この記事の結論
この記事で分かること
- 「介護が嫌」なのか「今の職場が嫌」なのかで、やるべきことが変わります。多くの場合は後者で、その場合は辞めなくても解決できます。
- 辞める前に試せることが4つあります。法人内異動・夜勤回数の減免・施設種別の変更・時短への切り替え。とくに法人内異動は勤続年数も退職金も失いません。
- 同じ介護でも、施設種別で身体的負担はまったく違います。特養からデイサービスに移るだけで、夜勤も移乗介助もなくなります。
- 眠れない・食欲がない・出勤前に動悸がする——この状態は「慣れの問題」ではありません。我慢せず、早めに相談してください。
- 面接で伝える退職理由は、本音そのままでなくて構いません。「人間関係」ではなく「◯◯に取り組みたい」という形に言い換えるだけで、通りやすさが変わります。
「もう限界かもしれない」
「でも、辞めて後悔しないだろうか」
「次に何ができるのかも分からない」
最初に、判断を分ける一点をお伝えします。あなたが辞めたいのは「介護」でしょうか、それとも「今の職場」でしょうか。
相談の多くは後者です。そして後者であれば、辞めなくても解決できる方法があります。法人内の異動、夜勤回数の見直し、施設種別の変更——いずれも勤続年数や退職金を失わずに環境を変えられます。
この記事では、介護の求人情報サービスを運営する立場から、辞めたい理由を「職場を変えれば解決するもの」と「しないもの」に分け、辞める前に試せることから、辞めると決めた後の手順まで整理します。
先に一つだけ。眠れない、食欲がない、出勤前に動悸がする——こうしたサインが出ている場合は、この記事の順番どおりに考える必要はありません。まず休むことを優先してください。詳しくは後述します。
この記事について(2026年8月26日確認)
制度・手続きに関する記載は公開情報に基づいています。退職の予告期間・有給休暇の扱い・傷病手当金などの具体的な取扱いは、勤務先の就業規則および各制度の窓口によって異なります。
個別の労働条件やトラブルについては、勤務先、労働基準監督署、都道府県労働局の総合労働相談コーナーにご相談ください。心身の不調については医療機関にご相談ください。
結論|「介護が嫌」か「今の職場が嫌」かで、やることが変わります
| あなたの状態 | まずやること | 失うもの |
|---|---|---|
| 特定の人との関係がつらい | 法人内の異動を申し出る | なし |
| 夜勤と体力がきつい | 夜勤回数の減免を交渉/施設種別を変える | 夜勤手当の一部 |
| 家庭と両立できない | 時短・パートへの切り替えを相談 | 収入・賞与 |
| 法人の方針そのものが合わない | 転職を検討する | 勤続年数・退職金 |
| 介護という仕事自体を続けたくない | 現場以外の職種か、業界外を検討する | 資格が活きる範囲 |
| 心身に不調のサインが出ている | まず休む。相談する | — |
上の3つは、辞めずに解決できる可能性があります。とくに法人内異動は、勤続年数・退職金・有給休暇をそのまま維持したまま人間関係を入れ替えられる、最も損失の少ない方法です。
【診断】あなたはどの分かれ道にいますか
| 質問 | はい | いいえ |
|---|---|---|
| 別の施設・別の部署なら続けられそうだと思う | 異動・転職で解決する可能性が高い | 次の質問へ |
| 夜勤や身体的負担がなければ続けられそうだ | 施設種別を変えれば解決します(後述) | 次の質問へ |
| 利用者と関わること自体はやりがいがある | 介護業界内の別職種を検討 | 次の質問へ |
| 介護そのものから離れたい | 現場以外・業界外を検討 | — |
| 心身に不調のサインが出ている | この診断より先に、休むことを優先してください | — |
辞めたい理由10と、職場を変えれば解決するかどうか
| 理由 | 職場を変えると | 具体的にどうするか | |
|---|---|---|---|
| 1 | 人間関係がつらい | 解決しやすい | 法人内異動が最優先。次に転職 |
