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高齢社会の現在、とてもニーズの高い介護士。
求人もたくさんあり、経験を積めばキャリアアップもできる職業です。
介護士の求人を見てみると、様々な雇用形態があり、働き方も自分で選択しやすいのが特徴です。
そんな中「正社員と派遣社員はどちらの方がよいのか?」という疑問をよく聞きます。
これから介護士を目指している方や、現在介護士として働いている方の中で、この疑問を持っている方も多いと思います。
実は、働き方の自由度の高さや時給の高さなど、今は派遣社員の待遇が年々良くなってきています。また正社員で働く場合にも安定性・ボーナスなどの良い側面もたくさんあります。
そこで今回は、介護士として働くなら「正社員と派遣どちらがいいのか?」という疑問にお答えします。
結論から言うと、「自由に働きたい!時給は高い方がいい!」という人には派遣社員がおすすめで、「安定して長期的に働きたい!キャリアアップしたい!」という人には正社員がおすすめです。
メリット・デメリットを以下の表にまとめました。
メリット | デメリット | |
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派遣社員 |
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正社員 |
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自由に働ける時代だからこそ、どの働き方が今の自分にとってベストな働き方なのかを知ることが大切です。
派遣社員か正社員か、双方の違いとメリット・デメリットなどを交えながら、詳しく解説していきます。
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1.派遣社員と正社員雇用の4つの違い
介護士として『派遣社員で働くべきか?正社員で働くべきか?』と悩んでいる方に、まずは『派遣介護士と正社員雇用の違い』を解説していきます。
派遣社員と正社員では、大きく分けて4つ違いがあります。
1-1.雇用主の違い
正社員の場合、雇用主は勤務先の施設に直接雇用されます。派遣社員の場合の雇用主は、派遣会社です。
雇用形態 | 雇用主 |
---|---|
正社員 | 勤務先の施設 |
派遣社員 | 派遣会社 |
派遣社員と雇用主の関係
正社員の場合は、自身で勤務先に応募し、面接などに通過し採用されることで、勤務先が決まります。
派遣社員の場合は、派遣会社に登録をし派遣会社から派遣された施設に入り、勤務先が決まります。
1-2.給料の違い
給料は雇用先から支給されるので、正社員は施設から、派遣社員は派遣会社から支給されます。そのため月給や時給も異なります。
厚生労働省の集計結果によると、介護派遣の平均時給は1,103円となっています。(【労働者派遣事業報告書の集計結果】ー平成27年度・厚生労働省より)
勤務時間や夜勤回数などを正社員と同じように働いた場合、派遣の方が月給が高くなる傾向にあります。
一方正社員はボーナスの支給があることから、年収に換算すると正社員の方が高くなる傾向があるのが特徴です。
1-3.雇用期間の違い
正社員の場合、試用期間を除いて基本的に雇用期間の定めはなく、無期雇用となります。
派遣社員は派遣先によって異なりますが、3か月・6か月などの雇用期間が定められ、継続して働きたい場合はその都度契約更新を行います。
1-4.働き方の違い
正社員は施設によって異なりますが、主に4交代制【早出|日勤|遅出|夜勤】の勤務をシフト制でこなさなければなりません。
それに対し派遣社員は、日勤のみ・遅出のみ・夜勤専従など自身の希望にあった時間帯で働くことが可能です。
介護士の働き方として、派遣社員にも正社員にもメリット・デメリットがあります。
- 働き方の自由度・時給の高さを希望する人は派遣社員がおすすめ
- 安定性・キャリアアップを望んでいる人は正社員がおすすめ
です。
迷っている方は、自身の希望に近い働き方はどちらになるのか、見比べてみましょう。
メリット | デメリット | |
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派遣社員 |
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正社員 |
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2.派遣社員のメリット・デメリット
2-1.派遣介護士のメリット
①自分の希望にあった施設で希望に近い働き方ができる。
派遣社員は、派遣会社に自分の希望を伝え、希望に近い施設を探してもらえます。
正社員は基本的に夜勤あり・4交代制などの不規則なシフトをこなさなければならないことが多いです。
しかし派遣社員の場合、勤務時間や希望の休みを事前に伝えて職場を紹介してもらうことができるため、自分の希望に近い働き方ができます。
②時給が比較的高い
時給が高い派遣社員は、人件費などが正社員に比べそれほどかからないことから、直接雇用のパートやアルバイトに比べ、200~300円ほど時給が高いことが特徴です。
