育士を4年続けたのに…転職に迷ったら

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保育士を辞めたいと思っても、「せっかく今まで続けてきたのに…」と迷いが出てくるかもしれません。

ただ、冒頭の「保育士の勤務年数」でも触れているように、保育士4年目は多くの人が今後に悩む時期です。

辞める人が多い時期なので、転職しやすい時期とも取れるでしょう。

周囲から「せっかく4年も続けたのに」と言われても、決断するのは自分自身です。

今の保育園に以下の4つの将来性があるかを見極めることも大切です。

  1. 自分のしたい保育ができるか
  2. 人間関係に恵まれているなどモチベーションを維持できるものが1つでもあるのか
  3. 仕事に慣れると業務は軽減されるか(過密な行事日程で毎年疲労が大きいなど)
  4. 給料は上がるか

転職サイトを活用しよう

「もし転職に失敗したら…」「転職活動する時間が取れない」と不安に思う場合には、保育士専門の転職サイトを活用することをおすすめします。

保育士専門転職サイトを使うメリットは以下の3つのようなものがあります。

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  2. アドバイザーが面接対策や履歴書の書き方など転職の際のアドバイスもしてくれる
  3. アドバイザーが職場に足を運び、給料や保育園の雰囲気などの内部調査をしているため転職したときにミスマッチが起きにくい

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保育士4年目はしんどい時期!自分にあった乗り越えかたを見つけよう

保育士4年目は中堅のポジションに当たり、責任も重くなるためしんどさが増す時期です。

「辞めたい」と思うのは不思議なことではなく、多くの人が抱えている悩みでもあります。

今の職場で成長できることもあれば、転職することで改善される部分もあるでしょう。

これまでのキャリアを無駄にしないためにも、自分に合った乗り越えかたを見つけて新たな一歩を踏み出しましょう。

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