| 2 | 夜勤がきつい | 解決する | 夜勤回数の減免/デイサービス・訪問介護へ |
| 3 | 腰痛など身体的負担 | 解決しやすい | 移乗リフトが導入されている施設/デイサービスへ |
| 4 | 給与が低い | ある程度解決する | 処遇改善加算の区分が高い法人へ。資格取得 |
| 5 | 人手不足で回らない | 解決する場合がある | 配置人数を面接で数字で確認する |
| 6 | 法人の方針が合わない | 解決する | 転職(異動では変わりません) |
| 7 | 利用者・家族からのハラスメント | 事業所の対応次第 | 報告して対応されるかを見る(後述) |
| 8 | 家庭・育児・介護との両立 | 解決しやすい | 時短・日勤のみ・シフトの融通が利く職場 |
| 9 | キャリアの先が見えない | 解決する | 資格取得と、現場以外の職種を視野に |
| 10 | 介護という仕事自体が合わない | 解決しません | 現場以外の職種か業界外を検討 |
10番だけが「職場を変えても解決しない」項目です。それ以外は、環境を変えることで大きく改善する可能性があります。
辞める前に試せる4つのこと
| 方法 | 失うもの | 得られるもの |
|---|---|---|
| ①法人内の異動を申し出る | なし | 人間関係が完全に入れ替わる。勤続年数・退職金・有給を維持 |
| ②夜勤回数の減免を交渉する | 夜勤手当の一部 | 体力の回復。人間関係は維持 |
| ③施設種別を変える | — | 身体的負担が大きく変わる(次章の表を参照) |
| ④時短・パートへ切り替える | 収入・賞与 | 時間の余裕。家庭との両立 |
①の法人内異動は、もっと使われてよい選択肢です
多くの法人では年1回、異動希望を出す機会があります。複数の施設や事業所を運営している法人であれば、特養からデイサービスへ、といった移動も可能な場合があります。
「今の業務にやりがいは感じているのですが、体力面を考えて、日勤中心の部署で経験を積みたいと考えています。異動の機会があれば検討いただけますでしょうか」
「人間関係が理由です」とは言わないほうが通りやすくなります。体力・キャリア・家庭の事情など、前向きな理由に置き換えて伝えてください。
施設種別で負担はここまで違います
| 職場 | 身体的負担 | 夜勤 | 1人あたりの対応人数 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 特別養護老人ホーム | 重い | あり | 多い | 要介護度が高く、移乗・入浴介助が多い |
| 介護老人保健施設 | 中〜重い | あり | 多い | リハビリ職と連携。在宅復帰が目標 |
| 有料老人ホーム | 中 | あり | 中 | 施設により入居者の状態に幅がある |
| グループホーム | 中 | あり | 少ない(1ユニット9名) | 認知症ケアが中心。少人数 |
| デイサービス | 軽い | なし | 中 | 日中のみ。夜勤も入浴介助の負担も減ります |
| 訪問介護 | 中 | 原則なし | 1対1 | 資格が必須。1人で判断する場面がある |
| ショートステイ | 中〜重い | あり | 多い | 入退所が多く、覚えることが多い |
「介護を辞めたい」と思っている方の多くは、実は「特養の夜勤ありの働き方」がつらいのであって、介護そのものが嫌なわけではありません。デイサービスに移るだけで、夜勤も大きな移乗介助もなくなります。
※一般的な傾向です。同じ種別でも施設の方針・規模・人員体制により大きく異なります。
「やめどき」の判断基準|5つのサイン
- 改善を申し出たが、変わらなかった——伝えても動かない組織は、次も動きません
- 心身に不調のサインが出ている——後述します。最優先の判断材料です
- このまま続けた5年後を想像できない——想像したくない、ではなく、像が浮かばないとき
- 法人内で異動しても状況が変わらないと分かった——組織の方針の問題です
- ハラスメントや法令違反があり、報告しても是正されない——ここは我慢する場面ではありません
