こんな悩みを抱えていませんか?
ここでは、保育士2年目ならではの悩みを共有し、今すぐできる対策方法をお伝えします。
また、転職活動を成功させるためのポイントも解説しているので、転職に対する悩みも軽減できるでしょう。
保育士2年目だからこそできることが見つかるかもしれません。
保育士2年目で辞めたい・転職したい理由5選
荒波に揉まれながらなんとか乗り切った1年目。
2年目になればもう少し楽に仕事ができると思っていたのに、辞めたい気持ちが増している場合があります。
辞めたいと思うよくある理由を以下の5つ紹介します。
保育士2年目で辞めたいと思う理由①新人ではないというプレッシャー
保育士に限ったことではありませんが、2年目に突入すると1年間仕事を経験したという肩書が生まれます。
わからないことや困ったことがあっても「2年目なのにそんなこともわからないの?」という周囲の反応が怖くて聞きづらいケースもあります。
さらに、自分より経験の浅い新人が入社するため、「もしかしたら新人保育士より仕事ができていないかも」とプレッシャーも感じてしまいます。
保育士2年目で辞めたいと思う理由②後輩指導がストレス
自分より経験の浅い後輩が入社すると、2年目の自分は指導する立場へと変わります。
周囲からは「新人さんに教えてあげてね」と言われながらも「他人に教えるどころか、自分の仕事でいっぱいいっぱい」というパターンがあります。
また、後輩を指導しつつも「本当にこれで合っているのかな?」「指導しているときに先輩保育士達の視線が気になる」という自信のなさも悩みの要因でしょう。
保育士2年目で辞めたいと思う理由③クラスを上手くまとめられない
1年目は先輩保育士の元で補助役として配置されることが多いですが、2年目となるとクラス運営を任される場合もあります。
「子どもを上手くまとめられずトラブルが多発してしまう」「怪我が多い」「保護者対応が上手くいかない」と悩みは尽きません。
まだまだ経験が浅い2年目でクラスをまとめることは簡単なことではないため、力量が追いつかず辞めたいと感じてしまいます。
保育士2年目で辞めたいと思う理由④園の保育方針が自分と合わない
自分の保育観と園の方針の相違から、辞めたいと感じる場合もあります。
多くの場合、1年目のときからなんとなく保育園の方針に違和感を覚えつつも「とりあえず1年間は頑張ってみよう」と園のやりかたに従います。
ところが2年目になっても園の方針に納得がいかず、ストレスとなってしまうでしょう。
保育士2年目で辞めたいと思う理由⑤給料の手取り額が下がった
2年目になって給料明細を確認すると「なぜか手取り額が下がっていた」ということがあります。
昇給もあるはずなのにどうして?と疑問に思うとともに、「1年目よりも仕事も覚えて頑張っているのに…」と残念な気持ちになるでしょう。
お金がすべてではないとわかっていながらも、手取り額の低下はモチベーションを大きく下げてしまいます。
転職を考える前に!保育士2年目を乗り切る方法6選
1年目もなんとか乗り切ったのに、2年目にこのまま引き下がるのは少しもったいないと感じるかもしれません。
2年目の壁を乗り越える方法を6つ紹介します。
保育士2年目の乗り切り方①1年目を振り返り成長を実感する
「2年目になったのに仕事ができない」と悩む場合には、昨年のことを思い出してみましょう。
入社直後は、子どもについてどころか掃除の仕方や備品の位置すらわからなかったはずです。
今では連絡ノートを書いたり、製作物の準備も自分でできるようになっているでしょう。
「そんなことはできて当たり前」と思いがちですが、当たり前のことを指導しなくていいというのは先輩保育士の負担を大きく減らします。
「できない」と悩むのではなく「こんなことができるようになった」と成長している自分を褒めてあげましょう。
保育士2年目の乗り切り方②研修に参加する
自分の力がまだまだ足りないと思ったら、研修に参加することをおすすめします。
多くの場合保育士に向けた研修案内が園に届き、参加者を募集しています。
子どもとの関わりかたや保護者対応、アレルギー対応、音楽や製作の表現など、さまざまな研修があります。
保育園にどのような研修案内が届いているか、確認してみましょう。
研修を受けることで新たな知識が習得でき、実践してみたいというやりがいにも繋がります。
保育士2年目の乗り切り方③周囲に相談をする
クラス運営が上手く行かなかったり、業務内容が自分のキャパを超えている場合には遠慮なく周囲を頼りましょう。
