こんな悩みを抱えていませんか?
この記事では、介護職員初任者研修を取得した未経験の人が、面接でどのようにして志望動機を伝えれば良いのかを紹介しています。
最後まで読むことで、介護職における面接対策も知ることができるでしょう。
介護職員初任者研修の目的は?
介護職員初任者研修は、介護士を目指す人が取得しておきたい資格です。
介護士に関する資格にはいくつか種類がありますが、介護職員初任者研修は未経験や初心者でも取得しやすいのが特徴です。
これから介護職員初任者研修を取得しようと考えているのであれば、どのような資格であるのかだけでなく、介護職員初任者研修にはどのような目的があるのかを理解する必要があります。
介護職員初任者研修の目的は、以下の通りです。
責任感と自覚を持って介護職に勤めるための知識やスキルを理解する
介護職員初任者研修は、介護職に勤める介護士が責任と自覚を持って職務をすることを目的とした資格を指します。
基礎的な知識や技術を身につけ、介護職で働くうえでの最低限のスキルを理解することが、介護職員初任者研修を取得する際にとても重要です。
介護職員初任者研修を取得することで、介護について正しく理解を深められるのがメリットです。
これから介護士の仕事を始めるなら、まずは介護職員初任者研修を取得して、介護に対する基礎的な知識や技術を学びましょう。
安全な生活援助や身体介助に取り組む
介護職員初任者研修を取得すると、高齢者の身体介護に関する基礎知識も身につけられます。
安全な生活援助や身体介助をするために必要な知識と技術を学べるため、正しい身体介護をするための理解を深められるのも、介護職員初任者研修の良さでしょう。
正しい知識と技術で身体介護を行わないと、利用者の転倒や事故などのリスクを高めてしまうことにつながります。
安全な生活援助や身体介助に取り組むためにも、介護職員初任者研修はとても重要な資格となっています。
【例文あり】介護職員初任者研修を取得した未経験が履歴書や面接でアピールすべき志望動機
介護職員初任者研修を取得した未経験が、転職などの面接や履歴書でアピールする際、どのような志望動機を伝えれば良いのかまとめておく必要があります。
例文を参考に、介護職員初任者研修を取得した未経験がどのような志望動機をアピールすれば良いのかについて解説します。
介護業界を目指す明確な目的
介護業界を目指す明確な目的をアピールする場合、以下の例文を参考にすると良いでしょう。
「介護職を通じて、高齢者の方を笑顔にしたいと思い志望しました。介護職を目指そうと思ったきっかけは、テレビで福祉施設の特集を目にしたことです。テレビでは、介護職員と高齢者がお互いに笑顔でコミュニケーションを取り合っている姿が映っており、私も介護職員になって高齢者の方を笑顔にしたいと感じました。介護職員初任者研修で学んだことを、就職後に活かしたいと思っております。」
面接では介護業界での目的に合わせて、なぜ介護業界を目指そうと思ったのかがわかるきっかけをアピールすれば、説得力のある志望動機を伝えられるでしょう。
介護業界を目指そうと思ったきっかけをアピールする際は、具体的に伝えることが大切です。
まずは、介護業界を目指す目的ときっかけをまとめておきましょう。
自身の経験と特性
過去に介護に関する仕事を経験したことがあるなら、面接でアピールすると評価されやすいです。
介護職における自身の経験と特性をアピールする場合は、以下の例文を参考にするのが良いでしょう。
「過去に1年間、介護施設で働いた経験があります。1年間という短い期間ではありましたが、高齢者の方にとって快適に過ごすための環境づくりに取り組んできました。私の介護ケアは、常に安心して高齢者の方が過ごせるように取り組めることです。介護職員初任者研修で学んだ内容を活かして、スキルを活かしたいと思います。」
自身の経験と特性をアピールする際は、過去にどれくらいの期間介護職を経験したことがあるのかを伝えましょう。
また、介護経験から得られたことも伝えると、より評価につながりやすくなります。
将来の目標やキャリアプラン
将来の目標やキャリアプランをアピールする場合は、以下の例文がおすすめです。
「介護職員初任者研修で学んだ内容を活かして、将来的には介護福祉士を目指したいと考えています。そのためには、まず短期的な目標として就職してから3年以内に実務者研修の取得に取り組みたいと思っています。5年後には介護福祉士を取得し、高齢者の方だけでなくご家族の方、そして職場から信頼される人材を目指したいと思っています。」