逆に、「一時的に忙しい」「特定の人と合わない」という段階であれば、異動や勤務形態の変更で解決する可能性があります。辞めるかどうかは、そこを試してから判断しても遅くありません。
心身に不調のサインが出ているときは、順番が変わります
ここは他の項目と切り離して読んでください。
| サイン | どう考えるか |
|---|---|
| 眠れない/夜中に何度も目が覚める | 「慣れの問題」ではありません。 我慢して続ける段階ではないと考えてください |
| 食欲がない/体重が減った | |
| 出勤前に動悸がする/涙が出る | |
| 休日も仕事のことが頭から離れない | |
| 以前は気にならなかったことで強く落ち込む |
相談できる先
- 勤務先の産業医・衛生管理者——事業場の規模により配置されています
- かかりつけ医/心療内科・精神科——早い段階の相談ほど選択肢が多くなります
- 都道府県労働局の総合労働相談コーナー——無料。労働問題全般
- お住まいの自治体の相談窓口——こころの健康相談などが設けられています
この状態で転職活動を続けるのは現実的ではありません。まず休むことを優先してください。傷病手当金など、利用できる制度があります。要件や手続きは加入している健康保険によって異なるため、保険者にご確認ください。
「次が決まる前に辞めない」という一般論も、この場合は当てはまりません。健康を損なってからでは、次の選択肢そのものが減ります。順番を間違えないでください。
利用者・家族からのハラスメントは、我慢する場面ではありません
辞めたい理由として挙がりながら、相談されにくいのがこれです。身体的・精神的・性的いずれのハラスメントも、耐えるべきものではありません。
| やること | ポイント |
|---|---|
| ①その場で記録する | 日時・言動・状況をできるだけ具体的に。記憶は薄れます |
| ②必ず事業所へ報告する | 1人で抱えない。抱えると「自分の対応が悪い」と思い込みやすくなります |
| ③複数名対応・担当変更を求める | 事業所には対応する責任があります |
| ④対応されるかどうかを見る | ここが職場を判断する材料になります |
厚生労働省は介護現場のハラスメント対策に関する資料を公表しており、事業所には対策を講じることが求められています。「報告しても何も変わらない」事業所は、転職を検討すべき事業所です。あなたの問題ではありません。
退職理由の伝え方|職場に言う理由と、面接で言う理由は分けてよい
| 現職に伝える | 次の面接で伝える | |
|---|---|---|
| 求められるもの | 角を立てずに辞めること | 「また同じ理由で辞めない」と思ってもらうこと |
| おすすめの伝え方 | 「一身上の都合」で足ります | やりたいことの形に言い換える |
| 避けること | 不満の列挙 | 前職批判、人間関係の内情 |
嘘をつく必要はありません。同じ事実の、別の面を伝えるということです。
履歴書・面接で使える退職理由の言い換え
| 本音 | 面接での言い方 |
|---|---|
| 人間関係がつらかった | 「チームで方針を共有しながら働ける環境で経験を積みたいと考えました」 |
| 夜勤がきつかった | 「体力面を含めて長く続けられる働き方を選びたいと考えました」 |
| 給料が安かった | 「資格を活かせる形で評価いただける環境を希望しています」 |
| 人手不足で回らなかった | 「一人ひとりに丁寧に関われる体制のもとで働きたいと考えました」 |
| 法人の方針が合わなかった | 「◯◯を大切にされている御施設の方針に共感しました」(志望動機と接続する) |
| 腰を痛めた | 「身体的負担を考慮した働き方に切り替えたいと考えました」(隠さず伝える) |
| やりがいを感じられなかった | 「◯◯の分野に関わりたいという気持ちが強くなりました」 |
ただし、身体的な制約は隠さないでください。腰痛や持病がある場合、伏せて入職すると入職後にご自身が最も苦しくなります。「移乗介助は問題ないが、頻回な入浴介助は避けたい」など、できることとできないことを具体的に伝えるほうが、結果的に長く働けます。