介護福祉士などの資格を持っている人はさらに100~200円ほどアップします。
また月の勤務時間が決まっている正社員と違い、時給制の派遣介護士は働けば働くほど給料になるというメリットもあります。
③サービス残業がない
派遣社員は、基本的に決められた勤務時間での勤務をするため、残業をすることがありません。
やむを得ず残業をすることになった場合、派遣会社の決まりとして残業した分の残業代が出ます。
実は、最近では正社員でも全面的に残業なしを謳っている施設も多くなってきています。
しかし介護業界はどこも人手不足なので、職員の急な休みや退職が重なると
- 時間内に記録などの仕事が終わらない
- 時間外でのミーティングを行う施設が多い
という要因から、どうしてもサービス残業が必要になるのことが多いのが、実状です。
④退職しやすい
介護の施設は全国にたくさんあります。働きやすいと感じる施設もあれば働きづらいと感じる施設もあるでしょう。
派遣社員の場合は雇用期間があるので、「派遣先の施設が合わないな」と思った場合、契約期間終了後に契約更新しないことを選択できます。
その後は、希望により他の派遣先を紹介してもらうことが可能です。
⑤いろんな職場で働くことができる
介護施設は様々な種類があるので、契約期間終了後に他の施設を紹介してもらうことで様々な施設で働くことができます。
介護職に携わる人の中には
- 「デイサービスはレクが苦手だったから、私は1人1人の利用者さんに向き合えるグループホームが向いていた!」
- 「小規模だと職員とも利用者さんとも距離が近すぎて息苦しい。自分には特養の方が向いている!」
など様々な意見があります。
派遣された施設が合っていなくても、「期間があるから」と気軽に自分にあった職場を探すことができます。
※ここでは紹介しきれなかった派遣介護士のメリットは『こんなにあるの?!派遣介護士として働く10のメリットを大公開!』でより詳細かつ具体的に解説をしているので合わせてご覧ください。
2-2.派遣介護士のデメリット
①契約を更新してもらえない場合がある
派遣社員は、基本的に契約期間が定められているので、更新のタイミングで契約を打ち切られる場合があります。いわゆる派遣切りです。
「施設の方針に合わない」などの理由から契約を打ち切られた、という人もいます。
②ボーナスがない
派遣社員は正社員に比べ、月々の給料が高いことが特徴でしたね。
しかし派遣介護士の場合、ボーナスはほとんどありません。
正社員のボーナス額は、勤務施設や保有資格によって前後がありますが、厚生労働省のデータによると正社員の平均ボーナス額は48万3千円程です。
正社員でもボーナスが無い・少ないなどの施設もあるので一概には言えませんが、年間40万円前後のボーナスがある正社員と比べると、年収は低くなる傾向にあります。
③出世や昇給が見込めない
介護業界は賃金が低いイメージの強い職業ですが、年齢性別問わず未経験から始めたとしても数年で管理職などへの出世が期待できる職業でもあります。
しかし派遣介護士として働く場合は
- 契約期間に限りが有ること
- 雇用先が派遣会社であること
から、出世や昇給が見込めないこともデメリットでもあります。
④ローンが組みにくい
金融機関は、毎月返済できる安定した収入ができるかどうかを審査します。
契約期間がある派遣社員は、収入が途切れてしまう恐れがあるため、正社員よりも審査が厳しくなる可能性があります。
現在は派遣社員でも審査に通りやすいローン会社やクレジットカードも増えてきていますが、やはり正社員に比べると金利が高かったりと選択肢は狭まってきます。
⑤職場に馴染めない可能性がある
全ての派遣先の施設に当てはまるわけではありませんが、派遣社員が少ない職場では派遣社員と直接雇用の職員間で一線を置かれる場合があります。
その中にポツンと派遣社員として入ってしまうと、孤立してしまう場合もあります。
※デメリットを知った上での具体的な4つの注意点を『【ここに注意!】派遣介護士の4つのデメリットと4つの注意点』で解説をしているので合わせてご覧ください。
3.正社員で働く介護士のメリット・デメリット
3-1.正社員の介護士のメリット
①安定している
派遣社員は契約期間が定められていますが、正社員は基本的に無期雇用です。
派遣社員ならではの「更新されなかったら仕事を失う」というリスクは無いので、長期的に安定して仕事がしたい人には安心感があります。
②ボーナスがある
正社員での大きなメリットは、ボーナスが支給されることです。
厚生労働省のデータによると正社員の平均ボーナス額は約49万3千円ほどです。(賃金構造基本統計調査-平成30年・厚生労働省より)
ボーナスがあることから、派遣よりも年収が高い傾向にあります。
③学歴に自信がなくてもキャリアアップを目指せる
介護士は無資格・未経験から始めることができる職業です。無資格・未経験の人でも、実務経験を積んで仕事をしながら資格を取得することで、昇給や昇格につながります。
学歴がなくても、リーダーや相談員になり管理者やケアマネになったという人も多くいます。
④福利厚生が充実している
施設にもよりますが、介護業界の深刻な人材不足から、職員の満足度を上げ長く働いてもらうために、
- 基本の通勤手当