将来の目標やキャリアプランをアピールする際は、具体的にどのような目標を掲げているのかをきちんとアピールしましょう。
また、3年後や5年後などのように、期間に分けて目標設定していることをアピールできると、計画性を持って取り組んでくれる人材だと評価されやすいです。
介護職でキャリアアップを目指したいと考えているなら、将来の目標やキャリアプランを伝えるのがおすすめです。
応募した介護施設や事業所を選んだ理由
介護士の就職面接では、なぜ応募した介護施設や事業を選んだのかを面接官から聞かれることがあります。
応募した介護施設や事業所を選んだ理由を聞かれたときは、以下の例文を参考にすると良いでしょう。
「御社の介護施設についてお調べしたところ、将来的なキャリアアップがしやすい環境だということがわかりました。私は、介護職員初任者研修を取得した今からが介護士のスタートラインだと考えています。将来的には介護福祉士をはじめ、介護のプロとしてさまざまな場面で役に立ちたいと思っています。御社の介護施設であれば常に目標に向かって取り組める環境だと感じているため、応募しました。」
面接官から「なぜここの介護施設を選んだのですか?」と聞かれたときは、施設の環境や雰囲気についてアピールすると良いです。
上記質問では、事前に企業調査ができているかを見られるため、施設を選んだ理由が明確でなければ評価されにくくなってしまいます。
気になる介護施設があるなら、まずは求人情報などを確認し、どのような環境なのかをきちんと調べておきましょう。
「介護を志した理由は何ですか?」の問いにすぐ回答できるようにしておこう
介護施設だけでなく、介護職員初任者研修の面接では「介護を志した理由は何ですか?」と聞かれることが多いです。
すぐに回答できないと、面接官からは具体的にどのようなキャリアプランや志望動機を考えているのかわからないと評価されてしまう可能性があります。
そのため、どの面接で介護を志した理由を問われてもすぐに回答できるよう、メモ帳などにリストアップしておくと良いでしょう。
どうしても介護を志した理由が出てこない場合は、些細なきっかけでも良いのですぐに回答することが重要です。
ハローワークでは介護職員初任者研修の職業訓練の面接で志望動機が聞かれる
ハローワークの場合、介護職員初任者研修における職業訓練の面接が行われます。
職業訓練の面接では、具体的に介護職に対する志望動機が聞かれるため、本番さながらの練習ができるでしょう。
もしもハローワークで介護職員初任者研修の職業訓練を受けるのであれば、以下のポイントを押さえておくことが重要です。
面接官は介護職への就職意欲を重視している
ハローワークで介護職員初任者研修の職業訓練の面接を行う目的は、介護職への就職意欲を明確にすることが挙げられます。
面接官は、あなたがどれくらい介護職への就職意欲があるのかを確認します。
面接を通して介護職への就職意欲を伝えることで、介護職員初任者研修の取得に対する意欲や目的を明確にしやすくなるのです。
介護職員初任者研修を取得した先の未来をきちんと見据えて取り組むことが、最終的に介護職に就職した際の働くモチベーションに大きく影響します。
ハローワークの職業訓練で介護職員初任者研修の取得を目指すのであれば、介護職員初任者研修を取得した先の未来についての考えをまとめておくと良いでしょう。
例文を参考に介護職員初任者研修の受講動機をまとめることが重要
介護職員初任者研修の受講をするなら、資格を取得したあとの目標や目的を明確にすることが大切ですが、受講動機を正しく伝えるためには、例文をきちんと参考にしてまとめておくことが重要です。
例文を見ずに受講動機を考えることもできますが、人によってはうまく伝えられる文章を書けないこともあります。
言いたいことが頭のなかでまとまっているのに、文章にするとうまく書けないと悩んでいる人は非常に多いです。
そのため、介護職員初任者研修の受講動機を書く際は、例文を参考にするのが良いでしょう。
ハローワークでの取得を考えているなら事前に志望動機を固めておこう
ハローワークの職業訓練では、介護職員初任者研修を受講する際に面接があります。
面接では、なぜ介護職員初任者研修を受講したいのかを聞かれるだけでなく、あなたの介護職に対する気持ちが評価されます。