引き止められたときの返し方
| 言われること | 考え方・返し方 |
|---|---|
| 「今は人が足りないから待ってほしい」 | 人が足りない状態は多くの場合いつまでも続きます。予告期間を守れば退職の意思は本人が決められます |
| 「代わりが見つかるまで」 | 採用は施設の責任です。期限のない条件は受けないでください |
| 「条件を上げるから残ってほしい」 | 条件が理由なら検討の余地はあります。ただし口頭の約束は書面にしてもらってください |
| 「今辞めたら次はないよ」 | 介護職の人材不足は続いています。事実ではありません |
| 「退職金が減る」 | 金額を確認してから判断してください。総務・人事に試算を依頼できます |
| 「無責任だ」 | 退職は労働者の権利です。引き継ぎを丁寧に行えば果たすべきことは果たしています |
それでも辞めさせてもらえない場合
就業規則の予告期間を守って申し出ているのに手続きが進まない場合は、退職届を書面で提出し、控えを残してください。それでも解決しない場合は、労働基準監督署や都道府県労働局の総合労働相談コーナーに相談できます。無料です。
辞めた後どうなるか|介護業界に残る場合・離れる場合
| 方向 | 選択肢 | 資格は活きるか | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 介護業界内・現場 | デイサービス、訪問介護、グループホームなど負担の軽い種別へ | ◎ | 低い |
| 介護業界内・現場以外 | ケアマネジャー、サービス提供責任者、生活相談員、施設長 | ◎ 要件としてそのまま効く | 中 |
| 介護に隣接 | 福祉用具専門相談員、介護施設向けの営業、研修講師 | ○ 現場経験が強みになる | 中 |
| 介護業界の外 | 一般企業の事務・営業など | × 直接は評価されにくい | 高い |
正直にお伝えすると、業界の外は最も難易度が高くなります。介護福祉士などの資格が直接評価される職種が限られ、年齢が上がるほど収入の落ち幅も大きくなりやすいためです。
「介護から離れたい」と感じている場合でも、まず現場以外の職種(ケアマネジャーなど)を確認してから判断すると、選択肢が広がります。
「介護職はやめとけ」をどう受け止めるか
この言葉が出てくる背景には、実際の負担があります。ただし、ひとくくりにした評価は実態を反映していません。
| 「やめとけ」の理由 | 実際はどうか |
|---|---|
| 体力的にきつい | 施設種別で大きく違います。デイサービスと特養では別の仕事です |
| 給料が安い | 処遇改善加算の区分と資格で差が出ます。事業所により幅があります |
| 人間関係が閉鎖的 | 事業所の規模と方針によります。少人数の職場ほど影響が大きくなります |
| 夜勤がある | デイサービス・訪問介護には原則ありません |
| 将来性がない | 人材不足は続いており、需要そのものは減っていません |
「介護職」ではなく「その事業所のその働き方」が合わなかった、というのが実態に近いことが多くなります。
辞めてよかった人と、後悔した人の違い
| 「辞めてよかった」に近づく行動 | 後悔につながりやすい行動 |
|---|---|
| 何が嫌だったのかを具体的に特定した | 「とにかく辞めたい」で動いた |
| 次の職場でそれを避ける条件を決めた | 条件を決めずに「良いところがあれば」で応募した |
| 見学や単発勤務で現場を確認した | 求人票と面接だけで決めた |
| 法人内異動など、辞めない選択肢も検討した | 他の選択肢を試さずに辞めた |
| 退職金・有給の扱いを確認してから動いた | 感情が高ぶった状態でその場で伝えた |
| 次が決まってから辞めた(体調不良の場合を除く) | 離職期間が長引き、焦って妥協した |
分かれ目は「何が嫌だったのかを言葉にできているか」です。特定できていれば、次の職場でそれを避ける条件で選べます。
退職の手続きと段取り
