保育士の配置基準はおかしい?きつい?0歳児と1歳児の基準も解説

保育士の配置基準とは?新基準では何歳を何人で見る?

こんな悩みを抱えていませんか?

この記事では、保育士における配置基準を紹介しています。

最後まで読むことで、保育業界の配置基準における今後についても知ることができるでしょう。

【保育園】保育士の配置基準はおかしいのは本当?

保育士の配置基準は
おかしい?

保育士の配置基準における現状について、解説します。

保育士の配置基準は厚生労働省で定められている

保育士における配置基準は、子どもを安全に保育するために定められた、保育士1人あたりに子どもを何人まで担当できるかの基準を指します。

保育士の配置基準は園ではなく、厚生労働省によって正式に定められていることが特徴です。

そのため、園の都合で無理やり配置基準を変更することは、原則として認められていません。

しかし現状、保育士の配置基準はおかしいと言われています

理由は、保育士1人が配置される子どもの人数が、安全に保育できる数ではないからです。

今後は、保育士の配置基準が見直されるでしょう。

保育園の配置基準は少ない?子ども1人につき必要な保育士の人数

子ども1人につき必要な
保育士の人数

厚生労働省によって定められている保育士の配置基準とは裏腹に、現状は子ども1人につき必要な保育士の人数が少ない現状にあります。

厚生労働省が定めている、保育士の配置基準を年齢別に解説します。

  1. 【保育士の配置基準】0歳児の場合
  2. 【保育士の配置基準】1歳児の場合
  3. 【保育士の配置基準】3歳児の場合
  4. 【保育士の配置基準】4・5歳児の場合

【保育士の配置基準】0歳児の場合

0歳児の子どもを担当する場合、保育士1人に配置される子どもの人数は3人とされています。

そのため、原則3人以上の0歳児を保育士1人で担当することはできません。

【保育士の配置基準】1歳児の場合

1歳児の子どもを担当する場合、保育士1人に配置される子どもの人数は6人とされています。

0歳児と比べて、1歳児になると保育士1人が担当しなければいけない子どもの数が多くなっていることがわかります。

【保育士の配置基準】3歳児の場合

3歳児の子どもを担当する場合、保育士1人に配置される子どもの人数は20人とされています。

0歳児や1歳児などの乳幼児は保育が非常に大変であるため、3歳児と比べて人手が必要です。

しかし、3歳児の子どもの場合は乳幼児よりも人数が多くても保育に手を取られることが比較的少ないです。

そのため、乳幼児よりも配置される子どもの人数は多くなります。

【保育士の配置基準】4・5歳児の場合

4歳または5歳の子どもを担当する場合、保育士1人に配置される子どもの人数は30人とされています。

3歳児と比べて、4歳や5歳になるとある程度自立しているため、保育士1人が担当する人数も多くなります。

しかし現状、すべての子どもに手がかからないわけではありません。

子どもによっては保育の手が必要であるケースも考えられるため、子どもの人数に応じて保育士の数を多くする必要があります。

【海外】保育士の配置基準を国際比較

保育士の配置基準を
国際比較

保育士の配置基準は、日本と海外で異なります。

世界中で数多くの保育所があるなかで、ここでは日本とイギリスの配置基準を比較します。

イギリスの保育士における配置基準

イギリスの保育士における配置基準は、次のとおりです。

保育士が必要な人数
0歳児〜2歳児子ども3人に対して保育士1人
2歳児〜3歳児子ども4人に対して保育士1人
3歳児〜5歳児子ども8人に対して保育士1人

イギリスでは、保育士が担当する子どもの数が少ないです。そのため、安心かつ安全に子どもを見ることが可能です。

日本とイギリスの保育士における配置基準を比較

日本では保育士1人あたりに見れる子どもの人数が年齢ごとに区切られていますが、イギリスでは保育士1人が見なければいけない子どもの年齢幅が広いです。

また、保育士1人が担当する子どもの人数は、イギリスのほうが少ないことがわかります。

保育士1人が担当する子どもの人数が少なければ、より安全に保育ができるでしょう。

【歴史】保育士の配置基準はいつから設けられている?

保育士の配置基準は、1948年から定められています

しかし1948年以降、現在にいたるまで何度か保育士における配置基準の見直しが実行されてきました。

保育士1人が見る子どもの人数は年々減っており、今後さらに配置基準における見直しが期待されています。

保育士の配置基準見直しとは?新制度について解説

保育士の配置基準
見直しとは?

保育士の配置基準は、これまで何度か見直しされてきました。

しかし今後さらに、保育士の配置基準が見直されると見込まれています。

これまでの保育士の配置基準と、今後の見直しについて解説します。

2022年までの保育士の配置基準

2022年時点では、政府は待機児童問題を解決するために待機児童解消加速化プランを策定しました。

結果的に保育所の数が増えて待機児童の割合は少なくなったものの、保育士の数は変わらないままでした。

そこで政府は、保育士の人手不足を解消するために配置基準の規制緩和を行なったのです。

2023年以降の保育士の配置基準

2023年以降の保育士の配置基準では、すでに私立保育園においては保育士1人あたりが受け持つ子どもの人数が大幅に減っているのが現状です。

しかし公立保育園に関しては、いまだに保育士の配置基準が深刻化されていますが、今後は保育士への処遇改善なども含めてさらに配置基準の見直しが検討されることが期待されています。

保育士の配置基準がきついときは転職も視野に入れておこう

保育士の配置基準が
きついなら転職も考えよう

万が一あなたが所属する保育園で決められた配置基準がきついと感じるなら、転職を視野に入れることも重要です。

保育士の転職では、求人サイトなどを利用すればあなたの希望条件に合った求人を紹介してもらいやすくなります

今あなたが保育士の配置基準がきついと悩まされているなら、まずは転職サイトに登録して気になる求人を見つけるのがおすすめです。

配置基準を守っている職場を探すなら転職サイトがおすすめ!

転職サイトを利用することで、保育士向けの求人情報を収集することができるうえに、履歴書や職務経歴書の作成のサポート、面接対策などまで完全無料でしてくれます

保育園や幼稚園、施設など様々な業種の求人情報が掲載されており、自分に合った求人情報を探すことができます。

しかし、転職サイトを利用する際には注意が必要です。

掲載されている求人情報はすべて信頼できるとは限りません。また、自分に合った求人が見つからない場合もあります。

転職サイトを利用する際には、求人情報の信頼性を確認し、自己分析をすることが大切です。

保育士の配置基準のまとめ

現状、保育士の配置基準は厚生労働省によって定められているものの、実際には保育士が抱える子どもの人数への負担は非常に大きいです。

今後は保育士の配置基準に対する制度の見直しが期待されますが、待機児童問題や保育士の人手不足を考えると、まだまだ時間がかかりそうです。

もしあなたが保育士の配置基準がつらいと感じるなら、転職も視野に入れると良いでしょう。あなたが一番働きやすい環境に身を置くことが、重要です。

参考文献