そのため、ハローワークで介護職員初任者研修の取得をしたいと考えているなら、あらかじめ志望動機を明確にしておくことが重要です。
事前に志望動機を固めておくことで、就職・転職面接の際でもスムーズに伝えられるようになるでしょう。
【例文】介護職員初任者研修を取得してから介護士になる際の履歴書の書き方
介護職員初任者研修を取得してから介護士を目指す場合、履歴書に介護職員初任者研修を取得していることを記述する必要があります。
実際に介護職員初任者研修を取得してから介護士になる際の、履歴書の書き方について解説します。
資格は正式名称で書こう
介護職への就職に限らず、履歴書を書く際は資格は正式名称で書きましょう。
たとえば、通称「初任者研修」と呼ばれている資格は「介護職員初任者研修」と書くことが大切です。
もしかすると、普段から何気なく口に出している資格が正式名称でない可能性があります。
介護職員初任者研修に限らず、資格を履歴書に記載する場合はきちんと正式名称で書くことを押さえておきましょう。
介護職員初任者研修を受講している途中でも書ける
介護職員初任者研修の資格は、受講中であったとしても履歴書に記載可能です。
しかし資格を受講中である場合、いつ修了予定なのかを必ず記載しましょう。
万が一、修了予定の日付を書き忘れてしまったら、企業側は本当に資格を持っているのかと疑問に思ってしまいます。
企業側に誤解をさせないよう、現在介護職員初任者研修を受講中なのであればきちんといつ取得する予定なのかを書きましょう。
認定機関がスクール名でも履歴書に書こう
介護職員初任者研修はさまざまな場所で取得可能であり、介護施設だけでなくスクールなどの教室や通信講座、そのほかハローワークなどの公的機関が挙げられます。
たとえ介護職員初任者研修が認定された機関がスクールであったとしても、必ずスクール名を記載しましょう。
なぜなら、スクール名を記載しないとどこで介護職員初任者研修を取得したのかがわからなくなってしまうからです。
介護職員初任者研修をスクールにて取得したのであれば、どのスクールで取得したのかを覚えておきましょう。
【注意点】介護職員初任者研修の志望理由書でNGなワードは何?
介護職員初任者研修の志望理由書では、書いてはいけないワードがあります。
志望理由書を書く際は、以下の表現を使っていないか確認しながら作成することが大切です。
ネガティブな表現
介護職員初任者研修の志望理由書を書く際、ネガティブな表現をしてしまうと評価されにくくなってしまいます。
面接官は、介護職員初任者研修の資格を取得していることに限らず、どれだけ介護職に対して就職意欲があるのかを見ています。
そのため、ネガティブな表現をしてしまうと「この人は就職に対して自信がない」と評価されてしまい、良い結果につながりにくくなるのです。
介護職員初任者研修の志望理由書は、できるだけ前向きな表現を書くことを意識しましょう。
明確な志望動機が伝わらない表現
志望理由書を書く際は、自分がなぜ介護職への就職を志望しているのかを伝える必要があります。
明確な志望動機が伝わらないと、面接官から高く評価されにくくなってしまうため、できるだけわかりやすく志望動機を伝えるよう心がけましょう。
今の時点で明確な志望動機が浮かばないのであれば、まずは自分と向き合って、将来的に介護職でどのように活躍していきたいか一覧にしてまとめてみましょう。
明確な志望動機を伝えるためには、自己分析をして客観的な理解を深めることが重要です。
【介護職員初任者研修】面接で志望動機を伝えるための対策方法
介護職員初任者研修を取得して介護士面接をする際、志望動機をきちんと伝えることが大切です。
面接で志望動機を伝えるための対策方法は、以下の通りです。
介護職員初任者研修を仕事でどう活かすか考えておく
介護の仕事は資格なしでも働けるため、必ずしも介護職員初任者研修を取得する必要がありません。
そのため、これから介護職員初任者研修の取得を考えているなら、資格を取得してから仕事においてどう活かしていきたいかを考えておくことが重要となります。
具体的な対策として、介護職員初任者研修を取得しないとできない業務を伝えるのが良いでしょう。
無資格の場合、介護施設で働くことはできても、利用者に直接触れる身体介護はできません。
しかし介護職員初任者研修を取得すれば、身体介護を任されるようになります。
