この記事の結論

この記事で分かること

  • 初任者研修に年齢制限はありません。学歴の制限もなく、10代から70代まで受講されています。
  • ただし「資格が取れること」と「就職しやすいこと」は別です。年代によって、受け入れられやすい職場が変わります。ここは正直にお伝えします。
  • 体力面が不安な方は、施設種別で解決できます。デイサービスは夜勤がなく、移乗介助の量も特別養護老人ホームより少なくなります。
  • 未成年の方は、教室によって受講の取り扱いが異なります。保護者の同意を求められる場合があるため、申し込む前に確認してください。
  • 60代以降でも受講・就職している方はいます。ただし採用は施設ごとの判断になるため、応募前に電話で確認すると無駄がありません。

「この年齢から介護を始めても大丈夫?」
「初任者研修に年齢制限はあるの?」
「資格を取っても、就職できなかったら意味がない」

まず事実からお伝えします。介護職員初任者研修に年齢制限はありません。学歴の制限もなく、実務経験も不要です。10代から70代まで、実際に幅広い年代の方が受講されています。

ただし、それだけで終わらせると不誠実だと思います。「資格が取れること」と「就職しやすいこと」は別の話です。

この記事では、介護の求人情報サービスを運営する立場から、年代ごとに現実的な職場、体力面の不安をどう解消するか、そして応募前に確認すべきことまで正直に整理します。

この記事について(2026年8月26日確認)
・介護職員初任者研修:年齢・学歴による受講の制限は設けられていません
・カリキュラムは10科目・130時間(講義約55時間/演習約75時間)

未成年の受講の取り扱い、必要書類、対応可能な範囲は教室により異なります。受講の前に、各教室およびお住まいの都道府県の案内を必ずご確認ください。就職の可否は施設ごとの判断によります。

結論|受講に制限はありません。ただし就職の現実は年代で違います

年代受講就職の現実現実的な職場
10代できます(教室により取り扱いあり)若手として歓迎されやすい特養、老健など体力を活かせる職場
20〜30代できます最も選択肢が広いすべての施設種別
40代できます未経験でも採用されやすい年代ですすべての施設種別
50代できます職場を選べば十分に可能ですデイサービス、訪問介護、グループホーム
60代以降できます施設ごとの判断になります。事前確認をデイサービス、訪問介護

一般的な傾向であり、採用の可否は施設により異なります。

正直にお伝えします

「年齢制限はないので誰でも大丈夫です」とだけ書くのは、不誠実だと考えています。

夜勤のある職場や、移乗介助の量が多い職場では、年齢や体力が考慮される場面があります。一方で、デイサービスや訪問介護では幅広い年代の方が働いています。

大切なのは「年齢で諦めること」でも「年齢を無視すること」でもなく、自分の年代に合う職場を選ぶことです。

受講に制限がないことの中身|年齢・学歴・国籍

項目制限補足
年齢ありませんただし未成年は教室により取り扱いが異なります
学歴ありません中学卒業でも受講できます
実務経験不要です介護の経験がなくても受講できます
国籍制度上の制限は設けられていません日本語での受講と修了試験への対応が前提になります
健康状態制限はありません演習があるため、配慮が必要な場合は事前に相談を

未成年の方は、申し込む前に確認してください

制度上の下限は設けられていませんが、教室によって未成年の受講の取り扱いが異なります。

  • 保護者の同意書の提出を求められることがあります
  • 一定の年齢以上を受講の条件としている教室があります
  • 高校在学中の受講が可能かどうかも教室により異なります

「年齢制限なし」と書かれていても、実際の申し込みで条件がある場合があります。電話で確認するのが確実です。

年代別|取ったあとに現実的な職場

10代・20代|体力を活かせる職場が向いています

特別養護老人ホームや介護老人保健施設は、移乗や入浴介助の量が多い分、若い世代が歓迎されやすい職場です。夜勤に入れることも評価されます。

この年代の利点は、資格を段階的に積み上げる時間があることです。初任者研修 → 実務者研修 → 介護福祉士 → ケアマネジャーと進むと、40代までに現場以外の職種にも移れます。