主任やフリーの先生に保育に入ってもらい、手伝ってもらうなかでアドバイスももらえるかもしれません。
また、給食の準備やトイレなど、とくに大変と感じる場面だけでも隣のクラスに応援を頼むだけでも負担は軽減されるでしょう。
また、先輩保育士たちもきっと悩みながら成長してきたはずなので、自分が困っていることやわからないことは積極的に相談するといいでしょう。
ただ、周りがあまり助けてくれない場合や、自分にだけ仕事を押し付けられていると感じたときは、転職をおすすめします。
保育士2年目の乗り切り方④1年目とは違った目標を立てる
1年目とは違った目標設定にしておくのも2年目を乗り越える大きな鍵です。
1年目は保育士という以前に社会人としての基礎の部分を目標にすることが多いでしょう。
2年目もまだまだ新米ではありますが、自分なりの仕事の方法が身についてくるため保育士として具体的な内容を取り入れることをおすすめします。
例えば以下の2つがあります。
- 子どもが興味を持っていることを察知し、手遊びや言葉かけのなかに取り入れる
- 保護者と積極的にコミュニケーションを取り、情報の共有を心掛ける
- 行事の内容や流れを把握し、自ら準備進行していく
上記の3つをすることで、3年目以降の成長に繋がる目標を立てるのも向上心のアップに繋がります。
保育士2年目の乗り切り方⑤税金の仕組みについて調べる
給料はそのまま基本給が手元に残るのではなく、あらかじめ引かれることが決まっている税金や保険料が控除されます。
控除されるのは以下の4つです。
- 社会保険
- 雇用保険
- 所得税
- 住民税
このうち、所得税と住民税は昨年の収入によって控除額が決定します。
1年目は前年は働いていないため控除額がゼロとなりますが、2年目以降は昨年の収入額に応じた金額が給料から天引きされます。
そのため、2年目で仮に昇給していたとしても、昇給額より天引きされる税金の額が上回っている場合には手取り額が減ることになります。
ただ昇給がある限り3年目以降に手取りが減ることはないため、根気強く続けることで必ず手取り額は増えていくでしょう。
保育士2年目の乗り切り方⑥処遇改善加算手当について調べる
もう少し給料アップを目指す場合は処遇改善加算手当について調べてみてください。
処遇改善加算手当には、
- 処遇改善手当Ⅰ職場の保育士の平均勤続年数や、園内での研修や労働環境を改善させることにより手当が加算される
- 処遇改善手当Ⅱキャリアアップ研修に参加することで、役職に付きにくかった若手や中堅保育士に手当が加算される
の2種類があります。
ただこれらは、政府が保育士不足や保育の質の改善のために行なっている取り組みなので、園が申請していないと国から加算される手当はもらえません。
自分の職場では処遇改善の制度を利用しているのか確認してみるといいでしょう。
周囲の園と比べてあまりにも待遇が悪い場合には、転職をおすすめします。
保育士2年目の園でのポジションとは?
まっさらの1年目を終えたけど、まだまだ新人気分が拭えない2年目の保育士。
保育園ではどういう立ち位置なのか気になるでしょう。
保育士2年目はどういうポジションなのか解説します。
保育士の2年目の役割は?
保育の仕事は「◯年目だからこの役割」という明確な基準はありません。
1年目同様、保育の補助に回る場合もあれば、行事進行やクラスリーダーといった表立った仕事を任されることもあります。
心構えとしては以下の2つを意識しましょう。
- まだまだ経験は浅いけど、ある程度の業務内容はわかっているため積極的に動く
- 1年間経験したけど、わからないことはきちんと確認する
保育士2年目には、若くて元気だからこその「積極性」と、未熟な面をカバーする「確実性」が求められるでしょう。
保育士のクラスリーダーは何年目?
保育士のクラスリーダーは「◯年目から」とははっきり決まっていません。
経験が浅いうちからリーダーを任される園もあれば、ベテラン保育士でも年によっては補助役に回る場合もあります。
ただ、多くの保育園では、経験の浅い数年は先輩保育士の補助役として配置される傾向にあります。
また、以下の処遇改善手当を受ける権利が発生するため役職の目安になるでしょう。
- 3年以上の経験があると「職務分野別リーダー」
- 7年以上の経験があると「副主任保育士」「専門リーダー」
保育士の人員配置など詳しく知りたい方は厚生労働省の以下の図と記事を参考にしてください。
中堅保育士は何年目から?