面接で志望動機を伝えるためには、介護職員初任者研修を取得してから仕事に対してどのように活かしていきたいのかをあらかじめまとめておくと良いでしょう。
介護業界での就職におけるキャリアプランを明確にしておく
介護業界での就職におけるキャリアプランを明確にしておくことで、面接官からの評価だけでなく、自身の介護職での目標を立てやすくなります。
介護職員初任者研修を土台に介護福祉士を目指すキャリアプランを立てるのも良いですし、介護士として信頼される人材を目指すのも良いです。
あらかじめキャリアプランを明確にしておくことで、面接官に対して志望動機を伝えやすくなります。
1年後や5年後など、期間ごとにキャリアプランを設計しておくことで、面接官から評価されやすくなるでしょう。
介護士を目指す目的を明確にしておく
なぜ介護士を目指そうと思ったのかと問われたときに、すぐに回答できるよう準備しておくことも大切です。
介護士を目指そうと思ったきっかけが明確であれば、面接官から「将来的なキャリアアップが見込める」と評価されやすくなります。
介護士を目指す目的を明確にしておくことは、正しく安全な介護に取り組めるどうかの評価にも影響します。
そのため、介護職への転職および就職面接では、志望動機に加えて介護士を目指す目的を伝えられるよう、事前にまとめておくと良いでしょう。
介護職員初任者研修の取得や志望動機に関するよくある質問
これから介護職員初任者研修を取得しようと考えていたり、介護士面接を控えているなら、以下のよくある質問を確認しておきましょう。
介護職員初任者研修は働きながら無料で取得できる?
ハローワークを利用して介護職員初任者研修を取得する場合、働きながら無料で取得できます。
しかし厳密には、ハローワークで介護職員初任者研修を受講する際に必要なテキスト代は、自己負担となります。
周囲の友人や同僚がハローワークで介護職員初任者研修を受講しているのであれば、テキストを借りれば無料で受講できるでしょう。
介護職員初任者研修は、働きながらでも資格取得を目指しやすいです。
きちんと計画を立てて、無理のない範囲で資格取得を目指すことが重要です。
介護職員初任者研修の試験に落ちたら何回でも受験できる?
介護職員初任者研修は、万が一試験に落ちたとしても再度受験可能です。
一発合格をするのが一番良いですが、すべての人が必ずしも一回で介護職員初任者研修を取得できるとは限りません。
そのため、一回目の試験では雰囲気や問題の傾向などを把握するために受験し、二回目で合格を狙う方法で臨むのも良いでしょう。
しかし再試験の場合、一回目の受験が終わってから期間が空いてしまうため、注意が必要です。
ハローワークで介護職員初任者研修を受講するのに必要な期間はどれくらい?
ハローワークで介護職員初任者研修を受講する場合、最短でも3ヶ月程度は必要です。
ハローワークを利用して介護職員初任者研修の取得を目指したいと考えているなら、ある程度余裕を持ってスケジュールを組むのが良いでしょう。
ハローワークの場合、スクールなどの教室や通信講座とは違い、土日や曜日固定のコースがなく、基本的に受講は平日の昼間のみの時間となります。
そのため、働きながら通学する人にとっては受講しにくいデメリットがあることも理解しておきましょう。
ハローワークで介護職員初任者研修を受講する場合給付金がもらえる?
ハローワークでは、求職者支援制度を利用して介護職員初任者研修を受講でき、給付金や手当がもらえることもあります。
給付金や手当をもらえる条件は、求職者支援訓練や公共職業訓練における一定の条件を満たす場合です。
しかし条件はかなり厳しいため、必ずしも給付金や手当がもらえるというわけではないことを理解しておきましょう。
また、ハローワークで給付金や手当をもらうためには、たくさんの書類を提出するために何度も通う必要があることも押さえておくと良いです。
まとめ
介護職への転職や就職の面接では、志望動機を聞かれることがほとんどです。
志望動機が明確でないと、仕事が合わなかったり、介護業界に対するギャップなどの理由で辞めてしまいかねません。
せっかく介護職員初任者研修を取得したのに、志望動機がまとまっていなくて面接に落ちるのはもったいないです。
そのため、介護職員初任者研修の取得を目指す際は、あらかじめ資格を取ったあとのキャリアプランや目的をまとめておくと良いでしょう。