| 順番 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 就業規則で退職の予告期間を確認 | 「1か月前」「2か月前」など法人により異なります |
| 2 | 直属の上司に口頭で伝える | いきなり退職届を出さない。順番を飛ばすと角が立ちます |
| 3 | 退職日と最終出勤日を決める | 有給の残日数を確認し、消化の計画も同時に相談 |
| 4 | 退職届を提出 | 書式は施設の指定に従う。控えを残す |
| 5 | 引き継ぎ | 担当利用者・委員会・書類。引き継ぎ書を作ると揉めにくい |
| 6 | 返却・受領物の確認 | 職員証・鍵・制服/離職票・源泉徴収票・年金手帳 |
有給休暇は取得できます
退職前の有給消化は労働者の権利です。残日数を人事・総務に確認し、最終出勤日と退職日を分けて計画してください。「引き継ぎがあるから使えない」と言われた場合も、まず日数を確認したうえで相談してください。
次の職場を選ぶときに確認する7項目
- 夜勤の回数と人数体制——2人夜勤か3人夜勤かで負担がまったく違います
- 直近1年の退職者数——職員数に対する割合で判断してください
- 移乗リフト・スライディングシートの導入状況——あっても使われていないことがあります
- 処遇改善加算の区分と、給与への反映方法——基本給か手当か賞与か
- 中途入職者への教育の担当者と期間
- 有給休暇の取得率
- 見学の可否——断られる場合、その理由を考えたほうがよいでしょう
それでも、求人票と面接だけでは分からないことがあります。職員同士の関係、実際の忙しさ、利用者への接し方——ここは1日でも現場に立てば分かります。スキマかんごでは、介護助手・看護助手を含む1日単位ではたらける単発のお仕事と、掲載施設へ直接応募できる求人をご案内しています。担当者からの営業連絡はありません。
よくある質問
介護職のやめどきはいつですか?
判断の目安は5つあります。①改善を申し出たが変わらなかった②心身に不調のサインが出ている③このまま続けた5年後を想像できない④法人内で異動しても状況が変わらないと分かった⑤ハラスメントや法令違反があり、報告しても是正されない。逆に「一時的に忙しい」「特定の人と合わない」という段階であれば、異動や勤務形態の変更で解決することがあります。
介護職を辞める人の特徴は何ですか?
厚生労働省や業界団体の調査では、退職理由として人間関係、賃金、法人の運営方針への不満、心身の不調、家庭の事情などが上位に挙がることが多くなっています。特徴というより、これらが重なったときに限界が来るという構造です。とくに「改善を申し出ても変わらない」という経験が重なると、離職につながりやすくなります。
辞めたいけれど、次が決まっていません。先に辞めてもいいですか?
原則としておすすめしません。離職期間が長引くと次の選考で説明が必要になり、収入が途切れることで焦って条件を妥協しやすくなります。ただし、眠れない・食欲がない・出勤前に動悸がするといった状態であれば別です。その状態で転職活動を続けるのは現実的ではないため、まず休むことを優先してください。傷病手当金など利用できる制度があります。
退職理由は正直に伝えるべきですか?
職場に伝える理由と、次の面接で伝える理由は分けて構いません。現職には「一身上の都合」で足ります。次の面接では、人間関係や不満をそのまま言うと「また同じ理由で辞めるのでは」と受け取られます。「◯◯の分野に関わりたい」「夜勤の回数を調整して長く働きたい」など、前向きな形に言い換えてください。嘘をつく必要はなく、同じ事実の別の面を伝えるということです。
引き止められて辞められません。どうすればいいですか?
退職の意思は本人が決められます。就業規則の予告期間を守って申し出れば、原則として問題ありません。「人が足りない」「代わりが見つかるまで」という理由に期限はないため、いつまでも続きます。日付を明示して伝えてください。それでも進まない場合は、書面で退職届を提出し、労働基準監督署や総合労働相談コーナーに相談することもできます。
介護職を辞めたら、次はどんな仕事がありますか?