中堅という括りに明確な基準はありませんので、園によって中堅の年齢層は異なります。
新卒1年目〜30年目のベテランが幅広く活躍する保育園では、5〜10年目が中堅というポジションになります。
また、20代の若い保育士さんが中心の園では3〜5年目でも立派な中堅の立ち位置となります。
どちらにおいても2年目は中堅というには少し早いかもしれません。
保育士のキャリアアップの仕組みは以下の図を参考にしてください。
保育士2年目で過酷な場合は転職も視野に!
保育士1年目はがむしゃらに頑張っても、2年目でどうしても仕事に耐えられないこともあります。
どのように解決すべきか紹介します。
保育士2年目で耐えられない場合①パート保育士に切り替える
「自分の力量に合っていない仕事を任される」「プレッシャーに耐えられない」という場合には、パート保育士に切り替える方法があります。
常勤保育士と比べて、パート保育士は補助業務が中心となるため負担が軽減されます。
クラスリーダーや保護者対応に耐えられない場合はパート保育士に切り替えられないか園長に相談してみましょう。
パート保育士になると、園のルールや方針を知っている慣れた環境で仕事内容が軽減されるというメリットがあります。
一方で、給料が減ったり雑用中心の仕事になりやすいデメリットもあります。
保育士2年目で耐えられない場合②転職する
どうしても今の園では続けられないと感じる場合は、思い切って転職しましょう。
転職はとても勇気が必要ですが、今の職場以外にも保育園はたくさんあります。
また、保育士は人手不足の傾向にあるため求人の数も豊富です。
転職活動をするなかで、自分に合った園が見つかるかもしれません。
今の保育園を続けるか見極めるポイント
「まだ2年目なのに本当に転職していいのかな?」と不安に思う場合には、今の保育園を続けることで、以下の4つの将来性が見込まれるかをチェックしてみてください。
- 自分のしたい保育ができるか
- 人間関係に恵まれているなどモチベーションを維持できるものが1つでもあるのか
- 仕事に慣れると業務は軽減されるか(過密な行事日程で毎年疲労が大きいなど)
- 給料は上がるか
このまま続けても将来性がないと判断したら、転職活動を開始しましょう。
保育士2年目で転職を成功させるには?
就職して2年しか経っていないのに転職をすると、印象が悪いと思われるかもしれません。
2年目でも転職を成功させる秘訣を2つお伝えします。
経験が浅いことをプラス要素に変える
「まだ2年しか経っていない」ということは「まだまだこれから成長できる」ということです。
採用する側は教える立場でもあるので、あまり経験年数を重ねた人が来ると指導するにも気を使います。
まだまだ成長段階の人が現場に来るほうが、職場に馴染みやすいと捉えられます。
また、2年目は働くうえでの基本的な意識は新卒より上なので、ある程度の戦力としても計算しやすいでしょう。
面接や履歴書の自己PRでは、これから学ぶ姿勢や成長したいという意欲をアピールできると好印象です。
転職サイトを活用する
転職活動をするうえで不安なのが、「転職先でも過酷な労働環境で働くことにならないか」「時間がないなかで就職活動がせきるのか」ということです。
転職を失敗させないためにも、保育士専用の転職サイトの活用をおすすめします。
保育士専用の転職サイトを利用するメリットは、以下の2つがあります。
- アドバイザーが好条件の求人を紹介してくれるため効率よく転職活動ができる
- アドバイザーがさまざまな職場の内部事情を把握しているため、転職先でのミスマッチが起きにくい
アドバイザーがさまざまな職場に実際に足を運び、園の給料面から人間関係におよぶ内部事情まで聞き取り調査をしているため、転職の失敗を防いでくれます。
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保育士が退職する場合はタイミングに注意!
保育士は多くの場合がクラス担任制なので、年間を通した人事の配置になっています。
そのため、一般的には年度末の3月まで続けるのがベストです。
どうしても年度途中で退職する場合には、子どもたちにも影響が出てくるため遅くとも3ヶ月前には伝えるようにしましょう。
保育士2年目はまだまだこれから!可能性は無限大
仕事をする上で「もう2年目なのに…」と焦る気持ちもわかりますが、まだまだ伸びしろがある証拠。
慌てなくても大丈夫です。
とくに保育士の仕事は長く経験しないとわからないことがたくさんあります。
「まだ2年目なのだから、たくさん勉強しよう」と前向きに置き換えることで、これからの可能性はどんどん広がります。
1年目より必ず成長している部分があるので、自身を褒めながら自分らしい保育士でいられる選択をしていきましょう。