30代・40代|最も選択肢が広く、未経験でも採用されやすい年代です

介護業界では、この年代の未経験入職が非常に多くなっています。異業種からの転職も珍しくありません。

資格取得の投資効率が最も高いのもこの年代です。介護福祉士やケアマネジャーを取得しても、その後20年以上働けるためです。

50代|職場を選べば十分に可能です

人生経験が、利用者やご家族との関係づくりにそのまま活きます。ただし体力面を考えると、最初から特別養護老人ホームの夜勤ありを選ぶのは負担が大きくなります。

おすすめ理由
デイサービス夜勤なし。移乗介助の量も比較的少ない
グループホーム少人数。家事の経験が活きます
有料老人ホーム施設により入居者の状態に幅があります
訪問介護資格取得後に従事できます。1対1でじっくり関われます

この年代からは、定年と定年後の再雇用の実績も確認しておいてください。「制度はあるが実際に使っている人はいない」職場と、「70代の方が現役」の職場では、その後の働き方がまったく変わります。

60代以降|受講はできます。就職は事前確認が確実です

年齢による受講の制限はなく、シニア世代で取得される方もいます。ただし就職については施設ごとの判断になります。

応募する前に、電話で一言確認してください。
「◯◯と申します。◯歳ですが、応募は可能でしょうか
この一本の電話で、書類を作る手間が省けます。回答の歯切れで、実態もかなり分かります。

現実的な選択肢は、夜勤のないデイサービスや訪問介護です。週2〜3日から始められる求人もあります。

体力への不安は、施設種別で解決できます

職場身体的負担夜勤特徴
特別養護老人ホーム重いあり要介護度が高く、移乗・入浴介助が多い
介護老人保健施設中〜重いありリハビリ職と連携
有料老人ホームあり施設により入居者の状態に幅がある
グループホームあり少人数。認知症ケアが中心
デイサービス軽いなし日中のみ。体力面が不安な方に最も向きます
訪問介護原則なし1対1。ただし1人で移乗する場面があります

もう1つ、見学時に必ず確認してほしいこと

移乗リフトやスライディングシートが導入されているかどうかで、腰への負担はまったく変わります。

移乗リフトは導入されていますか。実際に使われていますか
導入されていても、現場で使われていない施設があります。「あります」で終わらせず、実際に使っているかまで聞いてください。

研修そのものは体力勝負ではありません

「演習についていけるだろうか」と心配される方がいますが、初任者研修で学ぶのは「力任せにしない方法」です。

心配していること実際
力がないと介助できないボディメカニクス(体の仕組みを使う技術)を学びます
若い人についていけない受講者の年代は非常に幅広く、進度も個人差が前提です
実技が不安受講生同士でペアを組み、交代しながら練習します
長時間座るのがつらい講義の時間も長くなります。腰痛がある方はクッションなどの準備を

「介助される側」を体験できるのが、この研修の価値です。車いすに乗せられる、ベッドで体を動かされる——この経験があると、現場での声のかけ方が変わります。

年齢に関わらず、資格取得で変わること

変わること内容
訪問介護に従事できる無資格では従事できません。ここが最大の違いです
資格手当対象となる事業所が多くなります(金額は事業所により異なります)
認知症介護基礎研修受講の対象から外れます
実務者研修の科目免除130時間分が免除され、費用が下がります
求人の選択肢応募できる求人の幅が広がります

訪問介護は年代を問わず働きやすい分野です。夜勤が原則なく、1対1でじっくり関われます。資格がないと従事できないため、初任者研修を取る理由としては最も明確です。

資格を取る前に、現場を見ておく方法もあります

130時間と受講料をかける前に、「自分の年代で、実際に受け入れてもらえるのか」を確かめたいという方も多いと思います。

無資格でも、施設介護であれば働けます(訪問介護は資格が必要です)。先に現場を見てから資格を考える、という順番も選べます。

スキマかんごでは、介護助手・看護助手を含む1日単位ではたらける単発のお仕事と、掲載施設へ直接応募できる求人をご案内しています。「1日だけ働いて、自分に務まるか確かめてから資格を取る」という進め方ができます。担当者からの営業連絡はありません。

よくある質問

初任者研修に年齢制限はありますか?