大きく3つに分かれます。①介護業界内で現場以外(ケアマネジャー、サービス提供責任者、生活相談員、施設長)②介護に隣接する仕事(福祉用具専門相談員、介護施設向けの営業、研修講師)③介護業界の外(一般企業)。資格と実務経験がそのまま要件として効くのは①です。③は難易度が最も高く、年齢が上がるほど収入が下がりやすくなります。
「介護職はやめとけ」と言われるのはなぜですか?
身体的負担、夜勤、給与水準、人間関係の閉鎖性などが理由として挙げられます。ただしこれらは施設種別や事業所によって大きく違います。特別養護老人ホームの夜勤ありとデイサービスの日勤のみでは、同じ介護職でも負担がまったく異なります。「介護職」とひとくくりにした評価は、実態を反映していないことが多くなります。
辞めてよかったと言う人と、後悔した人の違いは何ですか?
辞める前に「何が嫌だったのか」を具体的に特定できていたかどうかが分かれ目です。特定できていれば、次の職場でそれを避ける条件で選べます。逆に「とにかく辞めたい」で動くと、次も同じ問題にぶつかりやすくなります。また、見学や単発勤務で現場を確認してから決めた人のほうが、入職後のギャップが小さくなる傾向があります。
職場の人間関係が理由の場合、転職するしかないですか?
その前に法人内の異動を検討してください。同じ法人でも部署が変われば人間関係は入れ替わります。勤続年数・退職金・有給休暇をそのまま維持できるため、最も損失の少ない環境変更です。多くの法人で年1回、異動希望を出す機会があります。それでも解決しないと判断できたときに、転職へ進むのが順序として安全です。
辞めると決めたら、いつ何をすればいいですか?
就業規則で退職の予告期間を確認するところから始めてください。1か月前、2か月前など法人により異なります。次に直属の上司へ口頭で伝え、退職日と最終出勤日、有給の消化計画を相談します。その後に退職届を提出し、引き継ぎを進めます。離職票・源泉徴収票・年金手帳など、受け取るものの確認も忘れないでください。
まとめ|辞める前に、辞めない選択肢を一度だけ試してみてください
- 「介護が嫌」か「今の職場が嫌」かで、やることが変わります。多くは後者です
- 法人内異動は、勤続年数・退職金・有給を失わずに人間関係を入れ替えられる方法です
- デイサービスに移るだけで、夜勤も大きな移乗介助もなくなります。施設種別で負担はまったく違います
- 眠れない・食欲がない・出勤前に動悸がする場合は、順番が変わります。まず休んで相談してください
- 面接で伝える退職理由は、やりたいことの形に言い換えて構いません。嘘ではなく、同じ事実の別の面です
- 引き止めの「代わりが見つかるまで」に期限はありません。日付を明示して伝えてください
「辞めてよかった」と言えるかどうかを分けるのは、何が嫌だったのかを言葉にできているかどうかです。そこが特定できていれば、次の職場でそれを避ける条件で選べます。
そして、決める前に見学へ行き、できれば1日でも現場に立ってみてください。求人票と面接だけで決めた転職ほど、同じことを繰り返しやすくなります。
執筆・監修:江波戸 純希(えばと よしき)
WEBBOX合同会社 代表社員/スキマかんご 編集責任者
- 職業紹介責任者講習 修了
- 有料職業紹介事業の許可を受けた株式会社GRADに在籍
- 看護師専門の人材紹介サービス「ナースJJ」で、看護師の転職支援を担当
- 現在は募集情報等提供事業として、看護・介護の求人情報サービス「スキマかんご」を運営
制度・報酬・求人条件は、厚生労働省をはじめとする行政および各サービスの公開情報を確認したうえで記載しています。制度は改定される場合があるため、最新の内容は各公式サイトでもご確認ください。
※スキマかんごは募集情報等提供事業です。求人者・求職者間の雇用のあっせん(職業紹介)は行いません。応募は掲載施設へ直接お届けしています。
スキマかんご
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スキマかんごなら、単発の補助のお仕事から始めて、職場の雰囲気を確かめながら次の働き方を選べます。
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