- 育児休業や社会保険
- 住宅手当
- 年末年始に勤務した職員への手当
- 職員のスポーツジムなどの割引
- 1週間以上の長期休暇がとれるリフレッシュ休暇制度
など福利厚生に力を入れている施設は多いです。
派遣社員の場合は、派遣会社によっては、働き方の問題で社会保険の規定に満たずに加入できないことや産休育休が取れないこともあります。
しかし正社員で働いている場合は、福利厚生が充実している施設がほとんどなので安心して働くことができます。
3-2.正社員の介護士のデメリット
①不規則な勤務をこなさなければならない
正社員の介護士は基本的に(16~9時)などの4交代制を不規則的にこなさなければなりません。
それに対しパートや派遣社員は自身の希望にあった時間帯のみで勤務することが多いので、必然的に正社員は早出から夜勤まで勤務することが必須となっている施設が多いです。
なんらかの事情で夜勤が難しい場合は、パートを選ぶ人やデイサービスを選択する人が多いです。
子育て中や親の介護をしているなどの働ける時間に限りがある人は、正社員での勤務は難しいのが現状です。
②時間外での研修やミーティングをしなければならない
正社員の育成に力を入れている施設が多く、時間外での研修やミーティングに出席しなければならないことがあります。
裏を返せば、時間外での研修やミーティングはキャリアアップにつながりますが、プライベートの時間を優先させたい方や時間に都合がつきづらい主婦などにはデメリットとなります。
また時間外手当として、研修やミーティングにも手当をつけてくれる施設もありますが、完全にサービス残業扱いで行っている施設も少なくありません。
③職場での人間関係に巻き込まれやすい
介護現場では、様々な年齢や状況の職員がいるので人間関係のトラブルはつきものです。
直接的にトラブルにならなくても、愚痴や相談を受けたり、他の職員が揉めているため職場の雰囲気が悪いなどの状況に陥ることが本当によくあります。
雰囲気の悪い職場に入社してしまったとしても、「正社員だから気軽に転職することができない…」ということにもなりかねません。
④望んでいなくても、リーダーなどを任されることがある
介護現場は離職率が高いので、数年働いていると「自分が1番勤続年数が長い」という状況になることがあります。
「リーダーにはなりたくない」「自信がない」と思っていても、意図せず勤続年数が長いという理由だけでリーダーを任されることがあります。
新人職員の中には年齢が高い人も多いため、若い職員がリーダーになり指導や対応に苦戦し、リーダー業務を苦痛に感じてしまう人も出てきます。
リーダーになることで自分の成長につながることもありますが、どうしても自信がない場合は、しっかりと断りの意思表示をすることが必要です。
4.自分の希望通りの時間に仕事をしたい人、高時給を希望する人には、派遣介護士がおすすめ
先ほどから述べている通り派遣の介護士は、働き方の自由度が高く自分の希望に近い働き方を選択することができます。
また雇用期間も設けられており、双方が希望した場合は継続することができ、希望しない場合は規約を終了することができます。
- 現在は子育て中などで正社員のように不規則な勤務はこなせない主婦さん
- プライベートや趣味を充実させたい人
- 自分の希望通りの時間に仕事をしたい人
- 高時給を希望する人
には派遣介護士がオススメです。
5.安定を望んでいる人、キャリアアップを目指している人には、正社員がおすすめ
正社員の介護士のメリットはやはり安定性です。
雇用期間が定められている派遣社員とは違い、基本的には無期雇用となるので「長期的に働ける」という安心感があります。
福利厚生も充実しているので、社会保険や産休育休などの心配も少なくなります。
正社員であれば、無資格・未経験でも十分に資格取得や出世などのキャリアアップを目指せる職業です。
就職した施設に正社員として長く勤めその施設内での評価も上がり、リーダーや管理者を目指せる可能性も十分にあります。
ある程度仕事に時間を割くことが可能で、「とにかく実務経験を積んで長く働きたい」「キャリアアップしたい」という人は正社員がおすすめです。
6.まとめ
介護士で働くなら正社員と派遣社員どちらが合っているのか?
まとめると、自分の希望通りの時間に仕事をしたい人・高時給を希望する人には派遣介護士がおすすめです。
安定を望んでいる人・キャリアアップを目指している人には、正社員がおすすめです。
派遣社員と正社員のメリット・デメリットを比較して、どちらが自分に合った働き方なのかを判断する参考にしてみてください。
メリット | デメリット | |
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派遣社員 |
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正社員 |
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この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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