ありません。介護職員初任者研修は、年齢による受講の制限が設けられていません。学歴の制限もなく、実務経験も不要です。実際に10代から70代まで幅広い年代の方が受講されています。ただし教室によって、未成年の方の受講に保護者の同意を求めるなどの取り扱いがある場合があるため、申し込む前にご確認ください。

初任者研修は何歳から受けられますか?

制度上の下限は設けられていませんが、教室によって取り扱いが異なります。未成年の場合、保護者の同意書の提出を求められることや、一定の年齢以上を受講の条件としている教室があります。高校生の方は、在学中の受講が可能かどうかも含めて、受講を検討している教室に直接ご確認ください。

介護職は50歳からでもなれますか?

なれます。介護業界は幅広い年代の方が働いており、50代から始める方も珍しくありません。人生経験が利用者やご家族との関係づくりに活きる場面も多くあります。ただし体力面を考えると、特別養護老人ホームより、デイサービスなど身体的負担の軽い職場から始めるほうが現実的です。

60代・70代でも受講できますか?

受講できます。年齢による制限はありません。実際にシニア世代で受講される方もいます。ただし就職については施設ごとの判断になるため、応募前に「◯歳ですが応募は可能でしょうか」と電話で確認しておくと、書類を作る手間が省けます。夜勤のないデイサービスなどが現実的な選択肢になります。

体力に自信がなくても働けますか?

施設種別を選べば働けます。デイサービスは夜勤がなく、移乗介助の量も特別養護老人ホームより少なくなります。また移乗リフトやスライディングシートが導入されている施設を選ぶと、腰への負担が大きく変わります。見学時に「リフトは導入されていますか。実際に使われていますか」と確認してください。

研修は体力的にきついですか?

演習では受講生同士でペアを組み、介助する側とされる側を交代しながら練習します。ただし学ぶのは「力任せにしない方法」(ボディメカニクス)であり、体力勝負にはなりません。むしろ体の使い方を学ぶ場です。長時間座っている時間も多いため、腰痛がある方は座る姿勢の工夫をしておくとよいでしょう。

学歴や国籍の制限はありますか?

学歴による受講の制限はありません。国籍についても、日本語での受講と修了試験に対応できることが前提となりますが、制度上の制限は設けられていません。ただし教室によって対応が異なる場合があるため、受講を検討している教室にご確認ください。

年齢が高いと就職で不利になりますか?

施設によります。夜勤のある職場や身体的負担の大きい職場では、年齢が考慮される場面があります。一方、デイサービスや訪問介護では、幅広い年代の方が働いています。応募前に電話で確認するのが最も確実です。また50代以降の方は、定年と定年後の再雇用の実績もあわせて確認しておくことをおすすめします。

まとめ|制限はありません。あとは「年代に合う職場」を選ぶだけです

  • 初任者研修に年齢・学歴の制限はありません。10代から70代まで受講されています
  • ただし「資格が取れること」と「就職しやすいこと」は別です。年代によって受け入れられやすい職場が変わります
  • 体力面が不安なら、デイサービスが最も現実的です。夜勤がなく、移乗介助の量も比較的少なくなります
  • 移乗リフトの導入と、実際に使われているかを見学時に確認してください
  • 未成年の方は、教室により取り扱いが異なります。申し込む前に確認してください
  • 60代以降は、応募前の電話確認で無駄な手間が省けます

「この年齢からでは遅いのでは」と迷っている方に一つだけお伝えすると、介護業界は年代の幅が非常に広い職場です。研修の教室でも、10代の隣に60代が座っているのは普通のことです。

そして年齢より効いてくるのは、自分の体力と生活に合う施設種別を選べているかどうかです。まずは見学に行き、できれば1日でも現場に立ってみてください。

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執筆・監修:江波戸 純希(えばと よしき)

WEBBOX合同会社 代表社員/スキマかんご 編集責任者

  • 職業紹介責任者講習 修了
  • 有料職業紹介事業の許可を受けた株式会社GRADに在籍
  • 看護師専門の人材紹介サービス「ナースJJ」で、看護師の転職支援を担当
  • 現在は募集情報等提供事業として、看護・介護の求人情報サービス「スキマかんご」を運営

制度・報酬・求人条件は、厚生労働省をはじめとする行政および各サービスの公開情報を確認したうえで記載しています。制度は改定される場合があるため、最新の内容は各公式サイトでもご確認ください。

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